今この機材が熱い!!噂のAKAI AMXを徹底解剖します!
Serato DJ専用ミキシングサーフェイス「AKAI AMX」とは?
「AKAI AMX」は、今やDJ業界を引率しているといっても過言ではないSerato社のDJソフトウェア「Serato DJ」の専用ミキシングサーフェイスです。
専用ミキシングサーフェイスと言ってもよくわかり辛いので簡単に説明すると、「AKAI AMX」は、オーディオインターフェイス搭載のミキシングに特化したSerato DJ専用コントローラーなのです。
その名の通り、Serato DJ専用コントローラーなので、もちろん単体でDJプレイを行うことができます。
クロスフェーダーなどのミキシング操作はもちろん、「PLAY/PAUSE」「SYNC」「CUE」などの操作も可能となっており、曲のCUEポイントなどを事前に仕込んでおけば、パソコンとAMXだけで簡単なDJプレイを楽しむことができるのです。
そんなAMXですが、本体の後ろにはUSB端子とマスター出力端子のみ搭載していると思いきや、2台のアナログターンテーブルかCDJを接続できる入力端子が搭載されています。
「AMXはDJミキサーとして使用できるのでは?」とお考えになる方もみえると思いますが、答えは「YES」のようで「NO」です。
AMXは、単体でのDJミキサーとしての使用はできません。
では、なぜ2台のアナログターンテーブルかCDJを接続できる入力端子が搭載されているのでしょうか?
ここからは、その謎についてご説明をしていきたいと思います。
「AKAI AMX」で何ができるの?
上記でも述べた通り、AMXには2台のアナログターンテーブル(以下タンテ)かCDJを接続できる入力端子が搭載されていますが、単体のDJミキサーとしての機能はありません。
では、何のために入力端子が搭載されているのでしょうか...
それはSerato DJのDVS(デジタル・バイナル・システム)を使用するために搭載されているのです!!
DVSとは、専用のオーディオインターフェイス(RANE SLシリーズ)やDJミキサー(Pioneer DJM-900SRTなど)にタンテまたはCDJを接続し、専用のコントロールバイナル/CDを使ってターンテーブルやCDJでSerato DJの操作を可能にするためのシステムです。
このDVSは、Serato DJの前身とも言えるSerato Scratch Liveを中心に世界中のDJの間で広まり、DJ界に革命を起こしました。
AMXはコンパクトなコントローラーながら、なんとこのDVSに対応しているのです!
但し、ここからが大事なポイントですので必ずお読みください!
AMXは確かにSerato DJのDVS対応機種ではありますが、タンテやCDJを接続するだけでは使用できません。
AMXでDVSを使用するには、Serato DJの機能拡張パック「Serato DVS EXPANTION PACK」を別途ご購入いただき、Serato DJ上で機能を有効化する必要があります。
「Serato DVS EXPANTION PACK」はSerato DJ上のMy Serato内でオンラインにて99USドルでご購入、有効化いただけます。(クレジットカード決済のみとなります。)
また、オンライン上でご購入ができない場合は、
「Serato DVS EXPANTION PACK」シリアル版(11,500円(税抜))も当店にて販売しております。
このようにAMXでDVSを使用するまでに一手間ありますが、RANEのSLシリーズやSerato DJ対応ミキサーは比較的高額なものが多い中、AMXとDVS EXPANTION PACKを購入するだけでDVSが使用できるというのはかなりお手頃なのではないでしょうか。
こんな方におススメです。
AKAI AMXでDVSを使用するには、「Serato DVS EXPANTION PACK」が別途必要になるということをお伝えしましたが、それでもAMX本体と合わせても4万円弱で収まりますし、後は専用のコントロールバイナル/CDを用意すれば高額なRANEのインターフェイスやDJミキサーを買わなくてもタンテやCDJでSerato DJのDVSを使用することができます。
本当はSerato DJ用にタンテのDJセットが欲しいけど高額だからDJコントローラーにしようと思っていたという方も、タンテセットの検討ができるのでは?
また、Serato DJの前身で、今やクラブDJのほとんどが使用しているといっても過言ではない「Serato Scratch Live」というDJソフトウェアですが、こちらのアップデートサポートが2015年に終了いたしました。
これによりRANEのSLシリーズユーザーはSerato DJへの移行を余儀なくされており、特に残念なのがRANEのSL1、TTM-57のみUSB1.0規格のものとなるため、Serato DJでの使用ができなくなってしまったのです。
現状ではパソコンのOSをアップデートしていかなければScratch Liveは使用できますが、いずれかはパソコンの買い替えなどでOSを上げる必要が出てきます。
そうなるとScratch Liveが使用できなくなるので、必然的にRANE SL1、TTM-57ユーザーの方は買い替えなくてはいけません。
そんな方も、このタイミングでAMXの導入を検討してみてはいかかでしょうか?
まとめ
ここまでAKAI AMXについてお話をさせていただきましたが、つまり何をお伝えしたいのかを最後に簡単にまとめてみましょう。
AKAI AMXでDVSをするには、アナログのターンテーブル、CDJはもちろんですが、下記の2点が必要になります。
●SERATO DVS EXPAINSION PACK
・SERATO/ソフトウェア拡張パック/SERATO DVS EXPANTION PACK
●SERATO専用CONTROL VINYL or CD
・SERATO PERFORMANCE SERIES(2LP)CONTROL VINYL [BLACK]
・RANE/SSL CD (2枚1組)
以上が揃えば、クラブDJのようにターンテーブルやCDJを使用したPCDJをお楽しみいただけます!
既にターンテーブル、CDJを持っている人は、AMX、DVS EXPANSION PACK、CONTROL VINYL/CDの3点を揃えるだけということですね!
こちらの3点を揃えても5万円もしないので、RANEのSLシリーズを買うよりもかなりお得です!
もちろん、ターンテーブルとのセットでもそれなりにお安くSerato DJのDVS環境を揃えることができます!
DJセットを選ぶ上で知っておいて損な情報ではないですよね!
「AKAI AMX」をゲットしてお手頃にDVSを始めるましょう!
AKAI AMXの紹介動画を観る。
「AKAI AMX」は、本体の電源供給がバスパワーのみなので、クラブなどの現場向きではありませんが、自宅でのDJプレイや、ちょっとしたホームパーティー、BBQなどで十分にDJプレイをお楽しみいただけます。
その実力を動画でも確認してみてください!
●SeratoオフィシャルのAKAI AMXとAFXを使用したイメージ動画です。
●OTAIRECORDによるAKAI AMXとAFXのご紹介動画です。