RD-8のようなハードウェアドラムマシン。憧れも興味もあるけどどうやって使えばいいか今一分からない・・・。
BEHRINGERからの衝撃の発表。RD-8が発売されてから日にちが経ちました。
オタレコでも多くのお問い合わせを頂き、購入していただいた方も沢山いらっしゃるのですが、お問い合わせの中には「良いものとはわかるのだけどどうやて使えばいいかわからない・・・。」「自分の制作環境に今本当に必要なのか?」という声も沢山いただきました。
確かに今PCでの制作が中心となってる中、こういったハードウェアをどのように使っていいのか今一分かりませんよね。
そんなあなたにオタレコIKKIがPCと連動させた使い方、ハードだけでの使い方、DJとの使い方をご紹介したいと思います!
そもそもハードウェアを使う利点とは何か?
Ableton LiveやFL STUDIO、多くの作曲ソフト(以下よりDAW)には最初からドラム音源が付いていることが多いです。
その中には必ずと言っていいほど808の音源も入っています。つまりわざわざハードウェアを買わなくても音色は無料で手に入ってしまうのです。
大きさもそこそこある、場所も確保しなければいけない。操作もなんだか難しそうなハードウェアの利点とは何なのでしょうか?
それはズバリ「音色」です。
偽物は偽物。本物は本物。真似事は本物には勝てません。福山雅治が大好きだからと言って福山雅治のものまねさんのライブに行っても満足しませんよね?
多くの音楽クリエイターたちはやはりその「本物」を常に求めています。
それは今までの音楽シーンに「本物」だけが存在し、常に聴者はその「本物」と比べて音楽を聴いているからです。
潜在的に「本物」のサウンドが体に染みつき、それが「良い音楽」という風になっているのです。
これは実はわたくし自身も体験したことがあり、とあるクラブでライブDJを行っていました。普通にDJしていて途中からシンセサイザーをその場で鳴らしていたのですが、自然とその時だけフロアの空気が変わり、お話しをしていた人たちもフロアの方に集まりだしました。これは当時かなり驚きました。
もちろんシンセサイザーを鳴らしているという事なので「間違いなく誰も知らない曲」なのにです。
あとから「あれ何の曲?」と聞かれることがあったのですがあ、シンセを鳴らしてたというと驚かれました。
このように体に響く音というのは潜在的に体に染みこんでいくのです。それはもちろんmp3でもなく、wavでもなく、限りなくアナログサウンドを追及した92kHzでもなく紛れもない「アナログ」にしか表現できない物なのです。
恐らくマシンライブにハマっていった人たちはこういったものの中毒から抜け出せないのだと思います(笑)
楽曲制作におけるRD-8
では楽曲制作に置いてRD-8がどこまで活躍するのでしょうか?
意外と知られていないのが「USB MIDI」です。
「USB一本でDAWと全てシンクさせることが出来る!」というのは実はずいぶん前から取り入れられていることなのですが、初心者の方には全くわからないことですよね。
DAWと連携させるのはこのUSB MIDIの方法が一番簡単です。DAW側の再生とシンクしてシーケンスが再生されるし、BPMもバッチシ同期されます。
DAWそれぞれの設定でMIDIクロックを出力することができます。(Ableton LiveでいえばAbleton LINK)
これらはそれぞれのやり方があるので調べていただきたいのですが、他にもいろんな活用方法があるので是非覚えてみて下さい!
オーディオインターフェイスの機能は搭載されていないので全て録音するには多入力のオーディオインターフェイスを必要としますが、これは同時録音に限りますのでゆっくりと一つずつ録音していくのも全然いいと思います。
DAWの方でプラグインなどを使って上物の音色を作っていき、ドラム、ビートをRD-8で作っていく。それはまるでPC内でコントロールしてるかのようにシンクされ、あまりのやりやすさに驚愕すると思います。
サンプリングするようにパターンをどんどん録音していってループさせればアンログサウンドのトラックが完成します。
DJパフォーマンスにおけるRD-8
楽曲制作の時と同じようにUSB MIDIはDJパフォーマンスにおいても活用することが出来ます。
DJソフトにはそれぞれMIDIクロックを出力する機能が搭載されております。
それによってUSB本でBPMなどあらゆるMIDI情報を受け取ることが出来ます。
DJパフォーマンスにおいてはBPMが一番重要なところですよね。上物を鳴らしながら現場の雰囲気を見てビートを自由自在に操ることが出来ます。
クラブの大きなスピーカーではアナログの温かみのあるサウンドはまさにうってつけですね。
他のDJとは一線を越えたオリジナリティもあり、かつクオリティの高いパフォーマンスを行うことが出来ます!
マシンライブでのRD-8
もっとも技術的に難しいのがマシンライブ。実際にその場で演奏するというものですが、実はすべてのハードウェアを連動させる接続方法は至ってシンプル。
ハードウェアには基本的にIN/OUTのMIDIが搭載されています。それをMIDIケーブルで接続。これも機器同士は1本で済んでしまうのです。
問題はどれを「マスター」いわゆる親にするかです。マスターがどれかによって接続する順番が変わります。もちろん機器が増えてくれば来るほどそこは明確にしておいた方がいいです。DAWの場合は自動的にDAWがマスターになります。
基本的にはドラムビートの上で自由に音楽が動いていく、という形がいいと思いますのでRD-8をマスターにすることをオススメします。
百聞は一見にしかず
OTAIRECORDようすけ管理人とイッキが実際にやってみました!
今回はBEHRINGERのRD-8とCRAVE、DAWはAbleton LiveとPUSH2。
ミキサーにはBEHRINGERの多チャンネルミキサーDX2000USB PRO MIXERを使用しています。
そしてこちらがその解説動画です!!
是非ご覧くださいませ!