D-YAMAインタビュー
D-YAMAプロフィール
今回は、あにおたい!ということで、あにおたい!の企画として、インタビューをさしていただきたいなと、いうふうに思います。
で、何回か、あにおたい!でやってるんだけど、俺もずっとMOGRAの存在っていうのは知っていて、前からインタビューをしたいなって思ってたんだけど、 なかなかやっぱ機会がなかったから、あれだったんですけど、パイオニアのセミナーを通じて、知り会えてってことで、ご縁ができたのでぜひということで、 インタビューをさしていただきたいという感じでございます。
お願いします。
さっきはオタレコの近所の喫茶店で。
パワーフードですよね。
パワーフード(笑)
オンラインでしたっけ?
オンラインです!!
めちゃくちゃおいしかったです。みそカツ。
みそカツ。D-YAMAくんがパワーフードって言ってるのは、炭水化物かける炭水化物みたいな(笑)
そうですね。メニュー見てたら、焼きそばと、空揚げと、ご飯の定食があって、東京だとそんな見ないんでw
重ね、重ねで。
そうなんす。あれは名古屋ぐらいじゃないすか。
そうだね。
あれはびっくりしましたね。(笑)
喫茶店の話で結構、盛り上がったということでございますけど。ま、いきなり洗礼を浴びた形になるんですね(笑)
今回は、イベントのついでに来てもらってる、といった感じです。
そうですね、最近fu_mouさんっていうアーティストがアルバムをリリースいたしました。
フムオ?
fu_mouですねw
今年の8月3日にメジャーのアルバム、ファーストアルバムリリースしまして、もともとMOGRAにずっと、昔から関わりのあるアーティストさんです。
じゃ、東京の人だ。
そうですね。で、その人のツアーをちょっと僕がコーディネートというか、お手伝いすることになりまして。 全国各地のパーティーだったり、オーガナイザーさんとかに、なんかこういうメンバーで動くんだけど、なんかいいパーティーないですかってのを相談して、
で、今回DJイケメンくんと、あと、チャーリーくんの2人にミックスアップっていうイベントに、ちょっと僕らも混ぜ込んでもらって。
なるほど。
それで本日10月14日にX-HALLにてイベントが行われるのです。
なるほど。このインタビューが上がってる頃には。
イベントは終わってます。きっと大盛況だったでしょう(笑)
間違いない。名古屋が誇るツートップのイベントですからね。
ああ。ツートップ、DJですね。
 そうそう。チャーリーと、イケメンくんの。
若手の。
 ということで、あにおたい!って結局どういったものなんだっていうとこなんですけど、自分はアニメとか全然、あまり知識がない人間なんですけど、初めてアニソンのイベント行ったときに、 強烈なパワーを感じて、このカルチャーは何なんだみたいな話になって、それで驚きと共に、これは絶対、この雰囲気っていうのを皆に知ってもらう必要があると。アニクラっていうのかな。
皆に知ってもらいたいなって思って、いきなり作らずに、そこは、30回ぐらいは行ったかな。
行って、ちゃんとバレるじゃない。オタクの人って。
はいはい。いきなりパッと始めると。そうですね。確かに。それは結構バレちゃうかもしれない。
 そういうのがあって。すごい面白いカルチャーだから、それを紹介したいなと思って。いろいろ勉強さしてもらって。
いろんな人のアドバイスを受けながら。
オタイレコードって、割と音楽の地域格差をなくすみたいな所で動いてるとこがあって、結構東京とか大阪とか大都市の所っていろいろなクラブがあっていろんなパーティーがあって、いろんなジャンルのDJがあって、いろいろ体験できると思うんすけど、結構町にそういう所がないみたいな人とかもいて、全く情報がないみたいな。
だからもうどうしようもないみたいなところも・・・
そうですよね。地方とかだとそうですもんね。
 うん。だから、そういう人でも、ちゃんとこういう面白いカルチャーがあるんだぞっていういのを改めて知ってもらって、遊びに来てもらうなり地元でパーティー起こしてもらうなりなればいいなって、紹介したいなという感じなんですけど。
D-YAMAくんにとっては、何個か顔があるじゃん。
ああ、それは例えばDJだったり、クラブの店長だったり、あとは、一般の会社員としてだったり。
 それは思いつかんかったね。なんかコーディネーターみたいなこともあったりだとかするんで、何話しましょうかっていうところだね。
初心者の人が一応ターゲットではありますので・・・
じゃあ、そもそもMOGRAっていうのは何なのか。
 そうですね。そこですね。やっぱり。
MOGRAっていうのは、2009年の8月に秋葉原にオープンしたアニソンDJバー。今言っちゃえばクラブなんですけど。
秋葉原MOGRAという店名でして、僕はそこの店長をオープン当初から務めてるわけなんです。
そこのもともとのコンセプトというのは、当時東京にもアニソンを公然と楽しめるようなクラブってのがなかったんですよ。
1個、川崎に、月あかり夢てらすさんっていう結構老舗のお店はあるんですけど。僕らもそこで育ってきて。
初めて僕がレギュラーのDJ、箱付きのDJになったのは、そこの月あかり夢てらすさんで、そこのヲタリズムっていうイベントで1年ぐらい、今も実はレギュラーなんですけどずっとずっとDJやらせてもらって、 その活動をしていく中で、もっと東京にもそういう場所があってもいいんじゃないかっていう動きがだんだんだんだんできて、月夢さんは神奈川なんですよ。
ということもあって。そのヲタリズムと並行して、もう1個渋谷でムーブメントがありまして、それがDENPAっていうイベントがありまして。
それはもう完全にファッションと、音楽と、アニメっていう三本柱をコンセプトにしたイベントで、それが始まりは多分2007年、2008年くらい。
音楽で言うと、いわゆるフレンチエレクトロとかがすごくはやった時期ですね。ジャスティス、エドバンガー、あと、モジュラーとか。
ああいうのが流行った時代に、ファッション系の人たちがアニメにもだんだんだんだんはまっていって、そこからそういうDENPAっていうイベントが生まれたんですけど、それが1年たつ頃には大体アベレージで500〜600人。
当時だと異常なぐらいの集客をしてて、そういうのも受けてやっぱりアキバにクラブがあるべきだっていう考えを当時のうちの社長が持ちまして、 そこから僕にこういう箱をやりたいんだけど手を貸してくださいって相談が来まして、始めたってのがMOGRAなんですよ。
 ふーん。やっぱ、アニメの発信地が秋葉原だから秋葉原にないのはおかしいというところで、なるほど。
渋谷にあってアキバにないのはちょっと違うよねって。
皆が思ってたことなんですけど。
っていうのがきっかけで、MOGRAっていうのを2009年に起こさせたっていうのが成り立ちですね。
 7年ぐらい?
そうですね。ちょうど、今年の8月で7年だったんで。
 で、MOGRAでは「じゃあやりますか!」ってなったときに、最初は店長をやってっていうか手伝ってくれって言われたのかな?
最初もう時効だから言うんですけど、もうまるっとスケルトンの店舗を案内されて「ここに箱を作れ」って言われたんですよ(笑)
  で、そのときに一緒に動いてたのが音ゲーとかで曲を作ってるDJ TECHNORCH さんっていうハードコアテクノの方がいて、その人とDJシーザーさん。
彼もアニクラとかだとすごい名前のある人なんですけど、その2人と僕の計3人だったんですよ。
それで当時この2人は仕事をしていて、全然片手間というか忙しくてこっちの作業が出来なかったのです。
僕はそのときニートで、何となく会社辞めて、手も空いてるからって始めて、自分が中心に着手するようになって。
ある程度形が固まってきて、会社に呼び出されて、じゃあちょっと正社員として契約しましょうかっていう書類を見たときに店長ってなってて。
まあいいかとサインして、本当にオープンの企画立案から今の今までずっと店長って感じですね。
 すごいね(笑)
じゃあもう一人の店長ってことですね?
そうですね。当時、まだ21歳だったんで、まだ全然、7年って言ってもまだ僕28とかなんですけどww
まだまだ元気にできてるのは、ちょっと若いうちから行動できたから良かったかなっていうのは。
 21で店長デビューっていうね(笑)
結構、当初は胃やられましたよね(笑)
 どうすればいいんだろみたいな?
そうですね。右も左も分かんない中でお店をいきなりポンとやらされて。
そこからだんだんやっぱトラブルもいっぱい起きてくるわけじゃないですか。そこでいろんな先輩とかに教えてもらって勉強して。
 なるほどね。
で、7年何とかっていう感じですね。
 だって、21だよね(笑)
21で店長っていうのはさ、うちでも若い子いるけど21ってもう本当に何だろう。
なんかいろいろとこう、右も左も分からずにだよ?なんかいろいろ模索しながらやっていくって時期なわけじゃん。
そこに対して、責任を持って立ち上げて、しかもその辺情報がない職種でしょ?
本当に僕、DJとしても活動を始めたばかりの時期ではあったんですよ。
まだ、多分始めて2年ぐらいの時期で、なので、ちょっと分かんないんで始めてみようかなっていうのはあって。
僕、大学行ってないので、割とすぐ社会に出ていろんなことを自分でこれやりたい、あれやりたいっていうのをバイトなどで。
新しいことやるっていうのにあまり抵抗はなかったっていうのが良かったのかなって。
 へー。でも、やっぱり、じゃあ店長になりましたっていって、そしたら分からないが故にいろんなことがあったの?
ありましたね。一番やっかいというかダメージを負ったのはやっぱお巡りさん来ちゃった話ですね。
風営法っていう話ではなく、そもそもうるさいっていうピュアな苦情が来て、確かにこれはうるさいなと(笑)
それは、一理どころか、二理、三理あるよって言って。じゃあやっぱお店はうるさいんだなって思って。
そこからじゃあ改善するためにどうしたらいいですかって、よそのお店さんとかに相談しに行ったり、そこで交流を持ったりしました。
こんなこと言ったらあれかもしれないんですけど、何も知らないがゆえに結構やっぱり若い子がクラブ業界に参入してきたっていうので結構他のクラブの先輩方はよくしてくれまして。
本当におんぶにだっこしてもらって、何とか何とかっていう感じですね。
 聞き上手なんだね。
インプットするしかなかった時期なんで(笑)
 本当に聞くしかないもんね。本屋さんとか行ってもしょうがないし。
しかも、アニソンクラブというかね(笑)
ネットで検索してもないしっていうところだよね。でも、それが故に自分たちでやることが、割とその基準になっていくっていうか。
最初にやったが故にさ、そういうことってそれはでも楽しいは楽しいんじゃないの?
そうですね。もともとうちのお店をやろうと思ったきっかけっていうのは、やっぱりアニソンDJっていうのがどんどんどんどんメジャーなカルチャーになっていく中で、基準がなかったんですよ。
例えば、生々しい話ししちゃえばギャランティーの基準もないですし、あとはじゃあプレースタイルの基準もない。
で、じゃあ活動するフィールドとかなんかそういういろんなものの下敷きの部分がないんで、やっぱそれは誰かが作んないとなっていう部分があって。
僕らの先輩にあたるDJの皆って、DJやってればいいといか自分が楽しいからやってるんだよっていう人たちが多くて。
それは悪いことではないんですけど、せっかくならやっぱり広めたほうがもっと楽しくなれるじゃないですかっていう考え方を僕は持ってて。
それで、そういうふうにアクティブに行動できる人ってのも当時全然いなかったんで。
じゃあ僕がやりましょうっていうのでいろいろ始めてみた感じですね。
 なるほど。例えば、それは日々MOGRAで営業している以外になんかこう、広めることをやってたんですか?
そうですね。一番やっぱりやったのはUstreamですかね。
 ああ、それは有名だよね。
クラブのルールからすると、絶対駄目なんですよ(笑)
やっぱり中で何が起こっているかとかってシビアな時期だったんで。
踊っちゃいけない話とか言ってたと思うんですけど、うちの場合の強みが1個あって、ダンスミュージックが中心ではなかったっていうのがうちの強みだったんですよ。
中でやってることって踊ってるんじゃないの?クラブなんじゃないの?っていう所轄からの問い合わせとかあるじゃないですか。
そんときにきょうアニソンのイベントなんですけど、それはうちは飲食店でDJバーで、今日人が入り過ぎちゃったので、あくまで椅子、テーブル出して終わるけど数減らしてますと。
それでアニソンは流れてるけど「お巡りさん、アニソンで踊ります?」っていう(笑)確かに踊れはしないなって皆帰っていくんですよww
  ふざけてるなと思うんですけど、でも本当にそのとおりで、そもそも踊るの概念もよく分かんないって、決められてなかった時期なんですね。
じゃあ地面に足が何秒着いててどうのこうのっていうような話も一時期あったりはしたんですけど、うちの場合はあくまでお酒を飲んでアニソンを聞いて盛り上がる。
って盛り上がるって踊るってのは決定的に違うんじゃないですかっていうのを強みで持ってたんで、うちは何よりクラブの悪いイメージっていうのを払拭しようっていう考え方もありました。
とにかく、バンサーは初期から付けて、問題がありそうなお客さんには出てもらうとか。あとは、持ち物検査しっかりやって、まずいものを持ち込ませないとかやってるような人がいたら速攻つまみ出したりとか。
割とクリーンにやってたんで、いざお巡りさんが中に入ったとしても、別になんら問題はないって言い張れる状態だったんですよね。
その状態を逆に周知させることによって、やっぱこういう楽しみ方もあるんだっていうのは皆に知ってもらいたいなっていうのがあったんですよ。
それが一番実行できるツールっていうのが当時のUstreamだったのです。
 包み隠さず、こういう場なんだよっていう。
そうですね。やっぱ、クラブってそもそもドアも重たくて、中で何やってるかも分かんないし、イメージも怖いしでやっぱ新規のお客さんって遊びに来づらいと思うんですよ。
せめて中で何やってるのかっていうのが分かればちょっと変わるんじゃないかなっていうのが思いとしてあって。
それでUstream始めて、そこからやっぱりMOGRAフォロワーみたいなDJとかトラックメーカーとかどんどんどんどん全国的に増えてって。
2010年、2011年ぐらいのデジタリズムが、東京来るときにMOGRA出たいっていう話になって、結構有名らしくて。
外タレとかもやっぱり海外で、日本のクラブシーン見れるのってMOGRAくらいしかないみたいで。
 日本代表みたいだね(笑)
だから本当に申し訳ないんですけど、彼らが思うクラブってMOGRAだったりするんですよ。
日本のクラブ行ったらアニソンとかJ-POPとかかけるとみんな盛り上がるでしょって言うんですけど、本当ごめん、違うっていう話を毎回、ポーター・ロビンソンとか外タレと酒飲むときにするんですよ。
っていうのもやっぱりあって、出すことっていうのを皆やらなかったと思うんですけど、出すことが重要でアウトプットしてとにかく知ってもらう見てもらうっていうのをMOGRAだからできたことだと思うんですよね。
 そうだね。でも本当にアニソンとかっていう以前に、本当クラブ業界としてはだいぶでかかったよね。
そうですかね。結構言ってもらうには言ってもらうんですけど、あんま実感がなくて(笑)
 なんか、やっぱ誰もやってないし、だから当時は思いっきりがいっただろうなと思うんだよね。
そうですね。多分「MOGRAあれやってるけど大丈夫なの!?」みたいなのをやっぱり皆心配してたみたいで、ようはそれによってなんかうちに飛び火してくんじゃないかみたいな。
あそこがやられたらじゃあMOGRAが、こういうことやってて取り締まったので、あなたのお店もでしょ、みたいなふうになったら困るっていう人たちももちろんいたと思うんすけど。
さっき言ったみたいにうちだと前提が違ったんで、そこは迷惑かけないようにっていうのはある程度配慮はしてたんですけど。
 やっぱなんか当時は、デジタルベースの共有カルチャーみたいなものっていうのは、やっぱりアニソンっていうか、オタクっていうのかな。
そういう人たちがどんどんどんどんドアをぶち破って行ったって感じがあって。
あ、ついにここまでやっちゃうんだって思いながら。俺は見てました。だからすごいかっこよかったなって。純粋にそれをやることがすげえかっこいいなって思ってた。
ええ。
多分その音楽的にその辺の壁を破ってったのは、マルチネレコーズとかインターネットレーベルの皆なんですよね。
やっぱあの辺の功績は相当でかくて、今それこそtofubeatsが本当に大売れしてるじゃないですか。
要はあのぐらいちゃんと認めさせるっていうのを本当に肖像権無視して人の顔のステッカーイベントで配ったりとか。
もうなんか勝手によそさまの企業のステッカーを作って遊んだりとかしてた連中がやっぱり何か面白いことをどんどん共有し、アウトプットしようっていう考えの人たちだったんで。
あの地層ってやっぱ大事だったんだろうなって。僕らもそこにすごい影響を受けてるんで。
なんかとにかく面白いものを作ったり、面白いことをやって楽しく騒いだもん勝ちっていう。
 うんうん。
何より尖っててかっこよかったんで(笑)
 ここはリンク張っておいたほうがいいね。マルチネレコーズ。
そうですね。リンク送っておきます。※マルチネレコーズへはこちら。
 そうですね。
だからやっぱりMOGRAっていうのも自分も見てたし、他の地方の人も見てじゃあうちの町でもアニソンのパーティーやってみようとかってなるからね。
そうですね。さっき言ったDENPAってのが各地方に広まった第一のきっかけだと思うんですよ。
それこそチャーリーくんってDJの彼はDENPAに遊びに来てて、それでアニ中かな?アニメソング中毒っていうイベントを名古屋で始めて他にも東北とかにもそういうDENPAに遊びに来た人たちがパーティーちっちゃいの始めたりとか。
っていう流れがあったんで、それをもっとでっかく広げたのがうちの仕事っていうのはあると思います。
 そういうことですね、なるほど。
それでUstreamで配信することによって知名度も上がって、集客も上がったんですかね。
そうですね。でも東京都内で言うとそんなにでもなくて、各地方には広がっていくけど東京って広がった分だけパーティーがどんどん増えるんですよ。
MOGRAに行かなくてもどっかでパーッとやって、それはいいことなんですよ。
 われるんだ?
そう。全体でいったらいいことなんですけど、うちの店のために宣伝して割れちゃうのは結構本末転倒だよね、みたいなやんないほうが良かったんじゃないか、みたいなのはあったんですけど、 やっぱだんだんファンが増えることによってそこが宣伝して、じゃ俺たちのきっかけはMOGRAだよって話をしてくれてまたMOGRAにお客さんが流れてくる。
すごくいい流れで終わるかなと思いまして、ファンが増えて良かったかなっていう感じですね。
 なるほどね。
それで7年の間に昔はそんなにアニソンイベントっていうのも限定的だったんだけど、今は普通っていうかオタイレコードで言ってもEDMの次がアニソン。
凄いですね(笑)
 今んとこは、EDM、60パー、50パーくらいかな。
それでアニソン20パー。残り20パーがヒップホップ、テクノ、ハウス、ドラム、レゲエみたいな。
そこがもうずっと変わらずに来てるっていう感じ。でもさっき言ってた伸びてる。
EDMやっぱすごいから。勢いが。
それに負けないぐらい同時に並行して伸びてる。
 そうそう、そういうこと。
なのでそこまでになったわけなんですけど、パーティー含めてって感じなんですけどその辺についてはどんな感じなんですかね?
そうですね。やっぱさっき言ったみたいに全国的にやっぱDJが増えたっていうのはあるのかなと。
 アニソンDJは増えてる?
すごく増えてますね。
何よりも多分きっかけがやっぱいろんなところにあって。
今ってメジャーアーティストさんとかが出るライブにも僕らの周りのアニソンDJとかが出たりとかしてるんですよ。
でも、それってもともとクラブに行かなかった、例えば何千人とかのお客さんの前でいきなりアニソンのDJがポンと出てきたりするわけじゃないですか。
 盛り上がるの?それ(笑)
盛り上がる人と盛り上がらない人、それはもう腕が出るんですけど。
基本的にはそういう所に出る人たちは腕を持ってるんで、やっぱちゃんと仕事してバーッと盛り上げるんですよ。
そうなると今度その1000人、いきなりアニソンDJ見たらあれかっこいいやってみようっていう風ににやっぱなるんですよ。
お客さんは盛り上がるの?
もちろん盛り上がります!
やっぱ好きな曲だし?
そうですね。何より、アニソンって実は、単体のアーティストのライブならちょっと話が変わってくるんですけど、 その何人かのアーティストが出るライブの場合は、要はいろんなアニメを見てる人たちが来る傾向があるんですよ。
そのアーティストのラインナップによって行く行かないを決めてるわけじゃないですか。つまりその数だけアニメ見てる人たち。
好きな曲をいっぱい持ってる人たちの前で、じゃあアーティストが出ないはずの本来そこに出ないアーティストの曲がDJによってかかる。
そうすると、「あ、いい曲だし、これ好きな曲だ」っていってワッて盛り上がる。予想してなかった曲が聞けるわけなんですよね。
あ、それは面白いね。
それが、どんどんうまい人たちはちゃんとツボをついてくるんであの辺の客があれで盛り上がったってことは、この辺がいけるって。 あっちが駄目だったからこれ、っていうのでバランスを取って最後に全部が盛り上がれる曲っていうのを構成できるやつらがいるんすよ。
そういうのがやっぱりちゃんとした、アニソンのライブとかに呼ばれるようになってるんで、そうするともちろんやっぱ来てるお客さんは「DJってめちゃくちゃかっこいいし面白いじゃないか!!」
クラブに行かないけど、今ってネットで情報が集められてUstreamでDJが見れてネットで機材が買えちゃうじゃないですか。買うまでが早いんですよ。
圧倒的に早いよね(笑)
サクサクってDJになっちゃうんでww
だからやっぱりDJの数っはすごい増えていますよ。
圧倒的に早いよね(笑)
本当にTwitter見てるとアニソンDJしかこの世にはいないんじゃないかってぐらいDJいるんで(笑)
じゃあ、MOGRAの予約を取りづらいというか、そういう状況なの?
それがそうでもないんですよ(笑)
意外とそうでもない的なことが多いね(笑)
MOGRAは今、だんだん有名な箱、老舗箱になっちゃってて・・・。
ハードルが、なんか高く感じられちゃうんですよ。
あそこって、うまい人しかいなくて怖いんだって。実はそんなこともないんですけど・・・。   だからなんかやっぱり、じゃMOGRAを目標にしつつとか、憧れにしつつ自分たちでパーティーをやろうよってやってる内に、今度は自分たちでやるのが楽しくなっちゃって、そこから出れなくなる。
そうするとあれ?なんも恩恵がないなみたいなww
あるよね・・・。 でも、まあそういう尊敬っていうかな。確実に来ていると思う。
この前初めてMOGRA行ったときにはアニソンがかかってなくて。
パチスロのイベントでかかってたんだけど、初心者の人たちとかはそういうのも分からない人も結構いると思うんですよ。
だから、大体の傾向とかジャンルとか、ゲームとかそういうのって何があるんですかね?
自分たちで限定してジャンルを作る人たちも多いんですよ。
例えばアニメの中でも特定のタイトルだけっていうのをジャンル化してる人たちもいて、よくいうのは『アイカツ!』とか。
あと、『プリパラ』とか。オンリーだけでやる。
そうだね。プロデューサーって言って。
そうです。あと『アイマス』なんかもそうですけど、要は自分たちでそのくくりを作って、ジャンル化する。
あくまでカテゴリーではあるんですけど、そういう人たちが多くて。
ゲームで言ってもゲームの中でも音ゲーがあったり、シューティングがあったり、ロールプレーイングがあったりっていうところで、ちっちゃく分けてるところもありますし。
結構きりがないっちゃきりがないんですよね。
じゃあもうそれはDJっていうのかファンっていうのか分かんないですけど、その人たちが勝手にどんどん作り始めていってベクトルが細分化し過ぎて訳分からんくなってるってぐらいの勢いみたいな。
そうですね。規模がちっちゃくなってるけど数が多いっていう感じですね。
なるほどね。
そこはやっぱ端から見てて思いますね。だからうちはあまり細分化したイベントはやらないようにしてて。
なるほど。やっぱり、集客も限定的だから盛り上がりも限定的になっちゃうってこと?
そうですね。わざわざそれをMOGRAでやるのも違うかなっていうのもあって。
それは皆でやってるものであって、内々で楽しむっていうのはMOGRA企画ではやらなくて、あくまでアウトしないといけないんで。
知らない人っていうのにも分かるイベントにしなきゃいけないっていうのがあって。
なんか啓蒙的なイベントが多かったりするんで。例えばアニメっていったら萌えアニメが好きな人たちが来るじゃないですか。
そういう人たちにもそうじゃないアニメもあるんだよって、あくまでアニメ全体の音楽としてDJって楽しいよっていうのをうちはどっちかっていうとやってきたくて。
そこで楽しかったもので引っかかったら、今度違う所とか自分たちで細分化してやっていけばいいし。
やっぱり秋葉原の場所もいいし、どっちかっていうとMOGRAには来やすいと思うんだよね。
だからそういう意味もあって、初めての人でも楽しめるようなイメージだったりとか。
そうですね。最近はなるべくジャンルの固定化はしないようにはしてますね。
アニメの日はアニメっていうふうには確かにしますけど。
例えば、フリーというかオールジャンル的なイベントのときは、アニメからクラブミュージックまでっていうそのMOGRAのお店としてやってることを全部やりましょうっていうのは考えてるんで。
結構いろいろその辺は大変ですね。
そうだよね、ベクトルは細分化してるし、結構機材なんかもいろいろだし。
そしたらどんどんそうやってアニソンDJが増えていくという中で、やっぱりそうやってMOGRAでいつか回したいという人がそのパーティーやってみたいという人がいると思うんですよ。
で、これ意外とどこにも載ってないんだけど、そういう憧れの場所でどうやったらDJできるんですかね?
それは、どうやったらパーティーを打てるかとかじゃなくて、パーティー打っても出演、呼ばれてもっていうどっちでもってことですよね?
どっちでも。基本的に、もちろんクラブだったりライブハウスだったりすると一応どっかの会社がやってるわけであって、お金をボンって出せば、はい貸しますよってことになるんだけど、 そういうことではなくて、ちゃんとした経路としてどうやったら回せるようになるの?
そうですね。一応箱としての説明をすると、クラブとかってようは箱レンタルっていういわゆるその箱代を払って一晩を個人が借りるってやり方があるじゃないですか。
あれは、それはもう自分たちでお金を払えばできるんすけど、そうでなくて箱が企画するイベントってのもあるわけなんですよね。
多分その箱企画のほうの出方っていうのは、これが一番多分皆分かんないとこだと思うんすよ。しかもそれで呼ばれるとかっこいいみたいなね(笑)
認められるみたいなね(笑)
そうですね。結構それは箱の人間の内部事情というかあれになるんですけど、うちらは、毎週毎週会議があって今週のイベントとか、先週のイベントでいい人いたとか、今週誰かいい人いるみたいなのを1回やっぱスケジュールで全員チェックするんすよ。
「あ、これ名前知ってる」って人がいたらサウンドクラウドとか、ネット上に上がってる音源を取りあえず聞いて、「ふーん、ああこういう人ね」っていうあたりをつけて、こっそりフロアの後ろのほうで仕事しながらミックスとかを聞くんですよ。
あと、その人のDJのスタイルとか。レンタルイベントとかでうちが知らないとか、僕らが知らない人がいたらあたりをつけて、それでその後にその人が出てるパーティーにこっそり遊びに行って。
そこまでやってんの?(笑)
やりますやりますww
「あ、うまい」とかちゃんと客持ってるとか結構選考基準がもちろんあるんですけど。
あくまでその三段階で僕らがちゃんと確認してからですね。
ちょっと遊びに行っていいっすか?っていうのはないんだよね。
あ、全然フラッと普通に。
僕、クラブ好きなんで(笑)
ミシュランガイドみたいな?ww
お忍びで行って採点、みたいな(笑)
怖っ!(笑)
へー、でもピュアでいいね。
そっちのほうがいいじゃないですか。
純粋にやっぱ、ネット上だけで例えば判断するのって結構危うくて、今って正直DJの機材の機能の向上と、あとはもうDTMなのかDJなのかが分かんないレベルまで出ちゃってるんで。
そこは正直参考資料の1個でしかないんですよ。僕らが見るのってやっぱり現場でどういうステージングをしてるかなんすよね。
ミックスうまいやつなんて今、腐るほどいるんで。そんなんじゃなくて、あくまで楽しそうにやってるかとか、何よりお客さん見てるかどうかっていうのが重要で。
結構うまい人でも黙々とやってる人たちいるんですけど、テクノだったらかっこいいんですけどアニソンで黙々やられるとやっぱ華がないんですよね。
ステージに立って人前に立って華がある人っていうのがやっぱり僕らは「おっ!」て思うんで。
これはテクニック至上主義じゃないけど、うまくないと現場に立ったらいけないとか、いろんな考え方はあるんだけど、基本的に箱の人間からするとお客さん入らないと経営がしていけないじゃない?
だからやっぱり、お客さんを楽しましてくれる人っていうのがありがたいよっていう風になるところあるよね。
そうですね。
集客が全てではないけど。
あとは、お客さん呼べなかったとしても、うちがじゃあ客呼ぶからそのお客さん盛り上げてよっていう考え方もあるんすよね。
なるほど。
逆にうちが頑張ってでもいいから皆に見てもらいたいっていう。
うん。だからお客さんを呼べればいいでもないのはそのとおりなんすけど、もちろん呼べたら呼べたでありがたいんですけど。
呼べなくても、ちゃんと華がある人だったら、「じゃ、うちが、ちゃんとした場所を用意してあげればどんどん客は付くだろう。で、そっからお客さん呼べるようになったらいいよね」っていう考え方なんで。
どっちかっていうと箱が呼ぶ人って、今後期待できる人、伸びてく人っていうようなのが一番重要なんで。
  だからうちとかだと、別にうちの功績とかいうわけじゃないんですけど、DJのBUDDHAHOUSEっていう北海道のDJがいるんすけど、北海道で抜群にDJがうまくて割とちゃんとかっこよくて。
なんですけど北海道でしかプレーしてないから全然広がりがなかった。無理やり東京連れてきて、何回も現場させたら、ちゃんとお客さん付いて、本人も今すごい頑張ってるんで。
そういうところかなと思います。あと一番はネットの発言ですね。
ネットの発言?
発言です。MOGRAはネットリテラシーを割と高いところに設定しているんで、要は失言暴言がある人は絶対駄目ですね。
なるほど。無駄にきれたりとか?
うん。それとか結構やっぱ、MOGRAはその辺昔からネットで発信してるのが売りだったんで、結構いろんなものを見てるんですよ。
つまんないことで炎上しちゃう人もいっぱいいたし、あとは余計なところに首突っ込んで、変な所に行っちゃった人もいるし。
そういうのをちゃんと自分で見極められて、ネット上で発言していいか悪いかってジャッジができる人じゃないと、あんまりこっちには呼ばないっすね。
なるほど。そこは会社としてのブランドっていうか方向性っていうことかな?
会社の基本って「宗教ごと言わない、政治に関わらない、誹謗中傷しない」じゃないですか。
あれを要は、箱イベだと会社が呼んでる人なんで、言ったら取引先みたいになるじゃないですか。
っていうところもあるんで、割とこれは生々しい話ではあるんですよ。
なかなか聞けないよ。そこ。
そういうところをちゃんと分かってる人たちじゃないと、一緒にはあんまりやらないかなっていう気がしますね。
そうですね。それはあるね。だから俺なんかもすごい感じるんだけど、こういうこと言うと夢とかもロマンとかもないなって思うんだけど、有名な人って大体いい人だよね。
いい人っていうか、しっかりしてるわ。
この人忙しい、絶対忙しい。超売れてて忙しいだろうっつっても、なんかすぐ連絡来たりとか。
すぐに連絡来るのは忙しい人みたいな、売れてる人みたいな。そういうのって、ちょっとあるよね。
そうですね。物事の分別がちゃんとできる人ってのも重要かもしれないですしね。
あれだよね。アニソンどうやって勉強したらいいかっていう。
取りあえずちゃんとするみたいな。
あくまで人間性みたいな話になっちゃいますけど。
でもそこ押さえてれば、言ったら別にどこでも行けると思うんすよね。失礼なことしなきゃいいだけですし。
そうだね。ま、それがベースとなってかっこよかったらいいって。
で、さっきステージングっていう話が出たんだけど、それは何ていうかな。
その、今作曲ソフトにDJソフトなんかもよく分からんしみたいな話で。
誰でもミックスはできるっていうふうに言ってたんだけど、それはあえて聞くけど、なんでですか?
やっぱり、うまいDJでも前に立ってちゃんとパフォーマンスというか、俺がやってんだぞこれをっていうのが、割と表現できる人じゃないとお客さんが付かないんですよね。
極論言っちゃえばクラブミュージックじゃないアニメソングなんて、今誰でもCDが買えて、誰でも同じDJをやろうと思えばできちゃうわけじゃないですか。
そこにオリジナリティーを出すってのがめちゃくちゃ難しいんですよ。で、それを出すための1個の手法としてステージでのパフォーマンスとか、お客さんのあおり方っていうのはやっぱり重要になってくるなと思いまして。
機材操作がいかにうまくできても、やっぱりここで盛り上がりましょうみたいな、ちゃんとお客さんと一体になれるようにパフォーマンスができないと、やっぱり「わーっ」というのにはならないんですよね。
やっぱりあくまで、気持ちのキャッチボールみたいなのができたほうがいいっていうね。
そうですね。自分が好きなアニソンだけを流しますっていうのでももちろんいいんですけど、聞いてるお客さんは自分じゃないんで、ちゃんとそこの意思疎通を取れるっていうのも重要だし、 それをより密なものにするためにちゃんとステージではあおるとか、あとは、ちょっとした抑揚みたいなものを体の動きで表現するとか、あとそういうのとかは絶対あったほうがいいなと思うんですよね。
どうしても普通のクラブ、テクノとかだと別に前向かないで踊ったりするじゃないですか。
下向いたり、後ろ向いたりとか。じゃなくて、アニソンのフロアって正面向くんですよ。絶対後ろ向いて踊ってる人いなくて。
確かにいないね。
なので、やっぱそういうのも含めてお客さんの視線が集まってる以上なんかしらアクションがあったほうがお客さんにとっても面白いでしょっていうのはありますね。
なるほどね、絶対そうだよね。アニクラっていうのはアニソンのイベントって皆DJブース見てるよね。
そうなんですよね。あれって実はクラブクラブっていうか昔ながらのクラブからするとあんまりそんなになかったことかなと思うんですよね。
そう言われてみれば。
結構、オタレコって周りにアニクラとかなかったり、そもそもクラブに行けなかったり。
昼間は別だけど、夜行けなかったりだとかっていう若い子とかも結構いたりだとかする?
イメージが沸きづらいと思うけど、ステージングって練習してできるもんなんでしょうか?
どうなんだろう。僕以外がどうか分かんないですけど、結構イメージはします。
ここでこういう風にあおれたら気持ちいだろうなとか。あとは他のステージングうまい人の身ぶり手ぶりを真似するっていうのはめちゃくちゃやりますね。
めちゃくちゃずっとDJ見てて、「あ、このタイミングでこういうあおり方するんだ」とか、多分顕著なのが1回Jersey Clubっていうジャンルがはやったんですよ。
ブレイクビーツのネタをRBに乗っけてちょっと早めにするみたいなのがあったんですけど、それで音ネタでベッドのきしむ音を、キコキコっていうね、入れるやつがあって、あのときに腕を上下させるっていうのをどっかのアーティストがやって。
それ以降、MOGRA周りとかネットレーベルのDJのあおり方絶対鉄板になってて皆お客さんもやるっていうのがあったりしたんですけど、そういうのとかも生まれたりするんでやっぱ現場に行ってみるとか、動画でなんかのアーティストとかの動きを見るっていうのは重要かもしれないです。
あとは、そういうのが分かんない人はアニメの振り付けが付いてる曲とかあるじゃないですか。ああいうのをちょっとやるとかでもいいと思うんですよ。
そういうパターンもあるんだ(笑)
それもアニメだからできることだと思います。
見ないから分かんないけど、やってたかもしんないな。
D-YAMA 『プリキュア』とかは大体『フレッシュ』ぐらいからかな。ちょっと前から振り付けが付いたりしてたんですけど。
ソロとかやるDJもやっぱりいて。
なるほどね。思い思いの動きでお客さんをアピールすると。
あくまで、お客さんに「俺楽しいんだけど皆楽しい?」っていう、あの投げ掛けも結構重要で「一緒に楽しくやろうよ!」みたいなのは。
パフォーマンス、踊れないとか動けないんだったらしゃべりでもいいと思うんすよ。
それでやっぱりうまい人もいて、ミックスはしないんですよ。スーって切るんですけど、そっから曲のイントロがバーンと入ってきて、「大ネタだ」「イエーイ」ってなってるときに、お客さんをさらにあおる。マイクで。
そういうのも全然ありですし、とにかくやっぱりもうワンアクションあってもいいんじゃないっていう考え方なんですよね。
なるほど。DJたるものミックスだったり、選曲で踊らせるみたいな。
っていう、何ていうかな、考えっていうかさ。ヒップホップでもあったりすると思うんだよね。
実際にそのEDMとかすごいはやってて、よくある話でモデルみたいない人が曲かけっぱなしでこうやってやって(手を挙げる)何にもやってないみたいなね。
それはそれをいいんじゃないって思うのか、「いや、許さない」って思うのかのラインをどういうふうにしていくのかっていうのは、なんか最近すごいテーマになってる気がしていて。
そこがオタレコでも機材どんどん販売さしてもらって、どんどん進化していってっていうところで、本当に確かに曲をかけてるだけ、ミックスもすごく楽になるしみたいなところがあるんだけど、
そこら辺に関しては、おのおの1回考え直してもらってもいいのかなって思っていて。
この前、セミナーでPioneerのrekordboxのセミナーをやって、ゲストがD-YAMAくんで、しゃべってもらってその後にデモがあったんだけど、デモプレーがあって、D-YAMAくん。その、やっぱりこう、何だろう。いろいろ早く選曲できる。
早くピッチが合わせれる分、どんどんどんどん音が目まぐるしく変わっていったりだとかそういうところのスピード感みたいなのもあって、
だから今のDJはシンクボタンでピッてやるだけでしょっていうんだけど、そこは俺はあんまり強く物を言うことはあんまないんだけど、俺はそこは絶対違ってるだろうなって思ってて。
デジタルでも使いこなすのは人間なんで結局すごいやつはやっぱすげえなと思うし、超高速でミックス操ったりとか、それで踊れるかどうかはまた別問題なんだけど。
でも、何らかの感動をすれば、それは表現なわけじゃん。普通にかっこいいなって思ったりだとか。
だからステージングとかいうのも例えば、ずっとシンクでやっててお客さんあおってっていってもそれも一つだと思うし、そのモデルの人が何もやらずにキャッキャッキャってなって、それで皆が楽しければそれでいいと思うし。
かといって技巧派の人が、Traktorのフォーデッキで、なんかやってどうのこうのとか。
難しいところなんすよね。僕さっきのモデルがDJやってつながないみたいなのは、もちろんよしとは思ってはないですけど、それが駄目とも思ってなくて。
いろんな形があってもいいとは思うんですよ。ただ、僕が推奨してるって考え方はあくまで「じゃ、今誰でもできるようになって、手が空いてるんならなんかやったほうがいいよ」っていう話なんですよね。
だからパフォーマンスっていうのも、例えばこないだのセミナーとか、ワークショップのときってお客さんの距離が近かったし、あと持ち時間が短かった(笑)
だったら、バンバンつなぐよねっていうあくまでパフォーマンスであって、本来あれやんないんすよ。
そうなんだ。ズンズンやってたからね(笑)
僕、四つ打ち長くかけるのが好きなんでっていう考えでもあるんですけど。
要は、便利になって、誰がやっても一緒というか、「自分のラインは上がったよ、それに対してじゃあ何か自分が乗っけられんの?」っていうところが1個テーマかな。
それは乗っけるっていうのは例えば選曲のスキルとか、センスでもいいと思うんですよね。
さっき言った中だと、例えばじゃあ他のやつじゃやらないような選曲の仕方とかグルーヴの作り方ってもちろんあると思うんですよ。
そういう見せ方でもいいですし、あとはさっき言ったパフォーマンス。これはアニメだとやっぱりネタがかぶるからやっぱスキルを出しづらいと。
だったら印象付けなさいよっていうところの考え方で、あとはめちゃくちゃできる人は技巧派で、クイックミックスをアニソンでやったりいろいろやり方はあると思うんですけど、一番理想なのは全部やったらいいんですよ。
欲張り。さっきのオンラインの時みたいだね(笑)
なんかいろんなもの乗ってるみたいな。あんなん強いじゃないですか(笑)
一目見れば強いって分かるっていうインパクトももちろん重要なんで、要は、今誰でもできちゃうんだよって、それに対して、手が空いてるけどなんもしないでっていうよりは、なんかをしよう。
一番分かりやすいのは、動くことだよ。それにだんだん慣れてきて、余裕が出てきたら今度機能を使って次のレベルに行ってみようっていうのが、僕はいいと思うんですよね。
やっぱアニソンDJの今一番、何だろうな、問題って。技巧派がいないとこなんすよ(笑)
いないんだ?(笑)
いないですね。東京だと何人かいるんですけど、例えば何だろうな。
歌のフレーズが一緒だから、そのままフレーズをループさせてピッチ落としていって、BPMの違うフレーズが同じような曲に繋いだりって技巧派ももちろんいたりするんですけど。
そういうのとかも、見る機会がないと思いつかないじゃないですか。
やっぱり、それを考えるとまずはとにかくお客さんを楽しく盛り上げる。
そこからやっぱり、だんだん実力が出てきたというか余裕が出てきたら、じゃあ次のレベルに行くためにちょっと腕を上げてくっていうので、僕はいいと思ってて。
キャッキャ、キャッキャ、モデルDJみたいなのが、今はもしあれだとしてもどっかでめちゃくちゃうまくなるかもしんないですし、そこは僕は特に触れずに見てるって感じですかね。
それはそれできっと目的というかなんかがあってやってるんだろうし、そこはあんまり言わないタイプなんで。っていうのですかね。
本当に無駄だったら、やらないもんね。何かあるんだよね。何かは分からないけど(笑)
何かが僕らに伝わらないだけかもしれないんで。
そうそう。絶対何かある。
なんか考えてやってる。
そりゃあそうですよ。そういうことでございますね。
それで、今まではMOGRAの店長と、いうところで読者さんが初心者のDJだったり、DJやったことないけどやりたいなと思ってる人が、将来的にMOGRAで、DJするにはどうしたらいいかとか。
アニソンDJとして伸びていくにはどうしたらいいかみたいなことを伺いましたが、次は個人のお話を。なんかインタビューとかってしょっちゅうあるんだよね?
最近そんな受けてないですね。
あ、本当?そうなんだ。
いつだ、最後にやったの。今年の・・・
グルーブ?
いや、グルーブじゃなくてネットの記事で遠藤ゆりかちゃんっていう歌手。
声優の女の子で、最近DJ頑張ってる子がいて、その子と対談したのが今年の頭にあったぐらいですね。
最近あんまりでっかい対談とか記事ってないですね。
何しゃべりたい? 個人の。
最近どう?って言ってみようかな(笑)
最近どう、いってみます? フェレットの話しかないですけど、大丈夫ですか?(笑)
フェレット飼ってるの?ww
フェレット最近、今年の5月に飼い始めて。ヨーロッパケナガイタチっていうイタチなんですけど。
ヨーロッパケナガイタチ。ヨーロッパに住んでる毛が長いイタチ。日本独自の名前だよね(笑)
そうですね。日本独自の名前で、世界的にもフェレットっていう名前で一般化してまして。
ペット用に品種改良されたイタチなんですよ。で、それが僕、昔飼ってたんですけど、最近また飼い始めまして。
ペット可の物件に引っ越したのもあって。
そしたら、もうかわいくてかわいくて。
かわいくて。早く家に帰りたいみたいな?(笑)
早く帰っちゃうんですよ、僕。おいしいもの食べるのと、お酒飲むのが大好きなんで(笑)
外食ばっかしてたんですよ。まあ、家で飲むようになりましたね。
見ながら一杯みたいな。
そうですね。遊びながらお酒飲んじゃって。家でDJの練習とか一応やるにはやってたんですけど、やると僕、楽しくなって結構ピョコピョコ跳ねながらやるんですよ。
そうなると、足元通ったとき踏みそうになっちゃって、危ないと思って家で練習するのやめちゃってww   今rekordboxのPioneer DJのrekordbox、DJじゃないほうでミックスの練習とかイメージをするのがメインになってて。
この後、何つなごうみたいなの考えたりとかプレイリストの掃除するぐらいに家ではなってて。
頭ん中でかけれたりするもんね。
そうですね。結構、頭ん中で、あ、これとあのフレーズ一緒だとか。同じくらいのBPMだなとかっていうのは何となくイメージして。
っていうぐらいですね。最近はもう現場だと大体CDJ機材指定しちゃうんで。今回、お借りしてますけど。
それがまさに。まさにこれみたいな?
そうなんですよね。なんで割と機材の使い方は覚えてるんで、あとは場のイメージだけっていう感じですね。
なるほど。普段はなんの機材を使っているんすか。
普段はCDJ-2000シリーズとDJMは特に型番指定はないんすけど900以上、900NEXUSかNEXUS2っていうのをLANケーブルで全部リンク構築して、それをMacBookのrekordboxに接続して、っていうちょっと変わったプレースタイルなんですけど。
LANケーブルでつなげるっていうのを「赤白じゃないの?」って思った人、結構いると思う。
そうなんですよ。赤白とかTraktorとかの人たちってインターフェース持ち込んで、全部接続してってやって。結構撤収と準備の手間がめちゃくちゃ大変だと思うんすよ。
僕のやってるやつだと、全部タブでそれぞれをLANケーブルでつなぐことによって、曲のデータをCDJ、箱機材に送る。
で、そこで再生した音は箱標準のオーディオケーブルでミキサーに入ってスピーカーにいくって流れなんで、ようはLANケーブルだけ。
リハのときにセッティングしておけば、あとは出番の前にパソコンをパンッと置いてLANケーブル1本させばセッティング終わりっていう非常に楽な機材環境なんですよね。
  やっぱり僕、転換が嫌いで、絶対トラブルがあるんですよね。
変形とかしてくれりゃあいいんだけどね(笑)
バコーンっていけばいいじゃないですか。トランスフォーマーみたいにww
でも、そうはいかんぞと!
そうなでんすよ。なんで僕はそれでずっとやってるんですけど、箱の常設機材でやれるっていうのはやっぱり安心感があって、持ち込みでやるとなんかトラブルの原因が分かりづらいじゃないですか。
自分が持ってきたものが、家ではできたけど箱との相性どうなのってのも事前に確認できないですし、そもそも箱のミキサーが、例えばドライバー対応してないとか結構あるんで。
これからDJ始める人とか、初心者の方がもし箱に自分の機材持って行くときは、絶対箱の機材が何かっていうのを確認しといたほうがいいですね。
間違いないですね!!
持ってきて音が出るまでは自己責任なんですよね。っていうところをやっぱりちょっと知ったほうがいいというか、知ってほしいっていうのはありますね。
だから、ベテランほど慎重だもんね。
音の世界は何回も確認してんじゃん。ちゃんと録音できてるか。
そうですね。結構そこはこれ記事読んでる人たちにはぜひ、実践してほしいです。
なるほどですね。
それでで、まあCDJ2000シリーズとDJMシリーズだったら接続が楽だし?
そうですね。あと、出音も安定してるっていうのもあって、要は一応業界でも結構標準機というか割とちゃんとメインで使われてるような。
信用できる機材なんで、音はばっちりですっていうところがやっぱいいですかね。
その分高いですけどね(笑)
そうなんですよね。家にはないってのが欠点です。
自分のお店に行けばあるんですよ。なので店で練習しています(笑)
役得だなあ、それww で、DJとしては、月に何回かDJやりながら店長もやってるんですか?
そうですね。結構週末は現場に立つっていうよりもDJの方が今は割合多くて。
基本的にクラブの店長の仕事って結構いろいろあるとは思うんですけど、自分はしっかりしてる腹心がいるんで、彼に任しておいて。
週末の営業とかは、基本彼にお願いする。で、僕はよそのお店に行って営業かけたりとか、あとDJしてMOGRAだよっていう宣伝をするっていうやり方をしてるんで。
月に言ったら何本だろう・・・今月で言うと、多分6本ぐらい出てるんじゃないかな。自分のお店も含めてなんですけど。
店長やりながらなんで、お得なんですよね。自分が出ると自分のギャラかかんないんで(笑)
切ないなそれwwなるほど。
っていうのは冗談ですけどwwそうですね。
日本全国いろんな所行って、いろんな飯食っていろんな酒飲んでみたいな。
大体どこの地方行ってもグデングデンでつぶれるんですよね。この間、それこそ名古屋のclub JB'sさんでrekordboxセミナーやらせてもらったじゃないですか。
あのときも帰りグデングデンで、結局ヘッドフォン僕忘れて帰りましたもんね。結局紛失っていう。
あれ、結局ヘッドフォン戻ってきてないの?
あれなんか代用品とか違うの頂いたんですよ。
そうなんだ(笑)
僕のやつは結局出てこないんですよ(笑)
どこに行っちゃったんだろうね?
分かんないんです。誰か出演者が持ってっちゃったのか、その後のイベントの人たちが持ってっちゃったのか。
置きっぱなしになってたんで。
一応形としては戻ってきました(笑)
結構、知らん間になくなってたもんね。
えっと、何時だろうな。3時か4時ぐらいに限界過ぎてイケメンくんが連れて帰ってくれたんですよ。
でも僕べろんべろん過ぎて、ホテルの自動ドア開けらんなくて普通にドアに激突してたんですね(笑)
バンバンバンみたいな?ww
28歳が何やってるんだよっていう(笑)
そうなんですよね。まあでもクラブが楽しいのはいいことなんで!!
そうだね。結構いい飲みっぷりなんで、D-YAMAくんの顔見たらお酒を、みたいなww
頂ければ。お付き合いします!!
今はDJとしてはどういう境地にいるんですかね?
やっぱでも、結構僕はメインに立つっていうのはちょっと落ち着こうかなと思ってまして。
というか、若い世代が出てこないっていうのがちょっと僕らの今悩みでして。
あ、新人不足・・・?
そうですね。
なんでなのでしょうか?
多分僕らが考えるに、場所が増えたっていうのがあって、皆でちっちゃくやるから目標値が低いというか、高い低いっていうのは失礼なんすけど。
楽しくやれればいいっていうラインで満足なんですよね。
要はお友達20人とか、皆で集まってやったら何でも楽しいもんね。
そうなんです。わざわざそれがリスク犯してイベントの規模でっかくするっていうのも違うし。
何よりもそういうイベントをいっぱい回って、売れて何かになってやろうっていうそういうビジョンが皆持ちにくいんだと思うんですよね。
僕らはたまたま時期が良かったっていうのと、僕はもともとMOGRA店長っていうバリューありきっていう部分もあるんで、そこはまたちょっと違うんですよね。
じゃ、純粋にアニソンDJとして、どこまで売れていけるのってなると、やっぱアニソンDJだけで売れた人っていないんですよね。
なるほどなるほど。
今、僕はMOGRAの店長であくまで、他ジャンルをやっているというか、いろいろできるっていうのが強みなんで。
それもあって川田まみさんってアニソンのシンガーさんがいて、その人と一緒に仕事したときはやっぱり、他の音楽の知識とかDJとしてのクラブミュージックのスキルがあって。
かつアニメのほうにもちゃんと精通したり分かってくれてるから一緒にやりましょうっていうので。
なるほどね。アニメだけだとまたこれちょっと違うぞって?
そうですね。そのI've Soundっていう所の事務所に所属してたんですけど、川田まみさんがそこがもともと結構クラブミュージックライクな曲作りをするところで、そこで僕は相性が良かったっていうことなんですよね。
  WILDPARTYに至っては、一緒に活動は大体してるんですけど。WILDPARTYはどこでも、しっかりヒーローになれるタイプで、今EDMのかいわいでいってもすごい売れてるし、アニメとかのフェスにもバンバン出てるし。
彼はもともと多才であって、かつヒーロー性が強い。ステージングもかっこよくてミックスもうまくてキャラクターも良いしってなると、もちろん売れるんですけど。
それの後に続くアニソンDJは誰がいるのかってなると、やっぱりいない・・・。
それはちょっとやっぱり問題ですよね。
そうなんです。ヒーローがいないとやっぱ活性化しないんすよね。
あいつが売れたから俺たちも行ってやろうっていう、あの感じあるじゃないですか。
あるある。
あれをアニソンかいわいにも欲しいんですよね。できれば東京じゃなくて地方からそういう人が出てほしい。
そういうのがちょっと今うっすら考えてることで。
養成所みたいな?
そうなんですよ。養成所やりたいんですよ。だからMOGRAもそういう動きを来年、年明けてからやっていこうかなと思って。
若い子育成って言ったら偉そうにはなっちゃうんですけど、これからもっとやっていきたい人とか、もっと日の目を浴びていい人たちっていうところにもっとフォーカスして、僕らがフロントアクトっていうわけではないようにしていきたいなと思ってて。
そうだね。若い人のカルチャーだからね。
そうなんですよね。僕ももう、気が付いたら30近いんで。
30近くあの飲み方をしながらDJをするのはちょっとしんどいなって・・・(笑)
なるほど。
という考えがちょっと、やっぱ自分のDJ個人としてのフェーズと、やっぱりMOGRAとしてのフェーズはやっぱりどうしてもかぶるんで。
そこの考え方に至ったのはそういう理由かな。
分かりました。
結構しゃべっちゃったね(笑)
結構長いっすね(笑)
まあまあ、そうしたもんだよね。1回しゃべりだすといろいろ出てきちゃう。
音楽の話すると駄目ですよね。1回しゃべりだすとずーっと止まんないですもん。
止まんないからね。どっかで、止めないとっていう。
はい。ということでいろんなお話を店長として、D-YAMAくん個人としてのお話も伺ってきました。
そろそろきりがないので終わりたいと思います。
これを読んでくれている、主に若いアニソンDJの卵たちにメッセージをお願いします。
とにかく、どんどん売れたいんだったらアピールをすること。
ネットにとにかくミックスを作ってアップする、人に渡す。
そういうことをいっぱいやっていったり、あとは楽しくやっていくのが一番だと思うんで。
ここまでで僕らが偉そうにしゃべったお話はあくまで参考に、楽しくDJをやってください!!
なるほど。楽しく。それがやっぱ一番ですよね!!
分かりました。この後パーティーということですけど、本当はやっぱ飲みたいね(笑)
飲みたいっすね。これまた今度別でやりましょう!
前回いい感じだった。結構飲み方がいいから。
本当にお酒が好きなんだろうなって感じがすごい伝わってきた(笑)
大好きなんですよね(笑)
飲み方良い悪いってあるからさ。
だから、また今度ゆっくり!
是非是非!!
という感じでございます。
ということでこれからもMOGRAおよび、D-YAMAに注目!!ということでございまして、締めくくりたいと思います。
今日はどうもありがとうございました!!
ありがとうございました!!