今回もチケット全席売り切れで、参加したくてもできなかった方が多数おられます。次回も企画するので、その際には上記のメルマガでお知らせする予定です。購読無料なので是非ご購読くださいませ。
音響、自分でやってみる。
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イベント音楽 PA講座
名古屋レポート
2014/11/4(TUE)に行われたPA,音響の基礎知識が学べるセミナ名古屋開催をレポート!
PAというのは昔は専門業者や特別なノウハウを持つものが担当する、と昔から相場は決まっていたものである。
ノウハウや知識を持たないものは、それに触れることは、許されないというなんとなくの暗黙の了解がある。
それはある意味正しいことだと思う。
なぜなら、ロックバンドのコンサートでもDJイベントでも、来るお客さんはお金を払って見に来ていることがほとんどだからだ。
音楽興業でお金をもらうという事は、音は、常に問題なくなっているであろう、という事が前提になる。
だから、それをコントロールするものは、PAに対して熟達した者でないといけないというのは、すごく当たり前の話なのである。
細分化するシーンにおいて音響の需要が増えていく。
しかし、昨今の音楽シーンを見ると、どうであろう?
今回のPAセミナーの冒頭で、NUMARK JAPANの青木氏が指摘していた内容で、EXILEの新曲皆さん知っていますか?という問いかけがあって、いわゆるメジャーなアーティストの新曲でも今や、だれもが知っているという状況はとっくの昔に瓦解しているというくだりがあった。
昔は美空ひばりや石原裕次郎、ピンクレディに、宇多田ヒカルに浜崎あゆみの曲はなんとなくでも多くに人が把握していた。
紅白歌合戦を家族総出でで見て楽しむというスタイルも盤石の定番だった。
しかし、今は、国民的ヒット曲というのもだいぶ減ったし、紅白歌合戦を家族総出で皆で見るというスタイルもだいぶ減ってしまった。
曲の好みが細分化されれば、おのずと、アーティストや好きな音楽のコミュニティは細分化するのである。
細分化すれば、その分イベントの数は増える。
イベントには音響は必ずついてくるので、好みのベクトルが増えれば増えるほど、音響の需要が増えていくという図式が成り立つ。
しかし、ベクトルが細分化すればするほど、ここのイベントの平均観客動員は下がるので、一つのイベントに対しての予算は少なくなってしまう。
人口減少が指摘されているここ日本では、その傾向はさらに顕著である。
限られた予算でイベントを行う場合PAも自分たちでやる、という考えが出てきている。
一つのイベントの平均予算が減少傾向にあるという事実は、音響に掛けることができる予算は少なくなっているという事を意味する。
だからプロの音響業者やオペレーターに依頼することも難しくなって来ているという現実がある。
そこで、限られた予算でイベントを行う場合PAも自分たちでやる、というパターンが増えているのである。
その現実において、PAに対する問い合わせが、私の所属するOTAIRECORDでも増えていて、それにこたえる形で思いついたのが今回のPAの基礎知識を学べるセミナーの企画であった。
チケットは即売り切れに、大人気だった。
予想通り、需要はしっかりあって、名古屋会場、東京会場共に、いつもよりも圧倒的に早いペースでチケットが売り切れてしまった。
受講したくてもできなかったという方々はいつもと比較にならないほど今回はいた。
その方々にはこの場を借りてお詫びをしておきたいと思います。
そういった背景で今回は初のOTAIRECORD DJ UNIVERSITY初のPAセミナーを企画したのである。
講師には、ALTO PROFESSIONALから、小町康之氏を招聘し、初心者や未経験者でもわかりやすいようなテキストを作っていただき、進めさせていただいた。
会場に集まった方々は、様々な用途で学びたいという意欲を持ってらっしゃって、PAの需要の多様性を感じた。
青木氏、小町氏のわかりやすいお話がありがたかった。
まず冒頭ではALTOの国内の最高責任者であるNUMARK JAPANの青木氏からの挨拶を頂戴した。
PAマーケットにおける需要やライブの重要性が年々高まっているというようなお話をスライド共に解説していただけた。
さすがに経験豊富な青木氏の説明にみな食い入るように説明を聞いていた。
そして、小町氏の解説が始まる。
テキストに添ってわかりやすく説明をしていただけた。
専門用語は極力排除して、わかりやすく作られたテキストは大変好評であった。
しかし、私の時間管理能力のふがいなさでもあるのだが、テキストの充実ぶりによって、多少時間がオーバーしてしまったのは反省点だった。
参加者の方の温度が大変高かった。
印象的だったのは、セミナー途中にもどんどん質問が飛び出してきたところで、参加者の方々が大変な情熱をもってこのセミナーを受講されているという事が伝わってきてそれが本当にうれしかった。
質疑応答の時にも、もちろん同様で、純粋な疑問を受講者が投げかけ、ALTOの小町氏がわかりやすく一つ一つ答えていたのがとても印象的だった。
OTAIRECORD DJ UNIVERSITYでは、毎回セミナーの受講代金だけでなく、ドリンクと、ロメオ亭から食事を出させてもらっている。
今回はベーグルとクラムチャウダーだった。
大変おいしく好評だったように思う。これからもセミナーだけでなく、FOODの方にも力を入れていきたいと思った。
大盛況でした。ご来場ありがとうございました。
まとめると、初のPAセミナーは、ALTOさん、そして受講者様のお陰で初めてながらも大盛況であったと思う。
反省点は多々あるが、そこは謙虚に反省し次回の11/18TOKYOで改善したいと思う。
多数のご来場誠にありがとうございました。
OTAIRECORD DJ UNIVERSITY 井上揚介