先日発表されたばかりのTANNOYの新作スーパーツイーター Prestige GR Super Tweeter を試聴しました。
この度、英国タンノイ社が新発表しましたPrestige GR Super Tweeterを運良く試聴することができましたので、簡単なレビューをさせていただきます。
今回タンノイから下記の2種類のスーパーツイーターが発売されました。
・Prestige GR Super Tweeter(ウォルナット/ゴールド仕上げ)
・ST-300Mg(ブラック/シルバー仕上げ)
型番が全く違う2機種ですが、構造や素材は全く一緒で、仕上げのカラーのみが異なります。
ブラック/シルバー仕様のST-300Mgの名称は、英国車の名にちなんでつけられたそうです。
ドライバーユニットはキングダムロイヤルとほぼ一緒(キングダムロイヤルの方が少しダイヤフラムが厚い)の仕様で、62kHzまでフラットな特性をもつマグネシウム合金が使われています。
マグネシウムは響きにくい(他金属より)特性を持つ素材なので、出音がナチュラルになる傾向ですが、加工が難しく高価なものなので殆ど高級品にしか採用されません。
ユニークな外観はタンノイの創業当時に製造していたマイクをモチーフにしており、最新の測定法で音響上好ましい形状に仕上げております。
ベース部はウォルナット無垢材からくりぬいて作られており、中にネットワークを内蔵しております。
プレステージシリーズのスピーカーと同じウォルナットですので、タンノイワックスを使用出来るのも嬉しいですね。
上面のパネルでクロスオーバー周波数や音圧レベルを細かく調整する事が出来ます。
スーパーツイーターの設置場所ですが、スピーカーの上面に乗せ、ツイーターの振動板の位置に合うように前後させて調整します。
TANNOYのPrestigeシリーズについては測定用ゲージが本体に付属しているので完璧なセッティングが可能になります。
高品位なスピーカー端子を採用しており、バナナプラグにも対応していますので、配線がし易いです。
オタイオーディオのリスニングルームにあるスターリングで試聴しました。
スーパーツイーターを足す事によって単に高域が伸びるという訳ではなく、奥行きが増してタンノイ特有の高域の辛口の音がしないです。
凛とした張りつめた空気までも表現してしまうような音に変化してしまいました。
特にライブ盤では特徴が顕著に現れ、その場に居るのかと錯覚するくらいの空気感を演出します。
全音域のバランスがとれ、音楽を聴くのがますます楽しくなってしまう素晴らしいスーパーツイーターでした。
スーパーツイーターを足す事で、倍音が整うようになり、低域にも大きく影響してくるようです。
スーパーツイーターを外すといつものスターリングに戻ってしまい、なんだか淋しくなってしまいます。
今回の試聴でスーパーツイーターの重要さを再認識することが出来ました。
Prestige GR Super TweeterとST-300Mgは、3月1日に発売予定です。
【3/1発売予定。ご予約受付中!】TANNOY/スーパーツイーターシステム/Prestige GR Super Tweeter(ウォルナット/ゴールド仕上げ)(ペア)
【3/1発売予定。ご予約受付中!】TANNOY/スーパーツイーターシステム/ST-300Mg(ブラック/シルバー仕上げ)(ペア)