Ableton Live 11について、HIROSHI WATANABE氏に新機能や、普段ライブパフォーマンスでどのように使用しているかを語っていただきました!!とても貴重なお話ありがとうございました!!
今回ableton live 11の発売に際して、日本を代表するDJ、トラックメイカーでもあるHIROSHI WATANABE氏にableton live 11についての様々なお話を伺いました。
いわゆるチュートリアルのような切り口ではなく、アーティスト目線でableton live 11の注目機能についてお話いただきました。11へのアップデートは、今までのアップデートに比べてもかなり革新的な機能が盛り込まれ、より有機的に楽曲を作成することを可能にしました。
また、実際にHIROSHI WATANABE氏がライブパフォーマンスでableton liveをどのように使用しているかについても、具体的に教えていただきました。中々聞くことのできない貴重な内容となっています。このお話だけでもableton liveがもつポテンシャルの高さを感じていただけるのではないでしょうか。
以下に、HIROSHI WATANABE氏が注目するableton live 11の新機能を抜粋しました。ableton live 11のご購入をご検討されている方は、ぜひチェックしてください。
・MIDIエディターの進化
打ち込みをしていく中で、無機質にならない為の工夫が散りばめられています。
ベロシティーのランダマイズがワンクリックで可能に!
自分の意図したこととは、別の結果がでる偶発性が高まるのではないでしょうか。そして、偶発性から生まれたものの方が、結果格好良かったみたいなケースがどんどん増えていくように思います。
・シーン毎にBPMと拍子を変更できるようになった
ライブパフォーマンスなどで、一気に雰囲気を変えたい時などにとても重宝します。しかもテンポチェンジする際の繋がり方がとても自然に聴こえる点が素晴らしい。
・ableton live 11から搭載されたHybrid REVERB
コンボリューションリバーブとアルゴリズムリバーブが複合されたリバーブです。
両リバーブのブレンド具合を調整することで、様々なリバーブを演出することが可能になりました。
また、Hybrid REVERB内にEQも搭載されていて、とても見やすい仕様になっています。かなり使い勝手の良いREVERB。
・ableton live 11から搭載されたBouncy Notes
ピアノロールで球体を上下させてピッチシフトディレイやアルペジオの効果を生み出す、“重力”をもとにしたMIDIシーケンサー。音数の調整や、クウォンタイズをかけることも可能です。
・各トラックにCPUメーターが搭載
各トラックそれぞれのCPU負荷がどれぐらいなのかをメーターで表示してくれる機能。今までは、CPU負荷によって音がブツブツ途切れてしまった場合、どこに負荷の原因があるかわからなかったが、これがあることで、負荷の原因が瞬時に判断できるようになりました。
・各トラックにアサインされているプラグインが一覧で確認できる。(ableton live 11に限りません)
隠しコマンドとして、abletonのライブラリーフォルダにあるOptions.txtを編集することで、各トラックにアサインされているプラグインが縦軸で一覧表示することができます。詳しくは、動画内でご確認ください。
・HIROSHI WATANABEのライブパフォーマンスで使用するableton liveの設定について
おおよそ1~3トラックあたりまでをリズム隊(ドラムやベースなど)で組むことをルーティンにしています。右側に行けば行くほど、パッド系の音色だったりメロディのシンセ音だったりが組まれています。
クリップの出したい順番だったり、プライオリティの高さなどを基準にクリップの色分けをしています。一目でそれがわかるように色分けできるところが、ableton liveの良いところ。
基本的に楽曲を構成するオーディオのループデータがずらっと並んでおり、途中からMIDIのセクションを設けています。実際にMIDIトラックにプラグインを立ち上げて、ライブ中に鍵盤で弾けるようにも設定しています。