PS AUDIO『Power Plant』を試聴。
こんにちは。オタイオーディオ林田です。
本日は、
PS Audioのクリーン電源『Power Plant』20周年記念モデル
の各グレードを試聴しました。
電源周りにはあまり興味ないという方へ、簡単に要点をお伝えしますと、
まず、クリーン電源を大きくジャンル分けすると、
- 交流電源を再生成する『リジェネレーター式』
- 磁気変換することでノイズを除去する『トランス式』
この2つになります。
クリーン電源をシンプルにご説明
今回試聴する『Power Plant』は前者のリジェネレーターです。
共通しているのは、家庭用コンセントから引っ張るノイズの多い電流を、この専用機器を通しクリーニングした綺麗な電源に変えて、供給するということ。
電源というと、なんとなく『音になる前の段階』で、リスニングへの影響は少ないと無意識に考えてしまいがちです。
ですが、オーディオにおける電源は実は『音そのもの』です。
また、違う視点で考えたとき、電気機器を多く使うお部屋で、タコ足配線している場合は注意してください。
適切な電圧・電流でオーディオ機器を取り扱わないと、せっかくのアンプやプレイヤーなどのパーツ故障につながります。こういった環境は、クリーン電源は安全・保全性という面でも有効ということになります。
もしご自身のオーディオ環境における電源周辺のセッティングで不安な部分がありましたら、ご相談ください。
というわけで、一般的な家庭用コンセントから流れる電源を波形に表すとこのようになります。
多少極端で、アカデミックな伝え方ではありませんが、実際こういう波形をディスプレイで確認できます。
これが、クリーン電源を使うことで以下のようになります。
(イメージ図:ヲータ)
冒頭でお伝えの通り、サインウェーブをディスプレイで確認することができるのが魅力。
一見アナログメーターのみのウィンドウと思いきや、タッチ式パネルで切替はワンタッチ。
出力負荷、出力電圧、歪率などをフルカラーで確認できます。
仕組みを踏まえたうえで、いざ設置
医療機器のような雰囲気を醸し出しています。
試聴開始。
試聴ソフトはJacintha / Jacintha is her name
- 『P12』
十分なレベル感、ダイナミック感を残しながら、音色が鮮明になりました。低価格のクリーン電源によくある、パワーと犠牲にノイズを消す仕組みではないので、この時点でクオリティの高さを感じ取れます。
- 『P15』
ワンランクアップの当機種になると、定位がより安定し、波形の乱れの影響を受けやすい(感じやすい)低中音の表現力が、グッとよくなります。打楽器の重量感をしっかり聞き取ることができます。
- 『P20』
ここまでの驚きを更に上回る、圧倒的な響きの違い・・・。可聴域ぎりぎりの高音まで肌理がよく滑らかになりました。楽器の前後左右関係、空間の感じ方に深みが増し、おそらくこれが音源の限界だろうと思わせるところまで余すことなく聴かせてくれます。
- サインウェーブの効果をコントロールしてみる
ワンタッチで波形をカスタマイズすることができる機能。
ルームチューニング、好みや音源に合わせて色々いじって、ベストな音響を得られるようになっています。
このあたりのユーザビリティは、ありそうでなかったので嬉しいポイントです。
まとめ
それぞれグレードがありますが、ご家庭のオーディオシステムによって最適なものを選ぶのが一番良いです。
組合せや環境によって得られる効果も違いますし、高グレード=最も音が良いという公式にはならないので、このあたりもご相談いただければと思います。
ちなみに、今回の『Power Plant』のポテンシャルがあまりに印象的でしたので、急きょPS Audioを取り扱う完実電気様のご協力のもと、動画を撮らせていただきました。
こちらは近日公開ですので、お楽しみに!
PS Audioに纏わる深い話、製品のポイントなど、わかりやすく解説しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!。
↓PS Audio 『DirectStream Power Plant』の各商品ページはこちら↓
P20:https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida3413.html