AlphaTheta DDJ-GRV6って実際どうなの?~rekordbox dj GROOVE CIRCUIT機能ヤバすぎ編~

こんにちは、OTAIRECORDえんどうです。

このブログ記事を書いているのが2024年の12月27日、いよいよ年の瀬という感じですが相変わらず機材をご紹介していきますよ!

今回はAlphaTheta DDJ-GRV6をご紹介します。

Pioneer DJの名前が変わり、AlphaThetaブランド初のPCDJ用コントローラーとなります。Pioneer DJ時代の機能を継承しつつ新ブランドとして革新的な機能も搭載しているDDJ-GRV6の魅力に迫っていきます!

DDJ-GRV6の本体の特徴

まずは本体の特徴を見ていきましょう。

まずは一番目を引く一番上についているGROOVE CIRCUIT機能ですが、これは後で説明しますw(一番すごいので。)

全体を見ると高級感のあるマットな質感になっています。

それぞれの操作部はCDJ-3000DJM-A9という最新のクラブ現行機仕様のレイアウトになっています。

自宅でPCDJコントローラーで練習してもクラブの機材と使い勝手が違ったら練習の意味があまりないですよね。(もちろん、慣れれば多少は問題ありませんけど)

これからクラブデビューを目標にDJをしたい!という方は間違いなくDDJ-GRV6がおすすめです。

クラブ現行機を意識しているだけではなく近年の新しい機能もふんだんに盛り込まれていて、例えばHOTCUEボタンの下にPADMODEの切り替えスイッチがあり、STEM機能に切り替えることができます。他にも曲を選んだりするスマートロータリーセレクターはOPUS-QUADに搭載されているものと同じもので、楽曲を探すのが格段に楽になります。

新機能GROOVE CIRCUIT機能

お待たせしました。ここからは新機能GROOVE CIRCUIT機能についてです。

そもそもGROOVE CIRCUIT機能ってなんなのか?というお話ですが、一言でいうと

「楽曲の元のドラムを抜き取り、別のドラムに差し替えれる」という機能です。

と聞いて「???」となる方もいらっしゃるかもしれません。

このGROOVE CIRCUIT機能、ジャンルによってはかなり有効な機能なので是非チェックしてください!

そもそもどういう仕組み?

GROOVE CIRCUIT機能は「STEM機能とSAMPLER機能を複合させたもの」です。

元の楽曲をSTEM機能によってドラムだけを抜き取って同時にSAMPLER機能で別のドラムのサンプルをループさせています。
(もちろん独立した新しい機能なので実際にSAMPLER機能が作動しているわけではございません。)

これらをボタン一つで行ってくれる便利な機能になります。

加えて「キャプチャー機能」という機能も搭載しており、これはSTEM機能を逆に使いドラムだけを抽出してくれます。抽出したドラムはドラムループとして他の楽曲のドラムと差し替えることができます。

差し替えたドラムは独立して音量調整が可能で、別でエフェクトをかけることができます。(Vinyl Break, Back Spin, Echo Outのみ)

イコライザーやSOUND COLOR FX、BEAT FXは元の曲と一括でかかるのでドラムを差し替えたままミックスも余裕でできちゃいます。

GROOVE CIRCUIT機能の活用方法は?

GROOVE CIRCUIT機能について分かったけど、じゃあどういう場面で使うのか?大事なのって結局そこですよね。

OTAIRECORDえんどうが実際にDDJ-GRV6を触ってこういう時に使えるな!と思ったシチュエーションをご紹介します!

・リミックス(エディット)を作る

一番分かりやすいところでいえばやはりこれです。ドラムを替えることで楽曲の印象がガラッと変わります。いわば疑似リミックスといったところでしょうか。

具体例を出すと、ハウスでDJをしているときに有名なロックの曲でフロアを一気に盛り上げたい!という時、今までだったら(僕が知る限りは)誰かが作ったハウスエディットとかをかけてたと思います。でも、「本当はこの曲のハウスエディットをかけたい!でも自分で作るのは難しい!」なんてこと、多分あったと思います。

GROOVE CIRCUIT機能があればどんな曲のどんなエディットも楽々作れてしまいます!

・DJのジャンルの垣根を越える

例えばヒップホップでDJをしているときに、流れを変えたい!という時に、ヒップホップの曲をかけつつ、ドラムだけドラムンベースのものに差し替えてそのままドラムンベースに繋いでいく…などなどジャンルの横断がかなりシームレスになります。

・楽曲の構成を自分好みに

例えば曲のサビ終わりで静かになってしまう曲があったとして、本当はドラムが入っててほしい…なんてこと、あまりないかもしれませんが、元の曲のドラムをキャプチャーしておくことで本来ドラムパートが終わってしまう構成でもそのままドラムを延長させることができてしまいます。

という感じで単純にドラムを差し替えてかけるだけではないGROOVE CIRCUIT機能、ジャンルによってはかなり化けるんじゃないかなと思います!

下準備や注意点

実際に触って思いましたが、GROOVE CIRCUIT機能をいかんなく発揮させるためには下準備が必要不可欠です。(もちろんその場の即興でも使用はできます!)

事前に準備しておいたほうがいいなと思った点や注意点を挙げていきます。

・グリッドの調整

GROOVE CIRCUIT機能でドラムを差し替えるときにクオンタイズ機能がはたらきます。どういうことかというと、ドラムの差し替えのタイミングが多少ずれてもグリッドに合わせてスタートしてくれます。なのでグリッドがずれているとドラムもずれてしまいますので事前のグリッド調整は必須です!

・ドラムのキャプチャー

ドラムのキャプチャーは逆にクオンタイズが適用されないのでしっかり頭出しをした状態でキャプチャーしないとまたしてもドラムがずれてしまいます。

リズム感が極端にいい人は即興でも問題ないですがあらかじめ使いたいドラムをキャプチャーしておくのが吉です。(DJ中にキャプチャーするのはシンプルに忙しいですからね)

キャプチャーしたドラムは各デッキに最大8個保存でき、プリセットとして保存、呼び出しもできます。よく使うドラムとか次の現場用のセットとかいろいろ作れるのはありがたいですね。

注意するべき点としてはキャプチャー機能だけはDDJ-GRV6で操作しないとできません。

・音質の設定

rekordbox 7.0.4以降、STEMの音質設定を変更できるようになりました。

音質が良い方がいいに決まっているので、なるべく音質優先に設定してください。

※音質優先に設定するとSTEMの解析に時間がかかりますので、そういった意味でも事前の準備がおすすめです。

・変拍子の展開には対応できる?

残念ながら変拍子の対応や構成のズレなど(例えばサビが32小節+1小節→16小節間奏とか)に対応ができずドラムループがずれてきてしまいます。(任意のタイミングで差し替えドラムを切り替えることで対応することはできなくはないです)

まとめ

今回はDDJ-GRV6をGROOVE CIRCUIT機能をメインにご紹介させていただきました。

シンプルにDJ機材としての力も充分すぎるDDJ-GRV6ですが、新しい機能も詰め込んだ圧倒的なPCDJコントローラーDDJ-GRV6を是非使ってみてください!

オタレコのYouTubeチャンネルでもご紹介しております。ぜひご覧ください。

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