人気のケーブルメーカーWIREWORLDの8シリーズが遂に発売。
気になる実力をずらっとチェックしてみました。
OTAIAUDIOようすけ管理人です。
ノンカラーレーションをテーマに確実な製品を提供し続ける定番オーディオケーブルメーカーWIREWORLD社ですが、今回は新シリーズ8が登場となりました。
気になる実力を一通りチェックしてみました。今回はRCAに集中して行いました。またところどころ7シリーズも挟んで比較試聴してみました。
軽いインプレッションを皆様にお届けしたいと思います。いうまでもないですが、オーディオショップといってもあくまで個人の感想なので、参考程度でお願いします。
まずはWIREWORLDの中でも一番リーズナブルなインターコネクトケーブルのシリーズSolstice 8。
比較ソフトはイーグルスのアンプラグドのホテルカルフォルニアです。
スピーカーはYAMAHAのNS5000で試聴しました。
音量は適音という感じです。
今回はシリーズを一気に試聴する企画なので一番最初のケーブルSolstice 8は基準となる感じなわけですが、いきなり好印象でした。
情報量云々というスペック的な解釈よりも、音楽をバランスよく鳴らしている感じ。
適度に抜けもいいし、エントリークラスながら機械に付属している赤白のケーブルからは、言うまでもないですが圧倒的に凌駕していくサウンドになっています。
まだ一つしか聞いてないけど、CDやネットワークプレーヤーなど機器の性能を引き出したいなら安心しておすすめできる出来だなと思います。
クォリティもまあまあ高く、悪さしないなという信頼感を感じます。
導体にSilver Plated OFC、絶縁体にComposilex 3、内部構造はSolstice用に考案されたシンプルなDNA Helix Designを採用。高い要望に応えて、シリーズ7には無かったXLRバランスタイプを新たにラインナップ。Wireworldのノン・カラーレーションを最も身近に体感していただけるインターコネクト・ケーブルです。
・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:13
・導体:Silver Plated OFC 23AWG
・絶縁体:Composilex 3
次にOasis 8ですが、これは明らかにSolstice 8とは属性が違う、という印象です。
Solstice 8が導体についてSilver Plated OFC 23AWGなのに対し、OASISはOFC 4N 21AWGを採用しています。
ここからがWIRE WORLDの音の始まりなのかと思わせてくれるくらいSolstice 8とは差があります。
価格も結構違うのでしょうがないのでしょうけど。
Solstice8が悪いわけではないのですがOASIS8の安定感、音のにじみのなさ、実に従順にソフトの情報を再生してくれます。
Solstice8でも不満があるわけではないけど、OASIS8を聴くと、こちらの方が、圧倒的に安定して信頼感があると思いました。
DNA Helix Design、Composilex 3など、シリーズ8用に開発された新技術をフル採用。導体に高純度のOFC(無酸素銅/4N)を採用したナチュラルなサウンドは、あらゆるオーディオシステムにマッチします。スタンダードなDNA Helix Designを採用したOasisこそ、同価格帯の他ブランドと比べて圧倒的なメリットを感じていただけるはずです。
・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:12
・導体:OFC 4N 21AWG
・絶縁体:Composilex 3
次にEquinox 8です。
OASIS8に比べて、解像度が明らかに違います。
音がはっきりとくっきり出てくる感じ。
上位モデルのEclipseと同じ7NのOCC Copper(高純度銅)を採用していて、ハイエンドな香りがどんどんしてくるなという感じです。
イーグルスのさびのボーカルのサビの音の分離など明らかに聴きやすくなっている気がします。
ただ、実際音楽的にドカン!と変わったのかと言われると、そこはOASIS8もなかなかやるな、という印象があります。
しかし、ケーブルあるあるですが良いケーブルを聴くと前の物に戻りたくなくなります。
導体にEclipseと同じく7NのOCC Copper(高純度銅)を採用。ベースとなるEclipse 8にほぼ近い特性を持ちながらも、DNA Helix Design構造を簡略化し、ストランド・グループ数を12とする事で、コストを大幅に抑えることに成功したWireworldの自信作です。使いやすい柔らかさも実現しており、オーディオシステムの本格的なアップグレードに最適です。
・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:12
・導体:OCC 7N 21AWG
・絶縁体:Composilex 3
Eclipse 7
次にEclipse7ここはあえて7を聴いてみます。WIRE WORLDの中でもとても人気のシリーズで、ここは同社としても外せないところ。
定番だけあって7とはいえ素晴らしいサウンドです。
実際に聞いてみると、今までの8シリーズ(Equinox 8より以下)と比べてもS/Nがだいぶ良くなって、全てにおいて凌駕していると思います。
7と8の違いもしっかり感じられますが、それよりもグレードの違いの方が大きいという感じがします。
逆いうと7の時代はそれはそれで努力して作っていたわけで簡単にグレードを更新してしまうとそれはそれでメーカーの信頼度にかかわることだと思いますので、むしろこれは良い事なのではと思っています。
音楽的にも素晴らしいで楽器のニュアンスがどんどん耳に飛び込んできます。
音の分離も素晴らしいし、ジョーウォルシュのギターの弦のピッキングの生々しさはEclipse7を聴いてハッとさせられました。
まだ試聴途中ではあるけれどWIREWORLDは変な変わり方をしないので、この時点ですでに信頼感を持って試聴している自分に気づかされました。
導体の数も多く、いろんな音が繊細に聞こえてきます。
ただ、個人的にはEquinox 8はこの価格の二分の一位で買えるのかと思うと、Equinox 8の出来の良さも併せて感じたのは事実です。
グローバルスタンダードのリファレンスケーブルとして不動の地位を築いたEclipseが絶縁体にComposilex 2を使用したことにより高S/N比を得て更に磨きをかけました。
導体に純度99.9999% (6N)のOCC Copper (高純度銅)を採用し、上位のEclispeケーブルに迫る洗練されたサウンドを実現します。
・内部構造:DNA Helix design(Quad)
・導体:OCC Copper(高純度銅/6N)19AWG × 48本
・絶縁体:Composilex 2 (Series 7 の最新絶縁技術)
・端子素材: アンバランスRCA/RCAM11MMB(ピン:Silver-Clad OFC/4N シェル:アルミニウム製)
バランスXLR/XLRREFPR(ピン:Silver-Clad OFC/4N)
銀の優れた伝導特性を持ちながら、銅の優れた特性も引き出しましたというものです。
当然価格もぐっと上がってきます。
先ほどのEclipse7と比較しても高域の伸びや音の分離は特筆すべきものがあります。
銀の特徴もしっかり出てるなという感じですが、WIREWORLDがセンスが良いのは、銀の独特の個性が行き過ぎてないという事です。
そのバランス感覚が素晴らしいですしかしこのケーブルの高音の出方がストレスなく軽くすっと出てくるのですが、それが病みつきになってしまいそうです。
12弦ギターの音も本当に美しく、かつ粒立ち聴こえます。
純度99.99999% (7N)のOCC Copper(高純度銅)導体にシルバークラッド処理を施した、銀の優れた伝導特性と銅のナチュラルなサウンドを併せ持つロングセラーモデルです。活気に満ちた音のテクスチャーと、まるで触れられるかの様な生々しいサウンドイメージはまさにWireworldの真骨頂。オーディオ機器本来のサウンドが解放されます。
・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:16
・導体:OCC 7N Silver-Clad 18AWG
・絶縁体:Composilex 3
次にGold Eclipse8ですが、銅より優れた伝導特性を持つSolid Silver(純銀/4N)を採用したモデル。
ボーカルのツヤや生々しさがSilver Eclipse8と比べて圧倒的に違います。
イーグルスのライブのマイクで使用しているリバーブの感じすらしっかり認知できるようになってきました。
導体自体が変わったので別次元のサウンドに言ったなという感じです。Silver Eclipse7との差は歴然です。
価格もSilver Eclipse8と比べると倍違いますがこれの倍はかなり納得感はあります。
Silver Eclipse8とGold Eclipse8を迷っている人は是非比較試聴してもらいたいです。
投資していただける価値は十二分にあると思います。
かつての最上位モデルであるGold Eclipseは導体に銅より優れた伝導特性を持つSolid Silver(純銀/4N)を採用し、非磁性体のアルミニウムプラグが外部からのノイズを確実に遮断します。Composilex 3も加わり完璧なノイズ対策が施されたことで、シリーズ7時代のPlatinum Eclipseに勝るとも劣らないサウンドを実現しています。
・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:16
・導体:4N Solid Silver 18AWG
・絶縁体:Composilex 3
Platinum Eclipse 7
そしてPlatinum Eclipse7。前のモデルのフラッグシップを聴くことにより8シリーズと7シリーズをある程度総括できるといったところで興味津々です。
結果ですが、下位モデルのGold Eclipse8と比べ、あまり比較にならない感じがしました。わずかですが音のベクトルが7と8がちがっているのです。
8では新しい絶縁体Composilex 3を採用し、WIRE WORLDの売りであるDNA Helix Designも進化しています。
基本的に7よりも8の方が良いのは間違いありませんが、かといって7の方が劣化しているという感じはしないです。
7の方がパワフルで明瞭なサウンドという感じがします。しかし、8の方がぐっとS/N感が増して、同社の理想であるノンカラーレーション路線では間違いなく8の方が優れています。
非磁性体のカーボンファイバーが大いに7の音に寄与している感じもします。
ただ、7も一生懸命考えて作ってある、と思います。音楽が楽しくなっていて、ハイエンドなすごみも感じさせるという感じでした。
導体に純度99.9999% (6N)のOCC Solid Silver(高純度銀)。プラグのシェルに電磁波を強力にカットする特性を持った非磁性体のカーボンファイバーを採用したワイヤーワールドのノウハウが凝縮された最上位モデル。
究極のS/N比を実現するSeries 7のComposilex 2を絶縁体に備え、優れた伝導性を持つ銀のパフォーマンスを余すこと無く発揮します。
更なる進化遂げたPlatinum Eclipseは究極のノンカラーレーションを実現しました。
・内部構造:DNA Helix design(Quad)
・導体:OCC Solid Silver(高純度銀/6N)17AWG × 48本
・絶縁体:Composilex 2 (Series 7 の最新絶縁技術)
・端子素材: アンバランスRCA/RCAMPEI(ピン:Silver-Clad OFC/4N シェル:カーボンファイバー製)
バランスXLR/XLRREFPR(ピン:Silver-Clad OFC/4N)
いよいよPlatinum Eclipse 8まで来てしまいました。
プラグのシェルに電磁波を強力にカットする特性を持った非磁性体のカーボンファイバーを採用したワイヤーワールドのノウハウが凝縮された最上位モデルという事です。
非磁性体のカーボンファイバーが大いにPlatinum Eclipse 8の音に寄与しているなというのが第一印象。
プラグの見た目もしっかり違いますしね。使っててちょっとうれしくなります。
Gold Eclipse7もかなりパフォーマンスに優れていましたが、更に付帯音がなくS/Nが向上した印象があります。
飾り気がなくシンプルなノンカラーレーションのWIREWORLDの良さがしっかり出ている、堂々としたフラッグシップ。
王者の貫禄すら漂ってきます。
そして注目なのがPlatinum Eclipse7とどう変わったのかという事です。
簡潔に申し上げれば、信頼度が圧倒的にPlatinum Eclipse8の方があるという事です。
Platinum Eclipse7もパワフルで、音楽も楽しいし非常に良いケーブルだと思いました。フラッグシップのハイエンド感も備えています。
しかし、Platinum Eclipse8を聴いてみると、どことなく7が子供っぽいというか、落ち着きなく聴こえてしまうのです。
Platinum Eclipse8はS/Nがよく、ソフトの持つ信号を忠実に再現してくれる感じがします。
オーディオシステムはもちろんトータルバランスです。ケーブルだけで表現できるわけではありません。
そう考えるとやはりハイエンドなシステムには、他の機器の個性も生かすため、究極のノンカラーレーションというのは、ハイエンドオーディオケーブルの一つの理想なのかもしれません。
そういう意味でPlatinum Eclipse8は贅沢極まりないケーブルなんだと思いました。
音楽純度を高い次元でくりぬける、オーディオファンの一つのニーズを限りなく高いレベルで表現した、WIREWORLDのフラッグシップにふさわしい代表作だといえるでしょう。
導体に純度99.99999% (7N)のOCC Solid Silver(高純度銀)を採用。プラグ・シェルに電磁波を強力に遮断する非磁性体カーボンファイバーを使用したWireworldの最上位モデルです。
更なる進化を遂げたPlatinum Eclipseが実現する究極のノン・カラーレーションを体験してください。
・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:20
・導体:OCC 7N Solid Silver 17AWG
・絶縁体:Composilex 3
結局どうだったのか?
結局どうだったのか、まあそれは、こういった段階的な比較試聴でよく感じることなのですが、やはり作る方も値付けするほうも必死で、偉そうに聞こえたらすみませんが良く音を知っているなと思いました。私は割とあさましいところがあるので、値段が安くてコストパフォーマンスのいいものが、潜んでいるのではないか、というような邪念のようなものをもって試聴したりするのですが、やはり実力と値段がしっかり比例しているなという感じはします。
あとは皆さん7との比較が気になるところだと思いますが、私は8が圧倒的に進化して7は一体何だったのか?という宣伝文句のような事は申し上げられないと思いました。
7は7ではっきり言って好きです。使ってて楽しいですもの。
しかし、8と比較試聴すると7は、攻め切ってなかったのだなという事を感じざるを得ないのです。
シリーズ8となる今回はストランド・グループの数や絶縁体Composilex3など大幅な改善がされました。
その投資は見事に音となってかえってきているのは間違いないです。
今回もオーディオケーブルマーケットには結構なインパクトを与えることは間違いありません。
OTAIAUDIOでもいくつかを聴けるようにしておきたいと思いますので、是非皆さん新しくなったWIREWORLDにご注目ください。