高音質レコードの世界。

●高音質レコードとは?

高音質レコード

高音質レコードとは一体どういう定義なのかをご説明いたします。

最初に申し上げたいのは、それは明確な線引きがあるわけでもなく、アーティスト、レーベル、また、当店で、音にこだわっていると判断したものをカテゴライズしています。

また、音にこだわってというのも、いろいろな角度があります。

それは後程説明するとして、高音質レコードの楽しみ方、利点などをまずは明らかにしたいと思います。

高音質レコードはとても楽しく、本質的な体験をあなたに提供します。

高音質なレコードは、全国の音にこだわるレコードファンに圧倒的な支持を得ています。

金額も中古で購入した場合と比べて倍以上するものも多々あります。

では、なぜ圧倒的な支持を得ているのでしょう?

これだけの価格の差があるにもかかわらず、本物を追及する音楽ファンから圧倒的な支持を得ているのは、要するに、その金額を出してでも手に入れたい何かが存在しているのに他なりません。

コンサートやライブをB席で見るかS席で見るか?

あなたも音楽ファンであれば、コンサートやライブに一度は足を運んだことがある人がほとんどでしょう。

その時に、より近くで見たほうが、感動するという事があります。

それはアーティストの息使い、緊張感などが伝わったりするからです。

音質とは別問題ですが、あえて例えさせてください。
(コンサートホールでは前列に行けばいくほどいい音響とは限らないので。)
だから、よりコンサートやライブを楽しもうと思ったら、少しでも良い位置で見ることが重要ですよね。

だからS席は高額ですし、B席はお買い得な場合がほとんどです。

これをレコードに当てはめるとどうなるのでしょうか?

大量生産に向いた手法で格安な物や音質に配慮されていないレコードがB席だとしたら、高音質なレコードを聴く行為は、あなたをS席に運んでくれる存在と 言えるでしょう。

だから高音質レコードを購入するというのは、よりアーティストに近づく、より本質に近づく行為だという事なのです。

音質がいいと何が嬉しいのでしょうか?

「これは音質がいいからおすすめ」と世間一般に言われていますが、音質がいいと何のメリットがあるのでしょうか?

S席B席の例えはちょっと曖昧だったかもしれません。

音質が良いレコードを耳の中に入れると具体的には、どういったメリットがあるのでしょうか?

それに関しては、「音楽を楽しむ」「オーディオを楽しむ」こういった大きなテーマに触れてしまう事であり、哲学的な話になってしまいますので、基本的には個々の 価値観ということになります。

ただ私どもも昔からレコード盤やオーディオ機器、もしくはアーティスト向けの録音機器を販売している立場から代表的なメリットは列挙できますので、この世界に 入ろうとしている方に向けてお話をさせていただきます。

★音質が良いと「聴いていて気持ちが良い」。

これは想像に難くないと思います。音質が良いとそこから出る音は雑味がなかったり、安定した発音であったりするので、リスナーにとって心地よい印象を与えます。

それによって、レコードを聴く60分の「時間のレベル」が変わってきます。

S席で楽しむのかB席で楽しむのか?という感覚に近いと思います。
ちょっと下世話な表現になってしまうかもしれませんが良い時間をお金で買う事も言えるかもしれません。
★アーティストの少しでも望む形で音源を再生できる。

良いプロのアーティスト、録音技師すなわちサウンドエンジニアは、少しでもいい作品を生み出そうと必死で録音物を制作しています。

そこで生み出された音源がマスター音源です。マスター音源とは、録音が終了し、ミキシング、マスタリングなどの行程を経て、レコードをプレスする前段階の音の事を指します。

またそこから、子マスター、孫マスターなど第2世代、第3世代・・・となっていくのです。

アーティスト自身、また、プロのサウンドエンジニアが、これで行こう、と決定した音に対して、レコードのプレスや再生の仕方がいい加減だと、折角の魂のこもった作品が台無しになってしまいます。
★細かい楽器のニュアンスや空気感が感じられ、より音楽自体も楽しめる。

良い音響、音源を形容する言葉でしばしば用いられる表現に「今まで聴こえなかった音が聴こえる」という表現を用いることがあります。

音楽の音質などにこだわって聴く機会がなかった方には珍しい言い回しに聞こえるかもしれません。

この表現はどういったことかというと、例えば音自体の付帯ノイズレベルが全体的に下がり、相対的に小さな音でもはっきり聴こえるようになったり、楽器のニュアンスが よりはっきり感じられるようになったりするという事です。

こういった表現を用いてしまうと、オーディオファンの世界の話に聞こえがちですが、それは違います。

あなたが音楽を少しでも楽しみたい、追求したいと思うならば、この事は間違いなく幸せなことだと思います。

高音質レコードの定義

音楽は芸術作品であり、芸術作品は人によって感じ方が違います。

ですから、定義も何もないのですが、私どもも、インターネットを媒介し、恐らくまだお会いしていないあなたに対して、音楽に関してご提案、ご説明をさせていただく以上、何らかの基準が必要であり、宣言が必要だと思いますので、あえて記載させていただきます。

基本的には文章の最初のほうで触れているように、明確な基準はありません。

ただ便宜的に我々では以下のようなものをこちらのコーナーではご紹介させていただきたいと思っています。

★元々の盤の録音が優秀なもの
★通常の物よりもマスターテープに近いところから起こされた音源
★盤質がしっかりして、安定して針がトレースできるもの
★45回転等、記録方式にこだわっているもの
★リマスタリングされているもの
★カッティングエンジニアが優秀およびこだわって製作されているもの
など

大体このようなパターンのものをおすすめさせていただいております。

ただし特に古めの音源のデジタルリマスターなどに関しては、マスタリングエンジニアの腕の見せどころではありますが、原盤からかなり印象が変わっているものもございますので、その辺は、リサーチされてから購入されたほうがよろしいかもしれません。

折角良い音響をそろえても損をする可能性があります。

オーディオ、音楽再生は常にバランスです。
こういう方はなかなかいないとは思いますが、高音質レコードを購入しても2000円位のおもちゃのようなスピーカーで再生しても、高音質レコードのほとんどの意味合いが無駄になります。

逆もまた言えることで、仮に1000万円くらいするセットで、ノイズが入り放題の適当な機材を使って、的確なレコーディング方法を度外視して録音された物を聞いても、良い効果は得られません。

だから、要はバランスです。

自分の現状で可能な限りの良い機材を用意し、良いセッティングで、優秀な録音、優秀なプレスのレコードを聴くことが大切なのです。

そのレベルの上下はあるにせよ、バランスが悪いと、良い結果は生まれにくいです。

●おすすめの高音質レコード

DIANA KRALL (ダイアナ・クラール) (2枚組 180g重量盤/45回転盤) タイトル名:LOVE SCENES Artist: ダイアナ・クラール Title: LOVE SCENES 世界的に有名なマスタリングエンジニアBernie Grundmanによる素晴らしいマスタリングで高音質ファンも感涙の仕上がり! こちらの作品はピアノトリオにベース、そしてギターを加えて小編成のコンボスタイルで録音お行った初期の代表作品です。 スイングジャーナル選定ゴールド・ディスク 1997年度スイング・ジャーナル誌ジャズ・ディスク大賞ヴォーカル賞受賞 1997年度グラミー賞 ジャズ・ヴォーカル・パフォーマンス部門ノミネート作品。
FRANK SINATRA (フランク・シナトラ) (LP 180g重量盤) タイトル名:PAL JOEY -SOUND TRACK- Artist: フランク・シナトラ Title: PAL JOEY -SOUND TRACK- 20世紀を代表するエンターテイナー。 なんとも心地の良いスウィング感がたまりません。 映画「Pal Joey 邦題:夜の豹」のサウンドトラックがアナログ盤で嬉しい入荷です。 ナット・キング・コールのアレンジャーとしても有名なネルソン・リドルによる楽曲はどれも素晴らしい内容です!
MILES DAVIS & ROBERT GLASPER(2LP) MILES AHEAD(SOUNDTRACK) Artist: MILES DAVIS Title: MILES AHEAD(SOUNDTRACK) グラスパーのセレクトによる21世紀版のマイルスベストと言っても良いファンならずとも必聴の一枚です! 全24曲76分を越える長時間収録のサントラには、1956年から1981年に発売されたマイルスの代表的ナンバー11曲(*オリジナル音源/一部抜粋編集)と、ロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録5曲が、ドン・チードルの劇中台詞とともに収録されています。まさに、グラスパー・セレクトによる21世紀版マイルス・ベストといってもいい内容です。
BILL EVANS TRIO(LP 180g重量盤) PORTRAIT IN JAZZ + 1BONUS TRACK【高音質!WAX TIME 限定カラー盤】 Artist: ビル・エヴァンス Title: PORTRAIT IN JAZZ + 1BONUS TRACK スコット・ラフォロとポール・モリアンを加えて59年に最強のトリオを結成したビル・エヴァンスを体感できる傑作! ビルとラフォロの演奏のマッチングは背筋がぞくぞくするほどの素晴らしさです! スタンダードを取り上げている事によってビルの素晴らしさがより明確に浮かび上がってきます。 ビルの音楽を語るときに忘れられないリリシズム、それを知りたいときはぜひこのアルバムをオススメ致します!
ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS(LP/180g重量盤) MOANIN'【高音質!WAXTIME盤】’ Artist: MOANIN' ジャズを知らない人でも聴いたことのある大ヒット!!名盤中の名盤です。 滝のように降り注ぐアートブレイキーのドラミングは何度聴いても感動的。 その反面モーニンのように落ち着いたメロディを演奏することによってリスナーを飽きさせることのないバランスが面白いです。 「ジャズを初めて聴くんだけど何から聴き始めたらいいか解らない」という方にお勧めの代表的作品でございます。
小野リサ(LP) ナナン【完全生産限定盤】
Artist: ナナン Title: 小野リサ(LP) ナナン 日本人離れした表現力で魅せる小野リサ初期を代表するセカンド・アルバムを初アナログ化です。 ヒット・シングル「星の散歩」を収録。オリジナル・リリース:1990年4月21日 時代を超えてうれしいアナログ化です。 アナログ化にあたり、世界的名匠バーニー・グランドマンがカッティングを施し、国内Sony DADC Japanにてプレス生産した完全生産限定盤です。 *アナログ制作の都合上、オリジナル発売時の曲順を変更しております。
吉田美奈子(LP) IN MOTION【完全限定生産盤!高音質QUALITY RECORD PRESSINGS】 Artist: 吉田美奈子 Title: IN MOTION 音質には数々の現場をこなし、いつも定評の高い名匠バーニー・グランドマン。 1983年にリリースされたアルファ第5作目(通算2枚目となるLIVE録音盤)をアナログ盤復刻シリーズ。 '75中野サンプラザ・ホールでのライヴ録音に続く、六本木ピットインでの音源に、後からホーンなどをオーヴァーダビングしたライヴ盤! 4THアルバムの"TWILIGHT ZONE"から82年の"LIGHT'N UP"までの楽曲からセレクト、名曲"TOWN"収録! 吉田保によるリマスター音源を使用し、名匠バーニー・グランドマンがカッティングを担当しています。

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色々なレーベルから高音質のレコードがリリースされています。お気に入りのレーベルを見つけて集めてみるのも一つの楽しみ方です。
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