【Serato新時代】DENON DJのLC6000 PRIMEがだいぶ分かってる

DENON DJのLC6000 PRIMEが、Serato DJ ProでDJをスタートするためのNEWスタンダードになる予感

OTAIRECORDミノルです!

今回はあまり噂になっていないDJ機材、DENON DJのLC6000 PRIMEをご紹介します。

これは個人的にもっと「コレいいじゃん!!」になってもいいと思うのですが、何にせよわかりにくい。

今初めて見て「何これ?」となっている方もいらっしゃると思いますが、頭を完全にフラットにして以下をご覧いただければ、「コレいいじゃん!!」になっていただけるかと思います。

▲DENON DJ / LC6000 PRIMEの詳細はコチラ!

> LC6000 PRIMEを組み込んだDJセットのご紹介はコチラ!

 

 

ざっくりLC6000 PRIMEとは?

LC6000 PRIMEは“1つのデッキだけを操作することに注力したDJ用コントローラー”です。一番わかり易いのが、“回らずコンパクトなRANEのTWELVEでしょうか。(LC6000 PRIMEはTWELVEと比べても嬉しいポイントがたくさんあるので是非最後までお付き合いください。)

写真を見てもらうと分かる通り、電源アダプタとUSBケーブルしか挿すところがありません。
CDも入らないし、USBメモリやSDカードを入れられそうなところもありません。

これだけでは何も成さない純粋なコントローラーなのです。Nintendo Switchで言ったらジョイコンです。

ただ、このLC6000 PRIMEのポテンシャル、結構ヤバいです。

 

LC6000 PRIMEが持つ2つの大まかな使用例がコチラ

まずは同じDENON DJから販売されているメディアDJプレーヤー「SC6000 PRIME」、さらにプラッターが回るモデル「SC6000M PRIME」をはじめとしたDENON DJのPRIMEシリーズに接続して使うケース。(PRIME4やSC5000 PRIME / SC5000M PRIMEでもOKです)

DENON DJのPRIMEシリーズは主にUSBメモリやSDカードに保存した楽曲を再生するためのDJプレーヤーですが、SC5000/6000 PRIMEシリーズなどのセパレートタイプは“1台だけど2台分の出力が可能”という他社のDJプレーヤーには無い独自の仕様を持っています。

SC6000 PRIMEの背面を見るとこのようになっており、LAYER AとLAYER Bという出力があります。通常LAYER Aのみを操作しますが、本体のボタンを押してLAYER Bに切り替えると、LAYER Aは再生を続けたまま、画面上ではLAYER Bの選曲が出来るようになり、同じUSBメモリなどから別の楽曲を読み込んで再生することが可能。そのLAYER Bで再生した音がLAYER Bの出力端子から別途出力されるということです。

SC6000 PRIME×1台+DJミキサーがあれば、DJセットと同じことが出来ちゃうということになるのですが、当然同時に2つのデッキを触ることは出来ないのでいちいち切り替えて使用するのは面倒ですよね。でも2台買うとなると当然高い。

そんなとき、上記の様にLC6000 PRIMEをSC6000 PRIMEの背面のUSB端子に接続することで、LAYER Bを操作するコントローラーになってしまうのです!LC6000 PRIMEには画面は付いていないので、SC6000 PRIMEに搭載された大画面上に2デッキ分の波形表示がされます。ジョグもピッチコントロールもHOT CUEも再生・ストップも全ての操作がセパレートできるので、SC6000 PRIME+LC6000 PRIME+DJミキサーというDJセットでもちゃんとDJ出来るようになります。

SC6000 PRIME×2台だと35万円くらいしますが、SC6000 PRIME+LC6000 PRIMEなら25万円くらいで済んでしまいます!もちろんSC6000 PRIMEが2台あった方が画面もそれぞれ独立してますし使いやすいですが、10万円違ってくるとなるとそれもアリですよね。

もちろんSC6000 PRIME×2台+LC6000 PRIME×2台+4CHのDJミキサーというセットなら、通常よりも20万円ほど抑えて4台使いが可能になります。

 

私はこれをスーパープッシュしたい!

一応DENON DJ機材なのでSC6000 PRIMEなどDENON DJ機器との組み合わせで使う例を先に挙げましたが、個人的にはこの使い方がかなりアツく、皆さんにグッと来るポイントが多い部分だと思っています。

例えば上記写真左側の例。LC6000 PRIME×2台とRANEのSEVENTYが組み合わされています。このようなセッティングをすることで、ターンテーブルもCDJも無く、フルDJセットとして使用することが出来ます!

RANEのSEVENTYは背面にUSBハブが搭載されています。最近のDJミキサーには一部こういった機種が存在しており、何か専用の機器をつなぐための様に見えますが、単純にココにUSBで何か接続すればパソコンに接続したことになるわけです。最近のパソコンはUSB端子が少なかったりするので配慮もあるのだと思います。

ここにLC6000 PRIMEを2台接続すれば、Serato DJ Pro上の1・2デッキをLC6000 PRIMEで操作することが出来るようになります。

先程ターンテーブルやCDJが無くても~と書きましたが、LC6000 PRIMEはそれだけじゃないですよ。選曲ノブも付いてますし、HOT CUEやLOOPも操作できるわけなので、普通のターンテーブルやCDJよりも圧倒的にSeratoナイズドされたプレーヤーですよね。もうターンテーブルやCDJより全然いいじゃん!というのが率直な感想です。最高。

ちなみに、たまたまUSBハブを搭載したミキサーを例に挙げましたが、LC6000 PRIMEがそれぞれPCに直接繋がっていればOKなので、別売りのUSBハブを使ったりしてもUSBハブの無いDJミキサーでも全く問題ないですよ!

 

さらに、さらにですよ。

要は“Serato DJ Proを使用する時にパソコンにLC6000 PRIMEがつながれば指定したデッキの操作が出来る”というだけのことなので、見出しの写真の右側の例、Pioneer DJのDDJ-1000SRTのような4CH仕様のSerato DJ Pro対応PCDJコントローラーをご使用の方、LC6000 PRIMEを2台買い足せば4台使いが可能になります。

▼動画があったので貼っておきますね!まさにコレ!

4台使う方はこの動画のようにハウス・テクノなどでDJする方が多いです。ドラムンベースとかもいます。メインとしては2台でミックスしながら、上ネタ(パーカッション、声ネタなど)のループなどを重ねたりしていくイメージ。

DDJ-1000SRTみたいな4CHのPCDJコントローラーって、4デッキ使えますよ!って提案してくれるのはいいんですけど、2つしかないコントローラー部分をデッキ切り替えながら操作していかないと行けないので、頭の中グシャグシャになりがちですよね。使いやすさが伴ってこないので、実際4デッキ使ってる人って5%くらいなんじゃないかと思ってます。(実際は知りませんが)

ですがこれだったら実際メチャクチャ操作しやすいですし、なんだったらこのセッティングしか有り得ないところまで昇華させてくれてるというか。

Serato DJ ProはPITCH’N’TIMEを使用するとピッチを激しく可変させても音質が極端に劣化しにくいので、それだけでSeratoを使用する人も多いです。

Serato DJ Proを使って3台・4台使いをしたいと思っている方にはこれ以上無いほどオススメです!!

 

まとめ

SC6000 PRIME、SC6000M PRIME、前モデルのSC5000 PRIME、SC5000 PRIME、4CH仕様だけどジョグホイールなどのコントロール部分は2デッキしかないオールインワンプレーヤーPRIME4など、DENON DJのPRIMEシリーズをご使用の方。

Serato DJ Proでセパレートな機材でDJをしたいけど、レコードやCDなどは使用しない方。

Serato DJ Pro対応の4CH仕様のPCDJコントローラーをご使用で、3デッキ・4デッキ使いをしたいと思っている方。

↑こんな方々には是非LC6000 PRIMEをオススメします!

筐体も堅牢で本当に素晴らしい作りです。プラッターの重さ調節なども可能なので誰にでも使いやすい大前提ではありますが、プラッター自体が自走はしないのでミックス主体の方のほうが向いてるかもしれませんね。バキバキターンテーブリスト並にスクラッチ・ジャグリングなどしたい方にはTWELVEがオススメ!

▲DENON DJ / LC6000 PRIMEの詳細はコチラ!

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