一足早く、新作のソナスファーベールとダニエル・ヘルツを聴くことが出来ました。
本日はノア様のご好意により、一足早く新作のSonus faber Venere SignatureとDANIEL HERTZ M9,M10を試聴させていただきました。
まだまだ情報が少ないVenere Signatureですが、じっくりと試聴をすることが出来ました。ノア様、この場を借りてお礼申し上げます。
木の美しさが際立つエンクロージャーです。誰が見てもソナスファベールだと認識できるデザインですね。
他のヴェネルシリーズとは違い、ハンドメイド・イン・イタリアです。ソナスファベールの本社工房で一つ一つ丁寧に作られております。
ユニットは3ウェイ・5スピーカー構成で、下3つの18cmウーファーがパラレルに接続されており、250Hz以下を再生します。
29mm クルト・ミューラー製シルクソフトドームツイーターも専用設計で手の込んだ内容となっております。
バスレフダクトは上級機と同様に底面にあり、絶妙なチューニングが施されております。
スピーカーの試聴用にマークレビンソン氏が手がけるダニエルヘルツの新作プリメインアンプ M9を使用しました。
デジタル入力に拘ったデジタルプリメインアンプで、軽量級のボディーながら驚くほどの駆動力を持っております。
なんと高級アンプでは珍しく、Bluetooth機能を搭載しており、利便性を高めております。Bluetooth受信機は筐体の外側に取り付けられており、アンプへの影響は少ないです。
入力はアナログ(アンバランス)3系統に加え、コアキシャル、USB(TypeB)と豊富です。
セレクターのクリック感がなんとも気持ちがいい感触です。
また、高品位なヘッドフォン出力も備えております。
セッティングと結線をして早速試聴です。最初はアキュフェーズのアンプに繋いでみました。
第一印象は大変良好で、一体感のある鳴り方です。音楽のおいしい部分をしっとりと再現しますので、身体の力を抜いてリラックスできました。
ウーファーが3つありますので低域に重心を置いた鳴り方かと予想していたのですが、そのようなことは無く、スカッとした軽快感があります。重すぎず、いい塩梅にコントロールされている低音です。
アンプをM9に変えてみると、鮮明さとリッチ感が出てきました。声の張り上げが見事なまでに自然になります。
CDプレーヤーのデジタル出力からコアキシャルで接続すると、さらに深みが出て、音楽がさらに濃厚になっていきます。
途中、iPhoneからBluetooth経由で何曲か聴いてみましたが、思った以上に質の高い鳴り方で驚きました。BGMのように聞き流すのには勿体ないぐらいの音です。
ペアリンングもスムーズで、ストレスがありません。
非常に完成度の高いアンプで、良い意味で期待を裏切られます。
常に時代の最先端を進むマーク・レビンソンらしく、最新の技術をふんだんに使用し、音をレビンソンテイストで仕上げています。
音楽を演奏したり、レコーディングにも積極的なレビンソンだからこそ造れたアンプなのでは感じてしまいます。
最後に同じくダニエルヘルツのブックシェルフスピーカー M10の試聴レビューを付け加えておきます。
ピアノブラック仕上げの精悍な仕上がりです。
肝心の音についてですが、あのM1に通ずるような混濁感のなく、鋭い切れ込みの中に適度な温度感のあるサウンドです。
特質すべきは低域の出方で、このサイズながら包み込むような低音です。大型スピーカーを聴いているような感覚です。
ソナスファベール、ダニエルヘルツ、どちらも大変独創的な製品です。
Venere Signatureの発売は9月初頭を予定しております。価格などは追ってアナウンスさせていただきます。
どちらの機種も展示は未定ですが、お取り扱いはございます。
Sonus faber Venere Signatureの詳細は下記の通りです。
まだ発売前ですので、仕様の変更などがある場合がございます。
形式:3ウェイ・5スピーカー、フロアスタンディング型(ボトムバスレフ)
使用ユニット
・ツイーター:29mm ソフトドーム型
・ミッド:150mm コーン型
・ウーファー:180mm コーン型×3
クロスオーバー周波数:250Hz/2500Hz
周波数特性:40〜25,000Hz
出力音圧レベル:90dB SPL(2.83V/1m)
推奨アンプ出力:40W〜300W(without clipping)
公称インピーダンス:4Ω
最大入力電圧:22V rms (IEC-268-5)
寸法:W391mm×D478mm×H1236mm
重量:28.8Kg/本
キャビネット仕上げ:Wood(Walnut突板仕上げ)
※Black/White(ピアノフィニッシュ)も受注生産にて承ります。