DENON DL-103を店頭にてご試聴いただけます。
本日はデノンの超ロングセラーカートリッジ DL-103のご紹介です。
ベテランアナログユーザーの方でしたら、1回は使ったことがあるのではないでしょうか。
1960年代にデノン(当時はデンオンでしたね)とNHKが共同開発し、その後オーディオファンの強い要望によって一般発売された経歴を持つカートリッジです。開発から
まだステレオレコードが世に出て日が浅い頃に開発されたカートリッジですが、フラットで細かい情報もきっちりと拾い上げてくれる性能と、タフなことから現在でも放送局などの第一線で活躍中です。
今も昔もラジオから流れてくるレコード音楽は103で再生されている場合が多いようですね。
103は今なおオーディオファンからの支持が非常に高く、常用カートリッジにされている方も多いです。
価格帯からMCカートリッジの入門用として購入されるケースもありますが、カートリッジのリファレンス(基準)として一つ持っておいても損はないでしょう。
これほど長期間大勢の方に愛され続けているカートリッジは他に見当たりません。
今回オタイオーディオの店頭デモ用にDL-103を導入しましたので、簡単なレビューをさせていただきます。
オタイオーディオのリスニングルームで稼働中のPro-Ject 1-Xpression Carbonに取り付けます。
1-Xpression CarbonはOrtofon 2M Redが最初から装備されており、そのままの状態でも心地よくレコードを楽しめますが、更なる音質向上を図るため103に変更します。
ストレートアームでのカートリッジ交換は、リード線を切らないように細心の注意を払わなければなりませんので緊張します。
カートリッジを何本か所有する場合には、ユニバーサルアームを使用されることをお勧めします。
DL-103に変更しました。
外観はシンプルでゴツく、いかにもプロ用といった雰囲気が漂っています。
アームの高さ調整や針圧、インサイドフォースキャンセラーをセットし、早速レコードをかけてみました。
針圧は標準の2.5gに合わせました。適度に針圧をかけるカートリッジは、レコードに針を降ろすとき、「ピタッ」と吸い付く感じがして気持ちがいいです。
最初はなんだか眠たい音だと感じましたが、ユーミンのLPを半面かけ終わる頃には音に躍動感が出てきて、声の表情が随分良くなってきました。
両面かけ終わる頃には前後感や楽器の位置、ボーカルの定位などがはっきりとしてきました。
トランスやフォノイコでころころと音が違っていきますので、一概に「これが103の音」と断言することは出来ませんが、全体的にニュートラルで大編成のオーケストラから、ゴリゴリのジャズまで何でもまんべんなく聴かせてくれる印象を受けました。
特に歌謡曲やJ-POPを聴くと、レコードにはこんなにも多くの情報が記録されているんだなと実感出来ます。
最後におまけで、レコードプレーヤーの下にタオックのオーディオボードを敷いてみました。
バックが静かになり、音の動きがさらにリアルに変化します。
アナログ関連機器は非常に振動に敏感ですので、こういったアクセサリーなどでしっかりと固めていきたいですね。
DL-103はオタイオーディオの店頭で随時ご試聴可能です。
アナログ関係でお悩みの方や、これからレコードを聴いてみたいなどとお考えの方は是非一度ご相談ください。
DL-103、1-Xpression Carbonの詳細はオタイオーディオのHPをご覧ください。
・DENON/レコード針/DL-103
・Pro-Ject/ターンテーブル/1-Xpression Carbon【店頭展示有・ご試聴可】 送料:B