2019年3月31日、大阪は南船場CELLにて開催されたDJ $HIN主催のスクラッチバトルイベント「KAMIKAZE DJ BATTLE」。
日本ターンテーブリストのパイオニア、主催のDJ $HIN、そしてGM YOSHIにより司会進行される。
BEAT MATCH CATEGORY、SOLO CATEGORY、SCRATCH CATEGORYの3カテゴリーを行う中で、SCRATCH CATEGORYの優勝者と、現在防衛中のチャンピオンDJ TOYODA-STYLEがSJCタイトルマッチを行う。
ジャッジはDJ IKU、DJ TOYODA-STYLE、DJ SANCON、DJ REIKO(写真左から)のジャッジにより進められた。
SCRATCH CATEGORYのジャッジについてはSJCタイトルマッチの相手を決めることにもなるため、DJ TOYODA-STYLEに代わりOTAIRECORD荒川が務めた。
準決勝・決勝ともなると、スキルだけでは判別の付かないバトルが待っている。
そんな研ぎ澄まされたSCRATCH CATEGORYを制したのは、北海道から参戦したSkYATCH。
DMCファイナリストでも常連の、日本中が注目するターンテーブリストだ。
SkYATCHは準決勝、決勝を満場一致のジャッジで駆け抜けた。やはり頭一つ抜きん出ていた。
SkYATCHは優勝を勝ち取る前から「勝ち逃げだけはさせない。」そう何度も話し、DJ TOYODA-STYLEとのバトルしか頭に無い様子だった。
今回SCRATCH CATEGORYの優勝者とのバトルでDJ TOYODA-STYLEが勝てば、SJC初代グランドチャンピオン誕生、殿堂入りとなる。それを阻止するために北海道から参戦したと言わんばかりの意気込みだった。
凄まじいスキルと余裕、そしてグルーヴ感も併せ持ったDJである。
SJCタイトルマッチのルールは、タイトルマッチの時間や、プレイ本数に関してはチャンピオン、挑戦者、審査員了承のもと最終的に、都度SJC事務局が決定する。
今回のルールは、ビートはチャンピオンと挑戦者それぞれ1曲づつ好きなものを指定し、90秒づつで2戦行うというもの。(チャンピオン指定ビートで、チャンピオンと挑戦者が行い、その後挑戦者指定ビートで、チャンピオンと挑戦者が行う。)
自身の得意なビートを用意するだけでなく、相手が苦手と思われるビートを用意するなど、この時点で心理戦は始まっている。
ジャッジは運営のOTAIRECORD荒川は抜け、DJ $HINが加わって進められた。
誰もが頭を抱えた凄まじい戦い。頂点と頂点がぶつかったような瞬間だった。
そこには、ビートキープはもちろん、グルーヴ感やバランス、また、どれだけ余裕をもったプレイが出来たかさえ採点基準にしなければ甲乙つけることの出来ないバトルが存在した。
ジャッジはDJ $HIN、DJ REIKO、DJ SANCONの3名がDRAW判定、DJ IKUがDJ TOYODA-STYLEに手を上げたことで、極めて僅差での勝利を飾った。
SkYATCHは予選から決勝と駒を進める中で多少は温まっていると言っていい中で、その日初めてターンテーブルに触れるDJ TOYODA-STYLEは不利と言えたかもしれない。
しかし、そんな中でも冷静に細かく音を刻む様は流石の一言だった。
DJ TOYODA-STYLEがグランドチャンピオンとなったため、チャンピオンは空席へ。
今後SJC事務局の方でタイトルマッチを行い、新しいチャンピオンを決定します。
新たな挑戦をしたいという方は下記より事務局までご連絡ください。
■SJC OFFICIAL WEBSITEはこちら
https://www.otaiweb.com/sjc/