こんにちは!オタレコさがわです。
レコードの音声をパソコンに取り込む方法
お客様とお話をしていてよくあるご質問の一つに、レコードのサンプリングがあります。ちなみに、みなさんは、どのようにしてサンプリングしていますか?
色んな方法があるかと思いますが、今回は、「レコードの音声をパソコンに取り込む方法」をご紹介します。その後は、楽曲制作ソフト次第だと思いますので、割愛します。
オーディオインターフェイスを使う
一番主流な方法かと思います。
注意点としましては、オーディオインターフェイスがLINE信号の入力にしか対応していないことが多いことです。
PHONO出力のレコードプレイヤーからの出力はレベルが低すぎて、録音することができません。
レコードプレイヤーとオーディオインターフェイスの間に、フォノイコライザーやフォノイコライザーを内蔵しているDJミキサーを経由して取り込む形になります。上の図はDJミキサーを経由したレイアウトです。
もしくは、LINE出力が可能なレコードプレイヤーを使うのも手です。
LINE出力ができるレコードプレイヤーと言えば…
neu DD1200MK3
こんな感じでLINE・PHONO出力の切り替えができます。
タンテを既にお持ちで、レコードをサンプリングしたい方は、ステレオ入力ができるオーディオインターフェイスの検討からはじめるのがいいかもしれませんね。
下記の一覧の中からステレオ入力可能なものをご検討ください。
> オーディオインターフェイス一覧は、こちら。
また、タンテやDJミキサーの出力と、オーディオインターフェイスの入力端子を確認し、適切なケーブルをお選びください。
> 各種ケーブルについては、こちら。
USB端子付きのプレイヤーを使う
USB端子が付いているタンテだと、そのままパソコンにつないでレコードの音声を取り込むことができます。例えば、PioneerDJのPLX-500だと、PHONO LINEの切り替えだけでなく、USB端子もあり、そのままパソコンに接続ができる仕様です。
Pioneer DJ PLX-500
DJもトラックメイクもしたい、という方には、上のようなタイプが拡張性も高くて便利ですね。
DJ用途のアナログプレイヤー以外でも、USB端子があるものもあります。先日の記事でお話しました、MAX LPです。
ION Audio Max LP
付属のEZ Vinyl/Tape Converterソフトウエアを使って簡単にレコードの音声をデジタル・ファイルに変換できます。
タンテをトラックメイク用の機材につないで取り込む
パソコンを経由せず、トラックメイク機材にそのままタンテを接続して、すぐにレコードの音声を取り込むことができる機材もあります。
例えば、MPC LIVE2やMPC X。背面にPHONO入力が付いていて直接接続することができます。
AKAI MPC LIVE2
AKAI MPC X
MPCと並ぶ人気商品のMASCHINEシリーズはどうかというと、
例えばMASCHINE MK3は、オーディオインターフェイスを内蔵していて、ステレオのLINE入力ができるので、タンテがLINE出力できればそのまま接続してもいいですし、タンテがPHONO出力のみでしたらフォノイコライザーやフォノイコライザー内蔵のDJミキサーを経由して取り込めますね。【ご注意】MASCHINE MK3の入力端子がフォーン端子なので、レコードプレーヤーを直接つなぐ場合、RCA端子―PHONE端子にするための、変換ケーブルもしくは、変換プラグが必要です。
Native Instruments MASCHINE MK3
MASCHINE MK3よりお手頃でトラックメイクだけでなく、ライブ使用としても人気のMASCHINE MIKRO MK2はどうかというと、、、
タンテが、PHONO出力しかできない想定で、こんな感じになります。
MASCHINE MIKRO MK3はMASCHINE MK3と違い、オーディオインターフェイスを内蔵していないので、タンテを直接MASCHINE MIKRO MK2につないで取り込んだりできません。
> NATIVE INSTRUMENTS MASCHINE MIKRO MK2
レコードのサンプリングで音質を良くするには?
サンプリングするための接続方法は分かったとこで、上級者向けに補足です。レコードのサンプリングの音質をさらに良くするのにチェックするポイントは、
高音質のレコード針を使う
高音質のレコード針や好みの音質のレコード針を使えば、音質向上が図れます。
> レコード針一覧はこちら
高音質のケーブルを使う
以前ご紹介しました、OYAIDEケーブルなどの高音質ケーブルがおすすめです。
> 高音質ケーブルって何?OYAIDEの「d+」シリーズにクローズアップ!
高音質のプレイヤーを使う
DJ用途のものではなく、レコードを鳴らすことにより特化したハイエンドオーディオのプレイヤーを使用するのもよいかもしれません。
これに関しては、オタレコの姉妹店、オタイオーディオでご紹介しているレコードプレイヤーを見てみるのがよいかもしれません。
> ハイエンドアナログプレイヤーはこちら
最後に、サンプリングが音楽シーンに与えたインパクトについて、マーク・ロンソンのプレゼンテーションです。
以上、サンプリングの方法についてでした!