DDJ-1000が本当にマストバイな理由。

DDJ-1000が本当にマストバイな理由

OTAIRECORDミノルです。
むちゃくちゃ真面目にブログを書きます。(いつもふざけてるとかそういうことではないです。笑)

誰になんと言われようと今(2018年7月現在)私がナンバーワンだと思うDJ機材、それは2018年1月に発売した、Pioneer DJのDDJ-1000です。

> DDJ-1000の商品ページはコチラ

初めて見た瞬間、「これはまた超高そうなコントローラーを…」と思いましたが、値段を聞いた瞬間、Pioneer DJが完全に本気を出したと確信しました。

DDJ-1000にどんな機能があるかという細かな部分については、OTAIRECORDの商品詳細ページをご覧いただくとして、その中でもこれはというポイントだけ抜粋して紹介します。

唯一ジョグホイールが感圧式。往年のCDJと完全に同じ操作性。

Pioneer DJといえば今となってはターンテーブルも有名ですが、昔からなんと言ってもCDJが優れ、そして支持されてきました。

他メーカーのCDJもスクラッチは出来ますし、ボタンを押せば動くわけですが、反応とかニュアンスの世界でダントツに優れていました。
だからこれまで不動の定番を維持し続けてきたわけです。

その後、時代の流れでDJコントローラーを作るようになるわけですが、これまでにPioneer DJから発売されたDJコントローラーはDDJ-1000を除いて、全てジョグホイールが静電式です。DDJ-RB・RR・RX・RZシリーズ、DDJ-SB・SR・SX・SZシリーズ、DDJ-RZX全てです。(※2018年7月現在)

DDJ-1000のみ感圧式。これまで信頼を得てきたCDJと同じ仕組みです。
静電式というのはタッチセンサーなので、曲の再生中に軽くでも手(というか肌)が触れただけで止まる仕組みになっています。
しかし、何度も言いますがPioneer DJがこれまでリリースしてきたCDJは感圧式。再生中、触れただけでは止まらず、少し押すと止まります。
材質も違います。この違いはすごく大きいです。やはりニュアンスの世界なんです。
好みもありますが、この差は地味でもものすごく大きいんです。

未だにスクラッチをメインでやりたい人はレコードを選ぶのはこういう世界の話です。

これまでのCDJと同じ機構を採用し、DJコントローラーに初めて盛り込んだということが何よりの革新。
CDJを操作するニュアンスでDJコントローラーが操作できるというだけで、CDJを2台買うくらいの価値を生んでいると言ってもいいです。

しかも真ん中には液晶が埋め込まれていて、曲の情報が手に取るようにわかる。
もはやCDJセットと比較しても十分に超えたスペックを持っています。
CDやUSBを使いたいならDDJ-1000では操作できませんが、パソコンを使うなら比べるまでもありません。

税別138,000円。高いけど安い。

CDJと同じ機構のジョグホイールを搭載したDJコントローラー、DDJ-1000。

例えば同じジョグホイールの大きさを持ったCDJの中で一番安い現行モデルであるCDJ-850で見てみると、1台10万円。2台で20万円。
DDJ-1000はDJミキサー部分もエフェクターがついていたり、4CH仕様だったり、Pioneer DJのDJミキサーに置き換えれば10万円はくだらない作りを持っています。(イメージ画像ではCDJ-850とDJM-750MK2をイメージとして並べています)

それが1台で138,000円。

決して安い金額ではありません。
しかし、これらの部分だけで想像の半額以下だと言えるクオリティーを持ったコントローラーだということが言えます。

デカいけどデカすぎない。

DDJ-1000を買う方が迷われる一つのポイントがこのサイズ感。
大きければ大きいほど操作はしやすいです。これは間違いありません。

ただ、持ち運ぶことを考えるとデカいことは時に苦になります。

DDJ-1000は見るからにデカいですよね。
しかし、実はDDJ-SX・RXシリーズとほぼ同じ大きさなんです。(イメージ画像ではDDJ-RXを並べています)

ジョグホイールが大きいだけで、とんでもない大きさに思われがちですが、持ち運びやすい・にくいは別として、持ち運べるサイズということ。

持ち運ぶ過程を重視すれば、もちろんもう一回り小さなコントローラーを選ぶのも一つです。
ですが、持ち運び終わってDJをする時の操作性、表現力のほうが重要だと思うんです。
DDJ-1000は圧倒的にそこが異なります。

持ち運びにくいことはDDJ-1000にとって将来問題ではない。

DJ機材を買う時には、「いざクラブでDJするということになった時でも対応できるのか?」という不安があります。

DJコントローラーを買う場合、どんなコントローラーを買っても、クラブにそのコントローラーを持ち込んでしまえば家と環境は一切変わりません。
ですが、大きなコントローラーを買うと、現場に持っていかずに、現場の機材で対応できるかどうかというのは全く想像ができない点だと思います。初心者さんは特に。

DDJ-1000の現場対応力は極めて高いです。なぜか。

DDJ-1000に付属しているDJソフトはPioneer DJが開発した「rekordbox」というソフトです。
rekordboxにはDJモードと楽曲管理モード、2つのモードが存在します。DJモードを使うにはDDJ-1000のようなrekordbox djのライセンスキーが同梱されたDJ機材を買うか、別途単品購入する必要があります。楽曲管理モードのみで使用するならフリーダウンロードが可能です。(各モードには本当はちゃんとした名前がありますがわかりづらくなるのでこの名前で続けます)

楽曲管理モードではパソコン内に入っている曲を解析し、BPM(曲の速さ)やKEY(音程)などの情報を、楽曲データに埋め込むことが出来ます。
HOT CUE(曲の再生開始ポイント)などの情報も曲のデータに埋め込むことが出来ます。

ここで少しCDJの話をします。

現場に置いてあるCDJはPioneer DJ製であることが多いのですが、最近はCDを使ってDJをする人は極めて少ないです。
何を使うかと言うとUSBメモリです。

USBメモリはCDよりもたくさんの曲が保存でき、データなので曲の名前やBPM、KEYなども読み込むことが出来ます。
楽曲データに曲名、BPM、KEYを埋め込むためのソフトは、先程も出てきたrekordboxです。

Pioneer DJは、Pioneer DJのCDJを使ってUSBでDJする人のために、独自の楽曲解析ソフトを開発したんですね。
現場のCDJ(=Pioneer DJのCDJ)を使ってUSBでDJする人は、快適に使うためにrekordboxをインストールして情報の埋め込み→USBへの移動を行います。

ここで先程の話と合致するわけですが、自分がDDJ-1000+パソコンを使ってDJする中で、楽曲データに様々な情報を埋め込んでいきます。
その情報が埋め込まれた楽曲データをそのままUSBメモリに移行して持ち出し、現場のCDJに差し込んで使うことで、あらゆる情報を引き継いだ状態で、現場のCDJ+DJミキサーを使ってDJプレイが出来るというわけなんです。パソコン不要。荷物ほぼゼロ。
これがrekordbox djを使う上で将来的に最重要メリットとなり得るポイントです。

PCDJソフトで一番有名でシェアが多いのは「Serato DJ」と聞いたことがある方が多いと思います。
Serato DJもrekordbox djと同様で、パソコンの中の楽曲データに様々な情報を埋め込んで使います。

しかし、Serato DJで埋め込んだ情報と、rekordboxの情報は異なり、互換性はありません。
Serato DJを使ってDJをしていた人が、rekordboxに移行した場合、BPMやキーはもちろん、HOT CUEを打ち込んだポイントなどの情報は一切反映されないということです。
rekordbox djで新たに曲解析をかけ、HOT CUEなどのポイントは新たに打ち込んでいく必要があります。

なのでDJソフト間の移行はすごく大掛かりになりますし、Serato DJを使っていたDJがUSBを使ったプレイに移行したいと思ったときには、現場設置のPioneer DJのCDJに合わせる形でrekordboxを使って曲解析を掛けなければならないため、かなり腰の重い話です。

現場設置の機材はCDJもDJミキサーもPioneer DJ製であることがほとんど。
ですので、rekordbox djを使ってDJを始めることは、将来的に障壁になるポイントがとても少ないということなんですね。

困ったらDDJ-1000を頑張って持ち込めばOK。
現場の機材がPioneer DJの機種で固められていれば、USBメモリ1本だけ持って行ってDJするなんていう、状況に合わせた動きがとてもしやすい環境だということです。

さらに言えば、DDJ-1000のジョグホイールのサイズは、現場設置の主流であるCDJ-2000シリーズ、CDJ-900NXSなどと同じです。
先にも書いたように感圧式でニュアンスも全く同じです。

ミキサー部分もよく現場設置されているPioneer DJのミキサーとほぼ同じレイアウトですので、DDJ-1000がなくてもDDJ-1000に限りなく近い操作性でDJが出来るわけです。

結論:DDJ-1000は現行機種の中で最もオールラウンドでハイクオリティー。将来性もしっかり見据えている。コストパフォーマンスが極めて高い、真の絶対王者なんです。

「安くは無い。まぁまぁデカい。」→「コストパフォーマンスが高い。大きくて操作しやすい。」
という置き換わりだけでなく、現場に本機を持っていかなくてもDJがしやすいという安心まで付いてくる。

小さなコントローラーでこじんまり操作するのではなく、しっかりしたサイズのコントローラーでボディーアクションも大きく振る舞えます。DJをやる上で“DJをやってる感”というのは先に書いたニュアンスの世界にも通じますがものすごく重要です。

ドラムセットって同じ音が出るとしても小さかったら絶対ダサいじゃないですか。
DJコントローラーも同じ要素を持っています。

もちろん「置く場所が無いから仕方なく小さいコントローラーで」という方もいれば、「持ち運ぶことは一切考えていないからとにかく家で操作がしやすい大きなコントローラーで」という方もいます。

どんなユーザーにとってもDDJ-1000がナンバーワンだとは言いませんが、どの視点で見てもものすごく優秀なDJコントローラーであることは少しは共感していただけましたでしょうか?

Pioneer DJが長年培ってきたノウハウが、音質、操作性、サイズ感、材質、将来性に至るまで全て黄金比で取り込まれたDJコントローラーだと思います。

まだまだこういった将来性まで見据えると認知度が低い部分もありますが、DJ機器の現場設置率に関してはダントツでナンバーワンを誇るPioneer DJ。
機器主導でユーザビリティーを強化するこのやり方は、これからのDJが機器を選ぶための判断材料として最も重要になることでしょう。

DDJ-1000の開発に携わられた方々に最大のリスペクトを!!

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