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2015/12/21(MON)
「TRAKTOR -STEMSを使った最新DJスタイル&今後重宝されるトラックメイクについて-」
powered by OTAIRECORD DJ UNIVERSITY開催後記。

名古屋で開催された人数超限定のTRAKTOR STEMSセミナーをレポート!



2015年12月21日(月)に名古屋は、#1010 にて人数超限定でTRAKTORを使った新しいDJスタイル、トラックメイクのセミナーを開催いたしました。

特に今回は、STEMSという新しい音楽フォーマットについて、どのような可能性が秘められているのか、Native Instrumentsのスタッフとアーティストの方のご意見も交えながら、OTAIRECORDようすけ管理人と参加者の皆様で追求しました。

当日はDJに興味をもったばかりの方から、STEMSフォーマットの楽曲のリリースを控えているアーティストの方まで、幅広い方にご参加いただきました。

#1010アットホームな雰囲気がとてもよかった。

#1010

オープンを迎えたばかりの#1010にておこなわれた、TRAKTORセミナー。
少人数限定で行われたからなのか、靴を脱ぐというスタイルからなのか、かなりアットホームな雰囲気で終始リラックスした中でのセミナー、体験会となりました。

まずは、新フォーマットSTEMSの基本概念からご説明。

soichi

まずはじめにNative Instrumentsのスタッフ、soichi氏がSTEMSの概要を解説。

STEMSは4パート+2ミックスの構成で作られており、一般的には4パートをそれぞれドラムス、ベース、シンセ、ボーカルに分けるが、そのルールを守ることが絶対ではないことを実演を交えて解説いただきました。

また、STEMSをうまく操作することで、サビでブレイクを入れたりなど、曲の構成を自由に変えられることを見せていただきました。

自作のミキサーを携え、morning set NORI氏登場。

NORI

基本概念を理解した上で、ライヴ演奏でのSTEMSの活かし方をmorning set NORI氏が解説、STEMSを使ったDJをしてくださいました。途中、打楽器の演奏も入る、圧巻のDJプレイでした。
STEMSなら生楽器の演者が急に入ってきても、柔軟に対応が可能です。DJ、演者両者が納得のいく演奏になります。
※休憩中は、みなさんミキサーに興味津々。

また、普通の曲をミックスすることと、STEMSでミックスすることの違いを解説いただきました。例えば、STEMSではボーカルだけを先にミックスし始め、より自然なミックスが可能であるなど…

さらに、AbletonLiveなどのライヴに対応したソフトと、STEMSのすみ分けについてみなさんで考えました。

本セミナーではSTEMSの4パートというのは、2曲を丁度両手で操作できる数であり、DJプレイを期待している観客に対して、DJが演奏に気をとらわれない丁度いい数。という結論にいたりました。

トラックメイクの話しも充実していました。

トラックメイク

STEMSの作り方をsoichi氏に実演していただきました。

次に、実際にSTEMSのデータを作成したNORI氏より、エンジニアとしての観点からSTEMSを作る際の注意点を解説いただきました。
4つのパートに音をグループ分けする難しさや、全体でバランスをとって作っている楽曲でキックだけを抜くとエフェクトが意図しない形で現れてしまったりなど。

さらに話しは、STEMSの音質に。コンプをかけるタイミングなど、トータルの質感をどうすればよいのか、STEMSの課題についてもお話しました。

かなり突っ込んだ話しでしたが、STEMSを作っていく上で知っていなければいけない貴重な情報がたくさんあり、参加者のみなさんも興味津々に聞かれていました。

体験会ではみなさん積極的に試していました。

体験会

最後に会場にあるTraktor Kontrol S8D2をみなさんで自由に体験していただきました。
DJがはじめてという方も多数いらっしゃる中、soichi氏がマンツーマンで丁寧に説明されていました。
また、NORI氏の自作のミキサーを触れるものすごく貴重な機会にみなさん交代しながら、積極的に触っていました。

今回、STEMSの基本概念からはじまり、一般的な使用方法からちょっと違った使い方のご提案につづき、トラックメイカーやエンジニアにとって気になる点など、
まだまだこれから浸透していくであろうSTEMSについて課題や可能性をみなさんで共有できたセミナーでした。

今回のセミナーのように新しいDJスタイルやトラックメイクについてのご提案や体験会をOTAIRECORD DJ UNIVERSITYでは開催しております。メルマガにご登録いただけると今後の開催を逃しません。

それではご来場された方、関係者の皆様、誠にありがとうございました。
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