ジェフミルズにきくDJと音質の関係性
ジェフミルズ、スペシャルインタビュー
今回の来日(2017/11/10 at 晴れたら空に豆まいて)に際して、JEFFさんにインタビューを敢行しました。
忙しい中にもかかわらず快く対応していただけました。今回はACOUSTIC REVIVEのサポートの元、同社石黒氏と主にDJにおける音質について話をお伺いしました。
ACOUSTIC REVIVE(以下アコリバ):
2月でしたっけ?東京でコンサートをやらせていただいて。
その時DJまわりとPA周りをうちのケーブルを使っていただきました。
JEFFさんには、その時からACOUSTIC REVIVEのケーブルを使っていただいています。
そして今回はまた新しいケーブルができたのです。
今回は超電導に近い形の(電気の伝わる限界を超えている状態)ケーブルです。
今までの限界が100%だとすると105%の結果が出たんですね。
Jeff Mills(以下Jeff):
!? それは凄い...。
どうすればそんなことができるんですか??
アコリバ:
導体の素材が銀と銅のハイブリットなんです。
銀だけだと今までは102%っていうのが限界だったんですよ。
それで銀の中に銅を圧入して、さらに外側から鍛造っていって叩くんですよ。
その作業も、いろいろ難しいんですけど叩いていくと、結晶が電気が流れる横方向に連続するんですよね。
その結果105%という、とんでもない導通率を実現したケーブルになります。
今回またこれをご自宅で使っていただければ。笑
Jeff:
すぐ使ってみたいです。
今私の自宅のスタジオで頂いたACOUSTIC REVIVEのケーブルを使っているんですけど、やっぱりすごく音が良いです。
アコリバ:
今回の新作のケーブルを使用すれば、たぶんもっと良くなりますよ。笑
オタレコ:
楽しみですね。
さて、今日はOTAIRECORDから5つほど、Jeffさんに質問をご用意させていただきました。
質問1
非常に広義にわたるとは思うのですが、DJにおける本質についてどのようにお考えですか?
何か大切に思っていることを一つでいいので聞かせてください。
Jeff:
曲のオリジナルに近い形で再現できるのが一番だと思うのです。
それはDJに限らず、音楽再生全般にとって非常に重要なことだと思います。
例えば、60年代70年代に作られた音源は、その頃には音楽機器に、ほとんどデジタル機器がありませんでした。
だから、デジタルで再生すると、ストレートでもないし、素直でもない。
その時代ごとに再現されるべく作られたその音を再現するのが重要だと考えています。
オタレコ:
ありがとうございます。いきなり納得してしまいました。
確かに時代の音というのは確実に存在しますね。
それに合わせて人間の耳も変わってくる。
レコードにはレコードを聴く耳、CDにはCD、MP3、ハイレゾファイル、、新しいサウンドフォーマットが台頭すると、サウンドの再生側の機器も変化しますしね。
昨今のサウンドシステムは情報量が一つの基準になっている気がします。
質問2
JEFFさんが、DJやギグをやるスペースでサウンドチェックをするときに一番気にしている点、確認する点を教えていただけませんでしょうか?
Jeff:
まずは音のバランスです。
また会場のエコーやリバーブもチェックします。
そして重要なことは、自分がモニターで聞いている音とお客さんが聴いている音が同じかどうかもチェックしますね。
オタレコ:
なるほど。基本的なことですけど、これらのことは大変奥が深いですね。
以前もJEFFさんのリハーサルに立ち会ったことがありますが、相当力を入れてチェックをされていました。
そういう事があるから、JEFF MILLSの世界観に没入できるのかなと思いました。
モニタースピーカーの下りは、とても大切ですね。
ダンスフロアとモニタースピーカーにギャップがあると、せっかくDJが世界観を作ってMIXをしても、ダンスフロアにそれが伝わらないという事が起こってしまいます。
質問3
では次の質問です。会場の音が良いとパーティの盛り上がりとかは変化しますか?
音質とパーティの盛り上がりの相関関係が気になります。
Jeff:
それは、自分が信じられないくらい違います。
ちょっと音が悪いとパーティ自体が良くなくなっちゃう。
サウンドが良いと音楽自体の質が良くなくても、良く聞こえてしまう場合があります。
それくらい音質は重要だと思います。
オタレコ:
最近DJの間でも、音質に注目するDJがどんどん増えている気がします。
一番基本的なところですからね。だからケーブルや電源回り、設置場所等もこだわりたいですね。
質問4
そして、今回も前回同様、オーディオブランドACOUSTIC REVIVEとのセッションという形になります。
さきほどリハーサルが終わったのですが、今日のサウンドはいかがですか?
Jeff:
自分のスタジオで作った音よりここのほうがいいよ。
これが本来こういう音であるべきなんだなぁと実感しました。
オタレコ:
さすがアコリバさんチューニングですね。JEFFさんのスタジオよりも、、というのはうれしいですね。
質問5
私達はオタイレコードというDJの機材を扱うお店を日本で展開しています。
日本のダンスフロアも音質が良くなればと思いろいろな機材を販売させて頂いています。
やっぱり音質に関しては大事だとお考えですか?
Jeff:
自分が良い音を聴けると、自分がどういう風にDJするかに良い影響が出ます。
逆にいかに音を良くするか自分で考えなくても済む。
どの曲をかけるとか、どういう風に良いセットにするかについて集中ができるね。
オタレコ:
音質を追及するという事はDJ上達の近道と言えるかもしれませんね。
私たちもよい提案ができるように頑張ります。
オタレコ:
それでは最後に。日本の若いDJを目指している人に何か伝えたいことはありますか?
Jeff:
誰かのために音楽を作ったり、かけたりするときに音のクオリティーにを重視するべきです。
決して軽視しないようにね。
特にDJとかだと音が大きければいいという傾向があるが、それは必ずしも良いわけではない。
クオリティと大音量とは違う。
もしMIXをしているときに、曲の中にある楽器とか音の全てを聴くことができれば、それはサウンドクオリティが良いということです。
オタレコ:
DJ達にとって大変意義深いご意見になったと思いますし我々も大いに勉強になりました。
非常に有意義なお話を頂戴しどうもありがとうございました。
OTAIRECORD MUSIC SCHOOL講師DJSHOTAとOTARECORD特派員YAGI。
JEFF MILLSは快くインタビューにお答えいただきました。ありがとうございました。
また今回こういった場をセッティングしていただけた
ACOUSTIC REVIVEの石黒氏に大いに感謝したいと思います。
石黒氏主導でセットされた当日のサウンドは、明らかにJEFF MILLSを納得させるに十分な音質で、音楽を心の底から楽しめるものでした。
これを読んでいただいているDJ達もACOUSTIC REVIVEのアイテムで音質を向上させてみてはいかがでしょうか?
■リリース情報■
JEFF MILLS(Blu-ray+CD) Planets[初回生産限定盤]
JEFF MILLS(2CD) Planets
世界的なエレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、DJであるJeff Mills(ジェフ・ミルズ )が、初めてオーケストラのために書き下ろした新作『Planets』。
長年にわたるオーケストラとの共演による蓄積のすべてが盛り込まれた大作であり、これまで様々な作品を通して、私達の住む“宇宙”というテーマに向き合ってきたジェフ・ミルズの作品史上、最大の野心作。
是非皆さまもご体感ください。
ACOUSTIC REVIVEとは
近年DJファンの中で話題になっているACOUSTIC REVIVE。
ACOUSTIC REVIVEとは、群馬県伊勢崎市に所在する関口機械販売株式会社の製品ブランドです。
大手レコードメーカーの録音スタジオやマスタリングスタジオ、インターネットラジオの
block.fmや、
多数著名アーティストにも愛用される
高音質ケーブルを作っています。
2014年、世界最大のオーディオショーでもあるミュンヘンオーディオショーにて、ACOUSTIC REVIVEのブースが
参加450社中最高音質であるとの評価を得ました。
まさに、日本が世界に誇る
トップレベルの技術力でしょう。
妥協せず、細部までこだわりぬいた作り
ACOUSTIC REVIVEのケーブルが高額なのには訳があります。
それはケーブルを構成する全ての素材に妥協なく良質な素材を採用しているからです。
導体は世界初オーディオ専用に開発されたPC-TripleCを採用
これはミクロン単位の不純物を取り除いた高純度銅を日本の伝統技術でもある鍛造製法にて
無限大に叩き精錬することで、銅の結晶構造を電気信号が流れる横方向に連続した結晶構造と
した画期的なオーディオ専用導体です。
PC-TripleC導体は鍛造製法によって超高密度且つ横方向に連続した結晶構造により圧倒的な
伝送特性と高音質を実現していますが、何億回にも及ぶその鍛造工程により非常に高額の
コストがかかってしまいます。
絶縁材はテフロンなど比誘電率に優れた素材を採用
導体以上にケーブルの伝送特性に影響するのが絶縁材です。
絶縁材の性能は比誘電率という数値で表します。
比誘電率とは簡単に説明すると電気の流れを妨げる力のことで、その数値は小さいほど優秀で
伝送スピードが向上します。
一般的なケーブルに使用されている絶縁材はPVC(塩ビ)が殆どで、その比誘電率は5.6という
数値で伝送劣化が避けられません。
それに対してACOUSTIC REVIVEがラインケーブルやUSBケーブル、LANケーブル、スピーカーケーブルに
採用するテフロンの比誘電率は2.2という数値でPVCの半分以下の比誘電率となり圧倒的な伝送スピードを
実現します。
しかし、テフロンの製造コストはPVCの数十倍〜数百倍となってしまいます。
ACOUSTIC REVIVEは電源ケーブルの絶縁材においても一般的な電源ケーブルが採用するPVCに対して
PE(ポリエチレン)を採用しており、PEの比誘電率は2.4と優秀ながら製造コストはPVCの数十倍になって
しまいます。
緩衝材も良質な素材を採用
ACOUSTIC REVIVEではケーブル内部の緩衝材もラインケーブルやUSBケーブルには天然シルク
電源ケーブルには天然コットンなど、伝送劣化に繋がる静電気の発生を防ぎ、優れた音色や質感を実現する
良質な素材を採用しています。
通常のケーブルの緩衝材はPPバンドや樹脂素材など安価なものが採用されますが、天然素材である
シルクやコットンはそれら一般的な緩衝材の数十倍〜数百倍のコストがかかってしまいます。
プラグ類も音質に拘ったオリジナルパーツを採用
市販のケーブルの殆どは通常のRCAプラグやUSBプラグは市販の廉価版を流用していますが、
ACOUSTIC REVIVEではプラグ類も独自の制振構造を取り入れた伝送劣化の少ないオリジナル品を
新たに開発、採用しています。
特に上位機種ではRCAプラグとXLRプラグは半田による伝送劣化の無いネジ留め式を採用していますが
そのコストは官署な廉価プラグに比べて数百倍のコストになります。
何故、ACOUSTIC REVIVEではこのようなコストを投入しているのか?
それはケーブルの伝送劣化や伝送変質を極限まで抑え、優れた音質クオリティを実現するために他ありません。
贅を尽くした素材の投入は正にその音質を聴けば一聴瞭然です。
しかし、一般ケーブルに対してACOUSTIC REVIVEの価格は数百倍にも及ぶコストの投入に対して
2倍にもなっていません。
いかにACOUSTIC REVIVEのケーブルがコストパフォーマンスに優れているかがご理解頂けるでしょう。
ACOUSTIC REVIVEならではの独自構造
更にACOUSTIC REVIVEでは独自のケーブル理論を提唱しています。
ラインケーブルやデジタルケーブル、クロックケーブル、USBケーブル、LANケーブルなど、
電源ケーブルを除く全てのケーブルは導体に単線構造を採用しています。
市販の殆どのケーブルは細かい線を撚り合わせた「撚り線」構造が採用されていますが、
ACOUSTIC REVIVEでは1本の太い「単線」構造としています。
撚り線構造では細かい線と線の間を行き交う「迷走電流」の発生が避けられません。
この迷走電流は歪やノイズ、付帯音などケーブル伝送の劣化や変質に繋がってしまいます。
それに対して単線では理論的に迷走電流の発生がないため、歪みやノイズ、付帯音などの
伝送劣化や変質が発生しない優位性を発揮します。
一般的なケーブルが撚り線構造を採用する理由はただ一つ、ケーブル自体が柔らかく取り回しを
良くするためだけです。
単線は硬くて使い難いのが唯一の欠点ですが、ACOUSTIC REVIVEではケーブル構造など
様々な工夫を凝らして撚り線と変わらないフレキシブル性を確保しているのが特徴です。
実用新案特許でもあるUSBケーブルの電源と信号の分離構造
USBケーブルは信号ラインと電源ライン(バスパワー)が1本のケーブルの中に混在しています。
このため、信号ラインと電源ラインで互いの干渉が起こり、著しい伝送劣化に繋がってしまっています。
ACOUSTIC REVIVEのUSBケーブルは実用新案も取得している信号ラインと電源ラインを完全に
セパレートした構造で、互いの干渉を防ぎ、伝送劣化の無い極めて優れた音質を実現しています。
ジェフ・ミルズも愛用していることで知られている。
こちらは、昨年
ジェフ・ミルズが「爆クラ!」に出演した時の様子です。
Pioneer DJのCDJやミキサー、Rolandの伝説的名機であるTR-909や卓ミキサーのオーディオケーブル、電源ケーブル等に使用しているのが分かります。
音質にこだわる事で有名なジェフ・ミルズから高評価を得ていることでもACOUSTIC REVIVEの製品の性能に疑いの余地はないでしょう。
他にはどんな著名人が使用しているの?
Taku Takahashi(m-flo, block.fm)
音楽家、DJ。1998年にVERBALとm-floを結成。個人では加藤ミリヤ、MINMI、SMAPなど人気アーティストのプロデュースを務めるほか、ドラマ・映画「信長協奏曲」やアニメ
「Panty& Stocking with Garterbelt」、ゲーム「ロード オブ ヴァーミリオンIII」などのサウンドトラックも監修するなど様々な分野で活躍中。
自身が立ち上げた日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は開局5周年を迎え、新たな音楽ムーブメントの起点となっている。
tofubeats
1990年生まれ、神戸在住。プロデューサー/トラックメイカー/DJ
学生時代からインターネットで活動を行いジャンルを問わず様々なアーティストのリミックスやプロデュースや楽曲提供を行う。
2013年4月にスマッシュヒットした「水星 feat.オノマトペ大臣」を収録したアルバム「lost decade」を自主制作にて発売。
同年秋にはワーナーミュージック内レーベルunBORDEから森高千里をゲストボーカルに迎えた「Don’t Stop The Music」で メジャー・デビュー。
2014/10/2(トーフの日)に、藤井隆、BONNIE PINK、PESら豪華ゲストボーカルに招いた招いたメジャー1stフルアルバム「First Album」を発売。
2015/9/16にはDream Ami、KREVA、岸田繁(くるり)らを招いた2ndアルバム『POSITIVE』をリリース。
2017/5/24に待望のメジャー3rdフルアルバム「FANTASY CLUB」のリリースが決定。
田中知之 (FPM)
DJ/プロデューサーとして国内外で活躍。‘97年『The Fantastic Plastic Machine』でデビュー以降、8枚のオリジナルアルバムをリリース。
2004年に立ち上げたDJ-MIXシリーズ『Sound Concierge』は、これまでに全11作を発表し、いずれも異例のセールスを記録している。
多数のアーティストのプロデュースも手掛けており、リミキサーとしても、布袋寅泰、くるり、UNICORN、サカナクション、THE BPA(FATBOY SLIMことノーマン・クックによるプロジェクト)、
Howie Bなど100曲以上の作品を手掛けている。
「オースティン・パワーズ:デラックス」「SEX AND THE CITY」への楽曲提供の他、村上隆がルイ・ヴィトンの為に手掛けた短編アニメーションの楽曲制作、
UNIQLOや資生堂など大手企業のCM音楽、グランフロント大阪など商業施設のBGM制作など活躍の場は多岐に渡る。
DJとしては、日本国内はすでに全都道府県を制覇、海外でも約50都市でのプレイ実績を誇り、近年でも出演イベント数は年間100本を軽く超える。
ジャンルという固定概念に縛られる事の無い、豊富な音楽知識に裏打ちされたプレイスタイルは、国内外のハイブランドのパーティーDJとしても絶大な信頼を得ている。
3枚組オリジナルベストアルバム『Moments』、そして3枚組リミックス&プロデュースワークスベスト『Moments』が好評発売中。
ACOUSTIC REVIVEの商品紹介
ACOUSTIC REVIVE/RCAケーブル/RCA-1.0tripleC-FM
ターンテーブルやCDJをミキサーに繋げる場合等に使用します。
もちろん、RCA端子の付いたあらゆる音楽機材に接続することが可能です。
ACOUSTIC REVIVE/XLRケーブル/LINE-1.0X-TripleC-FM
ミキサーとスピーカーを繋ぐ場合や、マイクを卓ミキサーに接続する時に使用します。
XLR端子の付いていない機材もありますのでご購入前は確認しておきましょう。
ACOUSTIC REVIVE/USBケーブル/R-AU1-PL
PCDJコントローラーやオーディオインターフェイス、オーディオインターフェイス内蔵ミキサーなどとPCを接続する時に使用します。
DJだけでなく、楽曲制作用からオーディオ用DACの接続にもおすすめです。
ACOUSTIC REVIVE/電源ケーブル/POWER STANDARD-TripleC-FM