このエントリーをはてなブックマークに追加

世界中のハウス・ダンスミュージックDJから絶賛されるロータリーミキサー

そもそもロータリーミキサーとは?

「一般的なDJミキサー」と「ロータリーDJミキサー」の決定的な違い




フェーダーが付いている一般的なDJミキサーは音量をパッと一瞬で変えることができるため、クイックに曲を繋げていきやすいのに対し、 ロータリーミキサーの場合はつまみを使ってじっくりとロングミックスをしやすいのが特徴です。

また、フェーダーを搭載しているミキサーが機能やエフェクト、多用途性を重視しているのに対し、ロータリーミキサーは最低限の機能と良質なパーツを重視しているモデルが多いため音質が良い傾向があり、音にこだわるDJに広く使われています。

DJシーンでは古くから存在してきたローターリーミキサーですが近年再び注目されており、特にこちらのページでご紹介する「MP2015」というミキサーが大きな反響を呼んでいます。


何故、MP2015がそんなに良いのか。理由を調査するにあたり、現場で活躍するプロのDJにインタビューを行いました。





今、東京のハウス・ダンスミュージック界で大きな注目を浴びているDJのMidori Aoyama/TP氏


Midori Aoyama
英国ロンドンに滞在経験があり、独自のコネクションからHouse MusicのDJとして都内各所のクラブで多くのパーティに参加。
フロントマンを務めるイベント「EUREKA!」では海外の大御所DJを招き、2015年からはレーベル活動も行い、レーベルとイベントの両軸での活躍をしている

TP
都内を中心に年間150を超える現場経験からフロアを掴む力には定評があり、HOUSEを軸にエモくダンサブルなミックススタイルが特徴。



Midori Aoyama/TP氏を渋谷のオタレコスクールへお招きし、MP2015のデモプレイ&インタビューを行いました。




―――それではまず、使ってみた感想をお聞きしてもよろしいでしょうか?

TP
基本的にやっぱりローがすごい前に出てくるミキサーなのかなっていう感じはありますね。


―――なるほど。ちなみに初めて触ったのはいつ頃なのですか?

TP
恐らく2、3年前ぐらいですかね。


―――箱(クラブ)に入っててって感じですか?

TP
そうですね。
パーティのテックライダーでこなしてやって、国内でも同じミキサー使う感じになったりとかですね。


―――時折出会うことがあって、たまに使うっていう感じですね?

TP
そうですね、ロータリーだとそんなに型も多分ないんで。幾つかテックの候補にも上がってくるみたいなっていう。


―――Aoyamaさんは初めて触ったのはいつ頃ですか?

Midori Aoyama
僕はアムステルダムで初めて触りましたね。
ADE(Amsterdam Dance Event)でRaneさんがそういうワークショップをやってて、2014年とかだったと思うんですよ。


―――発売する直前とかですかね?

Midori Aoyama
半年ぐらい前とおっしゃっていました。

こういうミキサーをRaneが出すって話をされていて、ロータリーミキサーってまだE&S(フランスのDJ機材メーカー。小型ロータリーミキサー"DJR400"が世界的にヒット)もそんなに普及してなかったので、僕の中では結構UREIかALPHAのミキサーしか無かったから、Raneがこういう5chのミキサー出すんだ!と思って。
しかも結構本格的な感じで、こんなにノブも出てるのが初だったんで結構驚きました

実際にクラブで触ったのは翌年にDetroit Swindleっていう、オランダのアーティストが来日したときに、ライダーでミキサーを指定してきて借りたんですかね。


TP
それって4年前くらい?

Midori Aoyama
いや、もうちょい。

TP
もうちょっと前かな。
多分、国内にまだ、これ1、2台ぐらいしかストックがないみたいなんで。ライダーに書いてあるけど・・・。

―――手に入るのか?みたいな。(笑)

TP
みたいな話してたら、好意で借りてきてくれて。

Midori Aoyama
そう。
買ったのを安く譲ってもらったのか分かんないですけど、それをお借りしました。

TP
RaneってScratch Liveの会社っていう印象が、日本とか世界含めて大きいとは思うんですけど。
ミキサーといろいろアクセサリー系も出してますよね。



―――そうですよね。実際触っていてどうでしたか?

通常のパイオニアとかのよのうな縦フェーダーでプレイしている人も、
全然やっていけるんじゃないかな。

TP


EQが別に付いているっていうところと、アイソレーター一体型っていうところで、操作性はノブ同士が近くていいのかなと思いますね。

単純にロータリーっぽい感じで、EQは使わないでミックスしていくっていうこともできるし、通常のパイオニアとかのような縦フェーダーでプレイしてる人も、EQのロードが大きくて、ロングミックスとかは全然やっていけるんじゃないかな。

フェーダーカーブが素直な感じなんであんまり癖がなくて、縦フェーダーからでもすぐに捉えやすいですね。
結構他のアナログ系のロータリーミキサーって、急に7ぐらいでゲインが一気に上がったりして、慣れてないと操作しづらい物ですよね。
その点MP2015は慣れやすいのかなっていうのは思います。



―――感触がリニアな感じで?

TP
そうですね、回した通りに素直に出てくるなという印象ですね。



―――Aoyamaさんはいかがでしょうか?

そういうこともできたらな...ってことが「ぽん」とできやすいですね。


Midori Aoyama
結構ミキサーってここが足りない、ここがあったらいいなっていう機能が多いんですよね。

例えばパイオニアのミキサーだったら、それこそアイソレーターが分離してるんでDope Real(アイソレーター)付けたり、
逆にロータリーのミキサーを使うときは、フィルターとかエフェクトとかが付いてない、EQがないといって。
ここEQだけカットしたいなとか、フィルターでちょっとカットしたいなっていうとこができない。
そういうこともできたらな...っていうのができにくかったんですけど、このミキサーの場合は結構そういうのは「ぽん」とできやすいですね。

特にハウス以外とかも楽にできるし、ブロークンビーツとか、そういうのからテクノっぽいのにいったりとか、またディスコっぽいのにいく、ジャンルをまたぐときに結構EQとかエフェクターとかをたくさん使ったほうが表現しやすいですね。
そういう意味ではこのミキサーは凄く使いやすいですね。


―――ぶっこみやすいんですかね?

TP
下が結構前に出てくるから、どーんってやってもすかっとならない。

Midori Aoyama
あとは、CDJで3台使いたいときに切り替えずにサブミックスに入れちゃって、ここでボーカル使ったりとか、サンプラー使ったりとかできるのもすごいいです。
たまにラジオとかで使わしてもらっていますが、マイクをここにセッションで入れて、やりたいときにできるし、そういうの凄いいいですね。

TP
ライブ卓のアウトに使えるぐらいの裁量はありますからね。


―――制作で使われる方とかも結構いるみたいですからね。

TP
あとUSBが2ポート付いてて、Scratch LiveとかTraktorの接続は凄く楽ですね。

僕Traktorユーザーなんですが、インターフェース持って行くというよりも、インターフェイス内蔵型で転換のリスクの少ないところや、人手も掛からないところについて現場レベルでは結構使いやすいのかと思います。



―――アイソレーターはどうですか?使ってみた感じ。

TP
アイソレーターは帯域変えられるのは、やっぱデジタルぽくっていいのかなと思いますね。
Low High Midっていうスリーバンドだけど。

TP
クロスオーバーがあって、自分のやりやすいところとかセッティングをサウンドチェックの中で見つけて、その時々で選んでいくっていうのはすごいいいのかなと。
あとは、アイソのイン・アウトのところがLEDライトなので、暗い中での視認性とかは良いですね。
単純にバイパスとか、昔のDope Realとかでやってると、上げてたつもりが上がってなかったりとか、アイソ入ってると思って入ってなかったりとか、結構お店の中とか暗い所で見てるとあり得るので。

キャリアが長い人だったりも、「アイソが入ってないんだけど!」とか、「でもこれはこっちでやってもらうんだぞ!」みたいな会話もたびたび起きるんで、そういう意味では視認性が良くて操作しやすいと思います。色もいいと思いますね。


Midori Aoyama
あとは真ん中でカチッと止まるところもいいですね。(つまみを触りながら)


―――センタークリックいいですよね。

Midori Aoyama
それもすごい優しいっていうか。多分、E&Sとかは真ん中で止まんないんで、つまみが軽くてほっといたらこっちのほう(時計回り側)に回ちゃったりするんですよね。
重さもすごい大事で、このミキサーはひねったときにちゃんとひねり感も凄く来ているところが丁度いい。手にも大き過ぎずはまるんで。

TP
右に振りまくると、ぎゃーってなっちゃうから、できればセンターがしっかり分かるっていうのはいいですね。
あとは、ゲインでアイソレーティングやってくほうが、出音はきれいですね。

Midori Aoyama


アクティブローターに、こうやって一回戻したりとかして、アイソつけて戻したいときに、全部を手で戻すんじゃんなくて、一回リセットしたら全部戻るのもいいですね。
それでこう戻ってるの手でこう戻す、今やったような感じ。

結局三つ触っちゃうと全部を戻し直さないといけなくて、それが他のミキサーだと面倒くさいっていうか、大変なんです。
MP2015の場合ボタン一個でリセットされるんで、僕だけかもしれないですけど結構使ってます。


―――ありがとうございます。

Midori Aoyama
ここもいいですよね。Allen&Heathみたいな感じで。(フィルターを触りながら)


―――フィルターですね。

Midori Aoyama
フィルターがハイパスローパスであって、真ん中するとパイオニアみたいなローとハイになってて。
ハイにしとくと、こっからこう上げて、ローだとこっちにして、こっから切ってくみたいな感じで。

自分は結構ハイが好きなんで、こうやって全部ハイに上げて、右に全部セッティングしているね。こっからこっちとかって。
トラックによって、こっちはローにしといて、こうやって合わせるってやってもいいし。
そういう意味では使い方が変わってる感じがします。


TP
あと、見た目かわいいっていうのがいい。
電源入れた瞬間のぱっと光る感じとかは、やっぱりテンションが上がりますね。
文字もぱーってライトがついて、すごいいいですね。


―――なるほどですね。それでは最後にMP2015について総括的なまとめをよろしいでしょうか?

TP
家に持つには贅沢だけど、あったらあったでいろいろな機材もどんどん足していけるのでいいですね。
実質5chなので家でやるにしても現場で使うにしても、すごい汎用性は高いミキサーですね。


―――ありがとうございました。



Midori Aoyama/TP氏の詳細プロフィール

Midori Aoyama

東京、渋谷生まれのDJ、プロデューサー。 英国ロンドンに滞在した経験から独自のコネクションを持ち、House MusicのDJとして都内各所のClubで多くのpartyに参加。
12年に自身もフロントマンを務めるイベント「EUREKA!」が始動。青山Loopでの定期開催を経て13年にはUKからReel People / The Layaboutsを招きelevenにて開催。
その後も、module、Zero、AIRと様々な会場に場所を移しながら、過去にJullian Gomes、Kyodai、Detroit Swindle、Atjazz、Lay-Farなど気鋭のアーティストの来日を手がけた。
これまでイギリス、オランダ、スェーデン、韓国などでのDJ経験もあり、活動の場を世界へと広げ、2013年にはRasmus Faberの2ndアルバム「WE LAUGH WE DANCE WE CRY」にも収録されている「Rasmus Faber feat. Kirsty Hawkshaw / Clear Rain」をRemix。
また、ラジオDJとして自主制作ラジオ「green groove」のパーソナリティも行っている。
そして15年にはEUREKA!もレーベルとし始動し、第一弾にスウェーデンの新興レーベル「Local Talk」とコラボレーションし共自身が選曲、ミックスを務めた「Local Talk VS EUREKA! - Our Quality House」や、第2弾にはロシアのアーティストLay-Farのアルバム「How I Communicate」など日本限定盤のCDリリースを手がける。 2016年にはWOMBでもEUREKA!を開催するなどレーベルとイベントの両軸での活躍も期待である。

Midori Aoyama SoundCloud


TP

東京都出身・B型。
自身が10代で体感したハッピーでオープンマインドなパーティースタイルを追い求め、平日のアンダーグランドパーティーから週末のビッグパーティーまで、フロアの大小を問わず精力的にプレイ。
都内を中心に年間150を超える現場経験から生まれる、フロアを掴む力には定評がある。
マイナー曲からのピックアップに加え、誰もが口ずさめるメジャー曲まで“HOUSE”をテーマに、エモくダンサブルにミックスするプレイスタイル。

MP2015の特徴をご紹介

1. 業界トップレベルの高音質設計。

クラシカルな見た目とは裏腹に、中身は最新の技術が盛り込まれておりアナログでプレイする場合もデジタルでプレイする場合も温かみのある音が特徴です。 USBサウンドカードも内蔵されており、こちらはハイレゾクオリティー24bitの再生に対応。デジタルらしさというよりは自然な音、音楽的な音が鳴るので聞いていて心地が良いです。

2. 各CHにHI、MID、LOWそしてフィルターが搭載

各CHにHI、MID、LOWそしてフィルターが搭載されており、使い慣れたDJミキサーと同様の感覚でプレイが可能。音の変化もデジタルらしさはなく、自然な音になるよう徹底して作り込まれています。

3. サブミックスチャンネル

珍しい機能として、サブミックス・チャンネルがあげられます。全部の入力をサブミックス・チャンネルに送ることができます。
ここからサブミックス専用のメーター、キュー、USB出力したり、一括してEQ、フィルター、音量を操作できるのでDJのミックスの幅が更に広がります。

4. アイソレーターEQ

ロータリミキサーといえばアイソレータ。気になるMP2015のアイソレータには何と、Low-MidとMid-Highのクロスオーバー・ポイントを調整できるノブもあります。 これらにより、曲同士がぶつかり合うことなく滑らかにミックスをすることができます。

5. 接続端子

PHONO、CD入力が4組あるので、CDJもしくはタンテを4台接続できます。また、赤白の端子の上に、S/PDIF端子も搭載されているのでCDJにデジタル出力があれば、CDJ内蔵のDAコンバーターを通さずに、MP2015の高音質の音でCDJが使えます。

USB端子は2つ搭載。PCを2台同時に接続できますのでDJの交代も簡単に行うことができます。

6. PCDJソフトとの連携

Serato DJ Pro、Traktorに公式対応。さらに、Virtual DJ8 にも対応しています。
SeratoDJ Proで使用する場合、Serato Essential(SeratoDJ ProとSerato DVSのセット)が必要です。これで専用コントールバイナルもしくはCDがあれば、SeratoDVSが使えます。
Traktorの場合は、Traktor Scratchのソフトと専用バイナルもしくはCDが必要です。Native Instrumentsの公式サイトからソフトを購入しましたら使用できます。

オタレコTVでもご紹介してます

▲【第六章:MP2015機能ご紹介!】RANE「MP2015」徹底解説!!


ご購入はこちらから

現在数量限定で高級ケーブル2点を無料プレゼント中!
付属品の物とは段違いなクオリティとなっておりますので、音質の向上はもちろん、現場での耐久性も信頼できます。
ミキサーの性能を最大限引き出すための必須アイテムです!


【数量限定で15,000円分の高級ケーブルを無料プレゼント中!】RANE/DJミキサー/MP2015 ★OYAIDE XFRclassB2.0m、6N2P-3.0 Meister無料プレゼント!

MP2015