人気スピーカー「Klipsch R-50M & R-40M」店頭展示スタート!2機種の違いを体感しよう!
こんにちは!
OTAI AUDIO 沓名です。
今回は、Klipschのブックシェルフスピーカー「R-50M」と「R-40M」の店頭展示が始まったので、その魅力をたっぷりとご紹介します。
音の違いをまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
目次
設計のポイント
R-50MとR-40M、どこが違うの?
- ウーファーの大きさ
R-50Mは5.25インチ、R-40Mは4インチ。
数字が大きいR-50Mのほうがキャビネットも大きく、低音の再生が得意です。 - トラクトリックスホーン
R-50MもR-40Mも共通して、Klipschおなじみの高効率ホーン構造。
広い部屋でも高音域はハッキリ、スピード感のある表現が楽しめます。 - キャビネットの内部構造
壁の内側に補強材を入れることで、どちらも音がより明瞭に。
R-50Mはサイズが大きいぶん、より丁寧に“箱鳴り”を抑える工夫がされているといわれます。 - R-50M・R-40Mの比較表
項目 R-50M R-40M 製品カテゴリ ブックシェルフスピーカー(ペア) ブックシェルフスピーカー(ペア) 販売価格(税込) ¥55,000 ¥47,300 再生周波数帯域 58Hz – 21 kHz +/-3dB 71Hz – 21kHz +/-3dB 出力音圧レベル 92dB @ 2.83V/1M 91dB @ 2.83V/1M 入力(定格/最大) 75W / 300W 50W / 200W インピーダンス 8Ω 8Ω クロスオーバー周波数 1,560 Hz 1,770 Hz ツイーター 2.54cm(1インチ) アルミニウムLTSツイーター 2.54cm(1インチ) アルミニウムLTSツイーター ウーハー 13.34cm(5.25インチ) TCPウーハー 10.16cm(4インチ) TCPウーハー キャビネット MDF MDF 型式 2ウェイ・バスレフ型 2ウェイ・バスレフ型 スピーカーターミナル バナナプラグ対応ネジ式 バナナプラグ対応ネジ式 サイズ (幅×高×奥行) 17.8cm × 35.4cm × 22.9cm 14.6cm × 29.8cm × 21.6cm 質量 5 kg (1台) 3.2 kg (1台)
実際に使ってみた印象 〜Marantz MODEL M1と組み合わせて〜
今回の試聴ではMarantz MODEL M1 ワイヤレス・ストリーミング・アンプを使いました。
コンパクトだけどしっかりパワーを備えているので、小さなブックシェルフなら十二分ににドライブできます。
HEOSやAirPlay2などストリーミング機能も充実していて、スマホから音楽を再生するのもラクラクでした。
スピーカーと色合いが合わせられるのも意外とポイント高いです。
小音量でも音がスッキリ 〜Massive Attackで試聴〜
Massive Attack – Angel
イギリスのトリップホップ・ユニット、Massive Attackが1998年にリリースしたアルバム『Mezzanine』収録曲。
重厚なベースラインとダークな雰囲気が印象的で、静かなイントロから徐々に盛り上がる展開が特徴。
攻撃的でありながらもミステリアスなサウンドは、トリップホップを象徴する名曲です。
R-50Mの特徴
モコモコしにくい低音

この曲は重たいビートや低音の存在感がハンパないですよね。
R-50Mはボリュームを絞った状態でも低域が潰れず、しっかりと土台を支えてくれました。
さらにMODEL M1が低歪みClass Dアンプということで、小音量でも細かいアタック感や深みをしっかり拾ってくれます。
部屋に広がる空気感もムラなく、モコモコせずにスッと耳に届く印象です。
もう少し大きめの音量を上げてみると、あのダークで重厚なベースラインが一気に迫力を増します。
R-50Mの大きさのおかげか、低音が空気を震わせる感じ。
「そろそろ近所迷惑かも…」と思う直前までガツッと上げても、ビビり(音の歪み)が少ないのが嬉しいところです。
R-40Mの特徴
キビキビした高域・中域

次はR-40Mで聴いてみました。
4インチウーファーらしい俊敏な中高域が際立っていて、MODEL M1のクリーンなアンプ出力も相まって、ビートの立ち上がりが明瞭。
低音量でもキックのアタックが“ドン、ドン”とキレよく伝わってきます。
ただ、R-50Mのような迫力ある低音とは少しキャラクターが異なり、量感はやや控えめ。
でもそのぶん、夜に音を出すときでも“ほどよい響き”なのがありがたい。
落ち着いた音量でも曲の世界観をしっかり味わえるので、夜のリスニングにもピッタリです。
音楽ジャンルでさらに違いを感じる 〜Laufey「Dreamer」で試聴〜
アイスランド系中国人のシンガーソングライター、Laufeyが2022年に発表したジャズ・ポップ寄りの楽曲です。
やさしくメロウなメロディと、包み込むようなボーカルが魅力で、現代ジャズのエッセンスを散りばめながらポップスとして聴きやすい曲です。
温かみのあるアレンジがゆっくり気持ちよく聴けます。
サウンドステージの広さを感じるR-50M

もちろん「Angel」のようなトリップホップ・クラブ系トラックに限らず、もう少し柔らかいポップスなどでもR-50Mは低音の支えがしっかりしているので、曲に広がりを与えてくれます。
Laufeyの「Dreamer」も、優しく始まるけれどベースラインが意外と存在感を持つ曲。
R-50Mだとその低音部分がふわっと下に広がり、ボーカルをより引き立てているように感じました。
ボーカルをくっきり前に出すR-40M
R-40M+MODEL M1で聴いてみると、やはり中高域がスッと前に出てきます。
Laufeyの声の柔らかい響きや繊細なビブラートも埋もれずにしっかりキャッチ。
ジャズ寄りの曲調ならではの空気感や、アコースティック楽器の細かいニュアンスを逃さないのが魅力ですね。
深い低音はR-50Mほどではないですが、そのぶん「ボーカルと楽器が絡み合う心地よさ」を感じられます。
MODEL M1との相性

コンパクトながら充分なパワーがあるだけに、どちらのスピーカーにも合わせやすかったです。
細かなニュアンスを潰さない“スッキリ系”の鳴らし方なので、
- R-50Mなら迫力や重厚感をさらに活かす
- R-40Mならボーカルや繊細な高域をクリアに際立たせる
という感じで、それぞれの個性をより際立たせてくれました。
全体的に見ると、Massive Attack「Angel」などの重低音を楽しみたい場合はR-50Mが強く、
Laufey「Dreamer」のようなボーカル中心の楽曲はR-40Mならではのクリアさに軍配が上がりそう。
どちらを選んでも、Marantz MODEL M1との組み合わせで小音量から中音量まで心地よい再生ができ、音楽ジャンルの違いもしっかり表現してくれますよ。
こんな人にはR-50M?それともR-40M?
- 小音量メインなら → R-40M
- 夜でも音を出せるし、小スペースでも安心です
- 映画など、迫力重視 → R-50M
- オーケストラや映画など多少音量を上げても歪みにくい
- ジャズ・ボーカルが好き → R-40M
- スッキリした中高域、ボーカルの表情が際立ちます
- ロックやダンスミュージックをガンガン鳴らしたい → R-50M
- ズンズン響く低音と迫力を体感できます
店頭での試聴をお見逃しなく
Klipschらしい“明瞭でダイナミックなサウンド”はどちらのモデルにも共通していますが、ウーファーサイズやキャビネット設計の違いで音のキャラクターがしっかり変わります。
ぜひ一度お店で実物を見て、音を聴いて、触れてみてください。
ネットの情報だけでは分からない“生の空気感”を味わえますよ。
よくある疑問(FAQ)
Q1. R-50Mを小さな部屋で使っても問題ない?
A. もちろん使えますが、低音が出すぎる場合もあるので、設置位置や音量を工夫しましょう。
Q2. R-40Mで映画は物足りない?
A. 大迫力を求めるならサブウーファーがあるとベターです。
セリフや小音量再生は得意なので、夜やマンション住まいの人にはぴったりかも。
Q3. サブウーファーを買うなら先にどっちがいい?
A. まずはスピーカー本体を試聴して、“もっと低音欲しい!”と感じたらサブウーファー導入でOK。
R-40Mの場合は低音強化のメリットが大きいです。
試聴・お問い合わせのご案内
スピーカー選びは実際の音を聴いてナンボ!ということで、ぜひ店頭でR-50MとR-40Mを聴き比べてみてください。
お部屋や音楽ジャンルの相談も大歓迎です。