analogmagikとはアナログプレーヤーの設定を最適に調整するためのソフトウェアです。
レコードプレーヤーの各部調整を行う際に、目視で行うことが多いと思いますが目視では誤差が多いのが現状です。そのため、今回ご紹介するanalogmagikは、パソコンを通してアナログプレーヤーの状態を確認して、より正確なセッティングを手助けするソフトです。
1.パッケージ開封
早速パッケージを開封します。
中に入っているのは、
- 測定用のレコード2枚(44回転用と33回転用各1枚ずつ)
- USBメモリ(シリアルコード用)
- 説明書
です。
今回は33回転用のレコードを使用して実際に測定してみたいと思います。
2.ソフトウェアのインストール
analogmagikの公式ページにてソフトウェアをダウンロードします。
ダウンロードは誰でもできますが、ソフトウェアの使用は製品を購入したユーザしかできないようになっています。
3.その他準備
本製品の使用には、
- 本製品(analogmagik)
- アナログプレーヤー
- パソコン(Windows)
- フォノイコライザー
- オーディオインターフェース(AD変換/USB出力有)
が必要になります。
なお、フォノイコライザー内蔵のアナログプレーヤーを使用される場合はフォノイコライザーは不要です。また、USB出力のついたアナログプレーヤーを使用される際はオーディオインターフェースも不要になります。
また、パソコンに関しては
- シリアルコード用のUSBメモリ
- オーディオインターフェースと接続する用のUSBケーブル
の2つのUSBポートが必要になります。
4.ソフトウェアについて
実際の操作画面がこちらになります。
レイアウトはとてもシンプルで、
- 画面右側(赤枠部分)がメニュー
- 画面左側(青枠部分)が解析結果画面
- 画面右上(緑枠部分)がスタートや設定
になります。
実際に使用してみましょう。
まずはスピードを測定してみたいと思います。
スピード測定には、A面の3バンド目を使用して計測します。
説明書にそれぞれの測定に合ったレコードの位置が記載されていますのでご使用の際はそちらをご確認ください。
実際に計測してみるとこのような結果が出ました。
この数値が3.15kHzに近ければ近いほど、回転速度が正確ということで、この値はなかなか正確な速度のようです。
続いてワウフラッターも計測してみました。
今回測定に使用したアナログプレーヤー、audio-technicaのAT-LP5はカタログ上ではワウフラッターが2%以下ということでしたが実際の結果はどうでしたでしょうか。
0.08%ということでカタログよりもかなり抑えられていますね。
analogmagikで計測できる数値は、
- ターンテーブルの回転速度
- ターンテーブルのワウ・フラッター値
- カートリッジのアジマス(左右傾きバランス)
- カートリッジのVTA(Vertical Tracking Angle:垂直トラッキング角)
- カートリッジのVTF(Vertical Tracking Force:トラッキング力・針圧)
- トーンアームのアンチスケーティング力
- フォノイコライザーのインピーダンス設定
- フォノイコライザーのゲイン設定
- システム全体の振動値
- システム全体の共振値
の全10項目になります。
アナログプレーヤーをより楽しんでいただくためにも是非導入してみてはいかがでしょうか?
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