MUZIK SERVANTプロフィール
はじめに
あにおたいを御覧の皆様!ついにこのインタビューも記念すべき第10弾となりました!
今回は全国のクラブだけでなく海外にも足を運び、
音ゲームへの楽曲提供、公式Remixのプロデュース、同人サークル代表
皆さんが憧れるキャリアすべてを持ったMUZIK SERVANTさんです!
あにおたいを御覧の皆様はじめまして!
リミキサーやらディレクターやらDJやら何やかんや色々やっているMUZIK SERVANTです。
いやーアニソンRemixが好きな人はもちろん、音ゲーマーなら一度は目にしたことがある方ではないでしょうか!?
今回のインタビューはなんと僕と住んでいるところが近所という所から話が膨らみ実現できました!
聞きたいことが山ほどあるシーンの大先輩です!
それでは早速色々聞いて行きたいと思います!
DJを始めたきっかけ
まずはDJを始めたきっかを教えて下さい!
中学の頃から専門卒業時までバンドマンだったんですが、高校生の時に友達に誘われて初めていったCLUBで、
それまで経験してきた事の無い文化と光景に凄くカルチャーショックを受けて、
直感的に「これやってみたい!」って思ったのがきっかけです。
今考えるとすごい安直ですねww
僕と一緒ですね!
僕もはじめてクラブに連れて行かれたときは「なんだかとんでもないところに来てしまった!」と驚愕しました!
初めて行ったクラブはどんなところだったのでしょうか?
1996年に行った大阪のCLUB ROCKETSっていう所でイベントは「EFFECTIVE」です。
多分ですが、大阪におけるHARDCORE RAVE SOUND系のイベントで
黎明期の頃から行われてたイベントで、今の日本のHARDCORE TECHNOや
RAVE SOUND系のシーンの基盤を作ってきたイベントの一つである、
正に伝説のイベントです。
すごい!HARDCOREシーンの全盛期を見て進んできた方なわけですね!
同期の方がたくさんいると聞きましたが、どんな方がいるのでしょうか?
今も現役で第一線で活動している方で
完全に同期はDJ SHIMAMURA君(※1)ですね。
先輩ではSHARPNEL.NETさん(※2)やDJ CHUCKYさん(※3)などX-TREME HARD(※4)の方々がいます。

※1 DJ SHIMAMURA
『beatmania IIDX 21 SPADA』への楽曲提供や、
美少女PCゲームの主題歌を担当、HARDCOREの本場UKの
レーベルからのリリース等、マルチに活動、活躍している
日本を代表するHARDCOREプロデューサー。

※2 SHARPNEL.NET
日本におけるナードコア(アニメソンや、ゲーソン等ネタモノ系の
ハードコア)の第一人者でありパイオニア。近年では世界で開催されている
アニメコンベンション系のCLUBイベント等にも多く出演している、HARDCORE界の大御所。

※3 DJ CHUCKY
日本国内で唯一ハードコアテクノのCD及びレコードを専門に取り扱っているショップ「GUHROOVY」の店長であり、
同店名(GUHROOVY)でbeatmaniaシリーズにも楽曲を提供しているGABBA DJ。

※4 X-TREME HARD
現在国内で定期的に開催されているHARDCORE系のイベントの中で
最古参のイベント。
年に1度、8月第1日曜日に毎年開催されているHARDCOREシーンの夏フェス
「THE DAY OF HARDCORE」の主催も同イベントが中心となって行っている。
…やばすぎますw(開いた口が塞がらない)
本当に日本のHARDCOREシーンでいま最前線で活動していらっしゃる方だらけ!
今回のインタビュー!震えております!
是非皆さん大先輩のお話を聞いて一緒に勉強して行きましょう!

DJを初めてどれくらいになるのでしょうか?
DJ自体は今年で17年目になります。 以前は別名で行ってました。
別名義!?
それはお聞きしても大丈夫でしょうか?
DJ 92って名前でやってました。
DJ92?ん?(ggrなう)…ひょっとして姫トラとかで曲提供してました?
やってましたよ!アクエリオンとか!
姫トラのアクエリオンをやっていた…だと!?
早くもとんでもない暴露が出てきて焦っております!
もう本当に僕が子供の頃から活動されていたのですね!
アニソンRemixについて
では次にアニソンRemixについてお聞きします。
アクエリオンもそうですが、もともとHARDCOREDJ&作曲をやっていて、
そこからアニメに携わるようになったのはいつ頃からなのでしょうか?
アクエリオンは別ですが(仕事だったので)、
趣味でやりはじめたのは、確か5,6年前からですかね。
なるほど!
何かきっかけはあったのでしょうか?
僕元々アニヲタだったんですよw
で、ずっとやりたかったんですが、やるきっかけがなくて。
当時友達に「そろそろやってみてもいいんじゃない?」みたいな感じで言ってもらって、
何となくやってみたら意外にその曲が受けて、それからめっちゃやるようになりました。
アニヲタ万歳!
話を思いっきり脱線しますが好きなアニメは何でしょうか?
これはどこから話せばいいんでしょうか?
現在?過去?
トータルで好きなものをいくつか教えて下さい!
多分1番最初にドンハマリしたのはEVAですね。
古くはナデシコ 、ウテナ、爆裂ハンター、藍より青し等。
最近では、リトバス、エンジェルビーツ、シュタゲ、、まどマギ、
ラブライブ、青エク等ですね。
好きな物が多すぎて絞りきれないww
うわw藍より青しとかいまアニクラでも若い子じゃわからないんじゃないですかw
ラブライブはつなぎをミスったら殴られるって噂なのでスルーしま...サマーウィー!
いいとこ抑えてますね!流石です!
話が脱線してしまう前に話を戻しましょうw
僕は最近のDJにもっとトラックメークにも力を入れていった貰いたいと思っているのですが、
Remixを制作する上で何かこれから始めたい人にコツなどを教えてもらえませんか?
う〜ん。コツですか。。。
なかなか説明上手くできるか分からないのですが、
原曲重視とか原曲の雰囲気を残しつつ行きたい場合は
とりあえずは「耳コピ」をやれるようになるところからですね。
コード進行とったりとか。メロディーラインとったりとか。
ジャンルにもよりますが、ここをしっかり行ってれば
違和感なく聞こえると思います。
特に、ベースの音はしっかり採った方がいいです。 個人的にですがベースがズレてたら結構違和感感じるので。 まぁ、ジャンルにもよるのですが。。。。
おお!ナイスアドバイスです!
前回、前々回の二人は原曲に寄せるタイプの方ではなかったので、
基本的なことではありますが、耳コピはとても重要です!
Remixの美味しいところと言いますか、耳コピしながらアレンジができるとこもいいですよね!
いいですね!
余談ですが、コード進行の勉強にもなると思います。
僕の場合はオリジナルの曲(歌物)とか作る時に、参考曲とか色々聞いてある程度のイメージを
膨らませてから始めるのですが、その時に「あの曲のコード進行どんな感じやったかな?」みたいな
感じで思い出しながらとか引っ張ってくる時とかにけっこう役立ってます。
素晴らしい!
実は僕もRemixでもじったコード進行やメロディーの構成はよく引き出しとして使っています!
実はこれDJにも役立つんですよね!
コード進行とか音階、構成を知るとDJの繋ぎも非常に色々考えるようになります!
皆さんも是非!EDITやRemixを作る際はちゃんと音階とかもよく聞いてみましょう!

DTMに関してちょこっとだけ聞いちゃいましょう!
ズバリ!SERVANTさんのおすすめシンセ、エフェクター3種の神器!を教えて下さい!
お勧めのシンセはMassive,Sylenth1、Nexus 2、VIRUSですね!
MASSIVEはBase系なら最強、Sylenth1はHardcore系なら最強、
Nexus 2はTrance系、VIRUSは色んな意味で最強です。
お勧めのコンプはWAVESのC4、リミッターは同社のL2、
エフェクト系は、Studio Devil、S1、Antress Modern Pluginsですね。
さーあとで探しに行こっと!(職権濫用) ありがとうございます!
音ゲーム&公式Remixアルバム制作秘話
はい!今回の一番皆さんが知りたい所ではないでしょうか?
音ゲームへの楽曲提供、公式Remixアルバムのプロデュースを手がけているSERVANTさんですが、
未知の領域すぎるところをを質問攻めしちゃいます!

まず、音ゲー「SOUND VOLTEX」内への収録秘話から聞いちゃいましょう!
僕自身KONAMIが大好きでいつか楽曲提供できたらいいなと高校生の頃から親しんでいるわけですが、
まず、どのようにお話がくるのでしょうか?
僕の場合は、当時いつもお世話になっている方から、
「紹介したい人がいる」との事で、サンボルのお話をいただいた方を紹介していただきました。
その方から「今度ビーマニ系列の新シリーズが出るのですが、1曲お願いできないですか?」という感じで話がきました。
なるほど!昔からのお付き合いから頂いたお話というわけですね!
ここに関しては歴史ってすごいなと僕も最近感じている真っ最中で、
DMCJAPANに携わって一つ一つが感動を与えてくれ刺激をもらっているのですが、
まさにそれと一緒ですね!
楽曲も長く続けていくことが大事という事です!
ぶっちゃけたお話ですいませんが、今僕達みたいに若手がこういった企画に参加するにはどうしたらいいのでしょうか?
うわー。これ難しいなーw

とりあえず、色んな所と少しでも絡んでいって名前とか自分の存在、スタイル等を覚えてもらう所ですかね。。。
とりあえず諦めない気持ちとか前向きな気持ちが大切です。
人のつながりが一番大切な部分だと思うので、とりあえずは「足を使って色んな現場に行く」とか、
「話が来た現場には極力出つづける」とか。
自分から積極的にアクションを起こす事が大切です。
ありがとうございます!
まさにこれが正論で、どれだけ作曲がすごくても外に出ないと、曲を聞いてくれる人はいないわけです。
自分がこうなりたい!という方向に足を向けて、それをやっている人を追いかける!
その姿勢が大事なんですよね!
さらに、今の時代だとネット上でもSoundCloudやSNSがありますので、「まず凸ってみる」ということも大事です!
これは引きこもってますが足使ってますからね!w
ですね!
僕も気になったり、この人と絡んでみたいクリエイターやDJがいたら凸ってます。

その結果が自分の制作しているCDで、リアルに会ったこと無い方も多いですw

っといったように自分から何かしら行動を起こす事が個人的には重要だと思います。
僕もSERVANTさんとクラブでお会いして、飲みに行き、家にまで行ってと
きっかけは僕がご挨拶しなければ始まりませんでしたからね!w
最近は謎に謙遜してしまう子が多くて僕もLoopyの後輩育成は一苦労ですw
まあ正直「なんやこいつ」って思われたら終わりなんですけどねw

それでは次に僕がしょっちゅうかけてる曲だらけのアルバム『Visual Art's 20th Anniversary Remixes』、
これの制作秘話を聞かせてください!
こちらはSERVANTさんがプロデュースをしているのですよね?
そうですね。
プロデュースというかディレクション関連全てを行いました。
プロデューサーは折戸 伸治さん(※5)ですね。
※5 折戸伸治
某動画サイトで国歌とされいる「鳥の詩」を筆頭に数々の名曲を生み出し続ける美少女ゲーム業界で著名な作曲家。ゲームブランドKeyに所属。
ディレクションと言うことはRemixを制作する上での企画や人選はSERVANTさんということですか?
そうですね。
企画は僕の方から折戸さんに相談してそれから一緒に揉みました。
人選や曲の方向性、ジャケットの仕様等全ての手配やディレクション関係の事は
僕の方で行わせていただきました。
このアルバムを制作するにあたり、どのようなコンセプトを考えていたのですか?
そもそもこのCDは、2012年7月に横浜アリーナで開催されたイベント、
「 ビジュアルアーツ大感謝祭 」の物販アイテムの一つとしてリリースされたんです。
その日はI'veさん(※6)もご出演されるという事でしたので、
V.A(※7)関連曲の総決算的な意味合いを持たす意味でも、1枚はkey、もう1枚はI'veさんの楽曲で
まとめた物をどうしても作りたかったので、折戸さんに相談して2枚組仕様でのリリースにしていただきました。
楽曲制作に関しては、僕がずっと行ってきているハードコアを中心に、
keyさんが元々リリースしていた「OTSU」シリーズの中心ジャンルである、
トランス、ダブステップ、ファンコット、スカウス、エレクトロ等、
世界中のメインストリームのジャンルも混ぜた4つ打ち系総合のCDにしたかったので、
それぞれの第一線で活躍しておられるクリエイターの方にお願いして完成させました。

※6 I've
北海道に拠点を置くサウンドクリエイター集団。
PCゲーム、テレビアニメ、映画などの主題歌やBGMを制作している他、
CMへの楽曲提供、所属ボーカリストのオリジナルアルバムや
コンピレーションアルバムの発表等幅広く手がけており、
2000年代に入ってからのPCゲームやテレビアニメミュージックシーン
における中心的存在でもあり、キーパソン。


※7 V.A
PCゲームブランド「key」を筆頭に数々のブランドを傘下に置く
PCゲーム界の大御所「VISUAL ARTS」の略称。


すごい!
ぼくあのCDはアニソンDJなら絶対持っておいてほしい1枚なんですよ!
本当に多種多様なRemixがありますからね!
こういったRemix企画というのがもっと増えて欲しい!
DJにとって何よりも嬉しいですからね!
そもそもKeyからの依頼はどういった経緯だったのでしょうか!?
このCDもそうなんですが、Key Sound Label(※8) 関連の仕事を
振ってくださっているV.Aの中の人が、大阪時代によく一緒に飲んでたグループの方で、
PCゲーム「リトルバスターズ!エクスタシー」のキャラクターソングのリミックスを
担当させていただいた時から、ダンスミュージック系のRemixの時は
お声をかけていただけるようになりました。 ※8 Key Sound Label
ビジュアルアーツのゲームブランド・Keyの自社レーベル。
同ブランドの音楽メディア全般(CD、DVD、Blu-ray)をリリースしている。
ディレクション関連は、同レーベルから出している「リトルバスターズ」の
CLUB REMIX CD「Deejay Busters!」からで、それに引き続きみたいな感じで
今作も行わせていただきました。
いやーやはり「飲もうぜ!」っていいですね!
僕がこのあにおたいを担当するきっかけになったのも、ようすけ管理人との「飲もうぜ!」がスタートでしたし。
クラブでの出会いからの「飲もうぜ!」これ大事です!

SUPER SHOTに関しても同じ感じなのでしょうか?
僕が関わらせていただいたのは5と6なのですが、
こちらも同様でプロデューサーが昔からの知り合いでお話をいただきました。
なるほど!やはりつながりと出会いは大事ですね!
アジア圏のクラブシーン
まだまだいきます!
今度は海外のクラブシーンについて聞かせて頂きます!
SERVANTさんは香港のアジア圏でもよくDJをされていますが、向こうのシーンはどのような感じなのでしょうか?
アニソンや東方は向こうでも人気なのですか?
そうですね。
香港と台湾しか行った事がないのですが、向こうでも日本のアニメの人気は凄くて、
日本でいうコミケみたいなイベントもあります。

僕がDJをしたのは、日本人が現地に行って開催している「秋葉東京」というイベントなのですが、
毎回入場者が増え続けているイベントです。

僕らが行く前までは多分アニクラシーンはなかったはずです。
なのでまだまだ発展途上な感じはありますが、それでもアニソン、東方は人気ありますね!
さすが日本の文化!
実際日本語歌詞だと思うのですが、反応はどうなんでしょうか?
反応はありますね!

曲関連だと、日本と同じく、いわゆる鉄板系や王道系は皆に受けます。
(最近だと、まどマギ、けいおん等は鉄板です)

あとは、大体ですが、アニソンは今期物のアンセム系以外だと、
1クールか2クール前くらい、東方でいうと一世代前(例:ニコニコで流行った曲とか)が
人気があるというイメージが個人的にはあります。
ただ、日本でも皆に受ける曲と一部の人に受ける曲があるように、向こうでも同様の感じはあります。
なので日本とそんなに大差はないと思います。
気になる方は是非一度遊びに行ってみてください!
おーなるほど!
じゃあ日本のほんの少し古い辺りが時差でかかる以外はほぼ一緒なわけですね!
最後に
長々とお話をさせていただいてきましたが、泣く泣くお時間がやってきて参りました…

最後にSERVANTさんにこれから始めるDJさんにアドバイスを貰いたいと思います!
それではSERVANTさん!これから始める「アニソンDJ」にアドバイスをお願いします!
まずは、自分の感性を信じて、好きな事を自由にやって、
自分のスタイルを確立できるようにする所からスタートかなって思います。

後は、他人のプレイを見たり聞いたり、曲を聞き込んだりと努力と勉強を怠らない事。 そして色んな人と絡んだりして、つながりや出会いを大切にしてください!

上手く言えないですが、
そうすれば未来はきっと見えてくるはずです!!
長いインタビュー本当にありがとうございました!
皆さん是非SERVANTさんは全国でDJをしていますので
遊びに行って大先輩と仲良くなりましょう!
本日はありがとうございました!
長々と色んな事を答えて、言ってきましたが、
僕自身ホントただのヲタクなので、現場やNET上で見かけたら、気軽にジャンジャン絡んでくださいね!^^
ありがとうございました!