Analog Relax KOI-OTOコイ・オト カートリッジ 3機種を比較試聴しました。
本日はレコード用の除電ブラシで有名なアナログリラックスから発売された注目のカートリッジ3機種を試聴しました。
フラットで解析殿高い現代のカートリッジとは対照的な「濃密で、太く、気持ちのいい音」を目標に掲げ作られたのが今回ご紹介致しますKOI-OTOコイ・オト カートリッジです。
最強クラスの磁力を持つネオジウムマグネットと厳選無垢ウッドボディを組み合わせた設計で、日本のカートリッジ職人たちが一つ一つ丹念に仕上げております。
MCカートリッジにしては出力が大きく、0.45mvの高出力です。
ラインナップされているのは3機種で、簡単に個々の特徴をまとめてみました。
・KOI-OTOコイ・オト スタンダード(OVAL楕円針、銅線コイル、ケヤキボディ)
・KOI-OTOコイ・オト アドバンス(角楕円針、銅線コイル、ウォルナットボディ)
・KOI-OTOコイ・オト シルバー(角楕円針、銀線コイル、カエデボディ)
Acoustic Solid Solid 113 Systemに取り付けて試聴してみました。
試聴に使用したディスクはエヴァンスのモントゥルージャズフェスティバルとアーノンクール指揮のモーツァルト レクイエムです。
どちらも一般的な国内再発盤です。
スピーカーはMonitor Audio PL300 II、アンプはESOTERIC F-05です。
まず最初はスタンダードを聴いてみます。
オールドSPUを思い出すような中低域に芯のあるアナログらしいピラミッド型の音色です。
豊かで刺々しさのないリラックス出来るサウンドでした。
次にアドバンスを聴いてみます。
スタンダードと比べて音像がはっきりとし、シンバルやピアノの実体感が良くなりました。
個々の楽器の存在と全体のハーモニーのバランスが素晴らしいです。
最後はシリーズ唯一の銀線採用モデル シルバーです。
レンジ感が広がったように聴こえ、高域がやや上品になりました。
楽器の存在感が増し、ピアノはピアノらしく、シンバルはシンバルらしく聴こえます。
従来の銀線の音とは全く違う傾向ですね。
どのモデルも個性的で、聴いていて楽しくなるようなカートリッジでした。
古めの録音を聴くとさらに音色が活きてきます。
オールド系カートリッジの音が欲しいけど、状態や動作状況が心配だとお考えの方にはピッタリではないでしょうか。
KOI-OTOコイ・オト カートリッジの詳細はオタイオーディオのHPをご覧ください。
・ANALOG RELAX/MCカートリッジ/KOI-OTO スタンダード
・ANALOG RELAX/MCカートリッジ/KOI-OTO アドバンス
・ANALOG RELAX/MCカートリッジ/KOI-OTO シルバー