初心者でもできるレコードプレーヤーセッティング!HAKU HTT-1100 開封&展示導入記

OTAIRECORD ケンスケです。
レコードって、いいですよねぇ。

でも、いざレコードプレーヤー購入してみたものの、「開けたら最後、ちゃんと使えるのかな…」と不安に感じる方は案外多いのではないでしょうか。
店頭でも、「買ってみたんですが、ちゃんと聴けてるのかわかんなくて…」というお声を、たまに耳にします。

ケーブルの種類、針の扱い、プラッターの装着…。
どれも馴染みのない作業ばかりですし、繊細なイメージがあるのか、万が一間違えたら壊してしまうかも、という不安があるのかもしれません。

こうした“最初の壁”を乗り越えるきっかけになればと思い、今回は今SNSでめちゃくちゃ話題になっているHAKU HTT-1100を実際に開封・セッティングする様子を記録してみました。

「これなら私にもできそう」「今すぐやってみたい」と思っていただけたら、うれしいです。
HAKUのレコードプレーヤーを既に購入いただいた方も、検討中の方も是非最後までご覧ください!


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レコードプレーヤーのセッティングを紹介!開封から音出しまで

以下では、実際の展示準備で行った開封~接続までの工程を、画像付きで紹介しています。
どれも、はじめての方が再現できるように、ゆっくり紹介していきます。

外箱を開ける


お届け時はこんな感じでやってきます。


内箱を開ける

大きな段ボールを開けると、まずはしっかりした梱包の内箱が出てきます。

外装は芸術家/美術家 ina takayuki氏のデザイン。シンプルでおしゃれ!


説明書が入っていることを確認

内箱を開けると、緩衝材に包まれた本体や部品たちが見えてきます。

きちんと日本語の説明書も同梱されています。コレがあればなんとかなります。


付属品の確認

カートリッジ&ヘッドシェル、カウンターウェイト、EPアダプター、電源ケーブル、RCAケーブルが揃っているかを確認します。

カートリッジとヘッドシェルははじめから接続してあるのですぐ使えます。


プラッター・スリップマットの確認


本体とは別に、プラッター(回転盤)とスリップマットが分かれて入っています。


本体を取り出す

しっかり持ち手を確保して、本体を静かに持ち上げます。

なるべく広いところで組み立ててくださいね。

緩衝材などを外して、いよいよ本体のお目見えです。

おおぉぉぉ〜👏さぁここから組み立てに入っていきます。


サブプラッターを固定しているテープを取る

本体中央にあるサブプラッターには、輸送時のズレ防止のためテープが貼られています。
丁寧にはがしていきましょう。


トーンアームを固定しているテープ&緩衝材を取る

トーンアームも繊細な部品のため、テープとスポンジでしっかり固定されています。
破損防止のため、無理に力をかけず、少しずつ剥がしていきます。


トーンアームを固定しているモールを外す

アーム付け根のネジネジも外しましょう。
慎重になりすぎる必要はないですが、優しく取り外します。


アームベースとの固定テープを取る

トーンアームの根本(ベース部分)にも固定テープがあります。
ゆっくりとはがしましょう。


スピンドルに合わせてプラッターをはめる

いよいよプラッターを本体中央のスピンドルに装着します。
装着の際は、プラッターをスピンドルの上にそっと乗せ、中心穴とスピンドルの位置を丁寧に合わせて、真っ直ぐゆっくりと下ろしてください。
(※製造工程の特性上、プラッター(回転盤)の一部に若干の成型ムラが見られる場合がございます。そのため、回転中にプラッター表面がわずかに波打って見えることがあります。この現象は見た目のものであり、再生機能に影響はございません。)


スリップマットをつける

プラッターの上に、付属のスリップマットを重ねます。振動を吸収し、音質を安定させる働きをします。


カウンターウェイトを取り付ける

トーンアームの後方に、カウンターウェイトをねじ込むように取り付けます。
初期位置では深く差し込まず、軽く締めた状態から針圧調整へ進みます。


カートリッジ&ヘッドシェルを取り付ける

針圧調整は一旦置いといて、トーンアーム前方のねじ込み口に、ヘッドシェルをゆっくりと差し込み、しっかりと回して固定します。


取り付け向きの確認

ヘッドシェルの付け根にある小さいでっぱりとトーンアーム先端の溝を合わせて、真っ直ぐ水平に挿さっているかを確認します。


カンチレバーカバーを外す

針先を保護していたカバーを、前方にスライドさせて外します。
針先はとても繊細な部分ですので、誤って触れないようご注意ください。


EPアダプターを本体の所定の位置へ格納する

EPアダプターは、7インチシングル盤の再生に使うパーツです。
使用しないときは、本体の右上にある凹みに収めておくと便利です。


電源ケーブルを本体へ接続する

背面のDC IN端子に電源ケーブルを接続します。
しっかりと奥まで挿し込まれていることを確認してください。


RCAケーブルを本体へ接続する

赤白のRCAケーブルを本体背面の出力端子に差し込みます。
内蔵フォノイコライザーを使用する場合はアースケーブル不要です。


LINEモードへの切替

今回はフォノイコライザーを本体側で使用するため、背面スイッチを「PHONO」ではなく「LINE」に切り替えます。
一般的なアクティブスピーカーを接続する場合は必須の設定です。
外部のフォノイコライザー(プリメインアンプやDJミキサー側)を使用する場合は「PHONO」にしましょう。


BluetoothモードのON/OFF確認

Bluetoothスピーカーと接続する場合は、側面のスイッチを「ON」にします。
ペアリングの際には、スピーカー側の設定も必要です。


針圧の調整

カウンターウェイトを回して、針が適正な圧力でレコードに接するよう調整します。
付属カートリッジ:audio-technica AT-3600Lの適正針圧は3.5gです。

▼針圧調整の詳しいやり方はOTAIRECORDのYouTubeチャンネルで解説しています。▼


アンチスケーティングの調整

針圧に応じてアンチスケーティングノブも調整します。
針圧と同じ数値に合わせるのが一般的です。
「アンチスケーティング」は、レコード針が溝を辿ることで内側に引っぱられる力を打ち消すための仕組みです。


完成!!!

お疲れ様でした!ようやく完成です。
すべてのセッティングが完了したら、いよいよレコードを乗せて再生してみましょう。

今回スピーカーは小型モニタースピーカー IK MultimediaのiLoud Micro Monitorに繋ぎました。


アームを持ち上げて針を落とすと、スピーカーから流れ出す音に思わずホッとします。

    


もっと音を良くしたい!そう思ったら

しばらく鳴らしていると、もっと良い音を聴きたくなることもあるかもしれません。

そんなときは、スピーカーを変えてみたり、アンプを変えてみたり、ケーブルを工夫したり、電源タップをアップグレードしてみるのもひとつの方法です。

中でも、音をガラッと変えたい場合はスピーカーの変更が最も影響が大きいと感じます。

もちろん、どのアプローチが合っているかはお使いの環境や音の好みによって変わってきます。
気になることがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 


あなたの手で“レコードが鳴る瞬間”を体験してほしい

この記事を読んで、「なるほど、こうすればいいのか」と思っていただけたら、ぜひHAKU HTT-1100をお手元で試してみてください。

レコードが鳴る瞬間、自分の手で鳴らしている感覚が、音楽との距離をぐっと縮めてくれるような気がします。

HAKU HTT-1100は名古屋栄LEBEN by OTAIRECORDで展示しています。
是非実際にレコードプレーヤーに、アナログレコードの楽しさに触れてみてください。


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筆者について

クツナ(OTAIRECORD / OTAI AUDIO)
2008年よりDJとして活動開始。ロックを中心とした選曲が得意です。
現在はOTAI AUDIO(ピュアオーディオ部門)にも在籍しており、DJだけでなくリスニング用途のオーディオ相談も承ります。
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