TANNOY本社訪問記 -第三部-
工場見学の後はTANNNOYからのプレゼンテーションが。
圧巻だった工場見学から、かるくスコットランドのクッキーなどを頂いてティーブレイクの後にTANNOYからのプレゼンテーションがありました。
写真に写っているのが今回のツアーをしっかりオーガナイズしてくれたティムさんです。
TANNOYの創始者はガイ・ルパート・ファウンテン(Guy Rupert Fountain 1901年-
当初はマイクを作ったり、サーカスのPA装置を作っていたそうです。
また1940年代には戦時中の音響設備などを作成していたようです。
創始者のガイはアイデアマンだったようで、スピーカーなどにTANNOYの文字をプリントしたのです。
すると、それが定着して、TANNOYといえばスピーカーという形で大英辞典にまで掲載されたのです。
1947年には同軸の2WAYが誕生しました。
デュアルコンセントリックです。
これによりTANNNOYはスピーカーメーカーとして大いに飛躍したとのことです。
そして1967年にはMONITOR GOLDが発売。
prestige GRの元となったモデルです。
1970年代のタンノイはレコーディングモニターとしても名を馳せます。
1973年にはあの名盤ピンクフロイドの「狂気」(The Dark Side of the Moon)で使用されて、TANNOYはレコーディングモニタースピーカーとしても人気となります。
ジミヘンのエレクトリクレディランドや、マイケルジャクソンのスリラー、プレスリーのマスタリング等でもTANNNOYが使われました。
また1976年にはもともとロンドンにあった本社を政府の雇用対策もあって、スコットランドに移します。
そうして現在に至るという事でした。
TANNOY社の無響音室にも案内していただきました。
測定などで使用しているとのことでした。
無響音質は気持ち悪くなるという方が多いですが、個人的にはあの空間は嫌いではないです。
こちらはPAのテストルームです。日本ではそこまで見ることが出来ませんが、北米などでは結構入っているようです。
ミラノのスカラオペラハウスや、ラスベガスのBellagio Hotelではシーリングスピーカーが4000個も使用されているとのことです。
またドバイのBurj Towerでは8000台!のTANNOYが使われているそうです。
TANNOYのスピーカーは文化と誇りを背負っている。
いかがでしたでしょうか?
工場見学から歴史に至るまで、ざっと紹介させていただきました。
一貫して感じたことは、TANNNOYは確実に何かを背負っているという事です。
様々な過去の音楽に対する経験により文化を創り出してきた自負が、TANNNOYにかかわる全てのものに、にじみ出るかのようでした。
まさにCULTURE&PRIDE、TANNOYというイメージで、まさに世界中のオーディオファン、音楽ファンが愛してやまないブランドであるのは大いに説得力があるところです。
みなさんもTANNOYにぜひ触れていただき、単純な物だけでなく、物語を感じていただければ幸いです。
最後に今回のTANNOY訪問をオーガナイズしてくれたESOTERICさん、そして、音楽とジョークとサッカーが大好きなTANNNOYのティムとマーティは最高!
本当に感謝したいと思います。そしてお読みいただいた皆様、ありがとうございました。
番外編スコットランド色々
GLENGOYNE蒸留所
スコッチの製造過程などを体験できる。
Celtic Park
あの中村俊輔も在籍したスコットランドの強豪チームセルティックのホームスタジアム。
現地のサポーターにも聞いてみたが、NAKAの愛称でチームを去った今も中村俊輔は大人気だった。
SCOTTISH NATIONAL GALLERY
ほぼ洋画で埋め尽くされているが、点数も多いし館内も美しい。
しかも無料で開放されている。
このクォリティで無料は信じられない。
ただし投げ銭システムだったので、払わずにはいられない充実度であった。
(実際に筆者はペイしてきた。)
SCOTTISH CHAMBER ORCHESTRA at CityHalls
オーケストラを鑑賞してきた。
シンプルながらかなりバランスの良い響きがするホールで、楽器一つ一つをしっかり聞き取りやすく素晴らしい場所だった。
Edinburgh Castle
エジンバラ城。キャッスル・ロックという岩山の上に建つ古代からの要塞で、エディンバラのシンボルである。
スコットランドでは、グラスゴーのケルビングローブ美術館・博物館に次いで多くの観光客が訪れている。
人間の定住は紀元前9世紀前後からといわれている。
城内で最も古い12世紀初期の建築物であるセント・マーガレット教会堂を除くと、城の建築物のいくつかは16世紀以前のものである。
(from wiki)
実際に雨模様にもかかわらず多数の観光客が訪れていた。
スコットランドの歴史を前もって頭に入れて見に行くと余計に楽しめると思う。
TANNOY WHISKEY
良いお味でした。
TANNOY本社訪問記 -完-