Pioneer DJ 本気度200%! スタンドアロン型サンプラー TORAIZ SP-16
Pioneer DJがトラックメイクシーンに!?
黒船到来!?
驚きました。
Pioneer DJがトラックメイクシーンに殴り込み。しかもスタンドアロン型サンプラーで!
その本気度はオフィシャル情報を見れば見るほどひしひしと伝わってきます。
Pioneer DJはモニタースピーカーもリリースを重ねており、単発的な取り組みとは思えません。
個人差はあるかと思いますが、サンプラーを使ったトラックメイクは「ヒップホップ」というイメージが強いほか、ここ数年のトラックメイクシーンはパソコンを使った制作が主流となっていました。
そんな中、満を持してリリースしたスタンドアロン型サンプラーは、出音を他社のインターフェースには任せられないという強気の姿勢なのか。
それとも、スタンドアロン型サンプラーでしか出来ないPioneer DJの「新たな野望」なのか。
このページではこれから少しずつ明らかになっていくであろうこの「TORAIZ SP-16」を追跡し、その全貌を暴いていきたいと思います!!
TORAIZ SP-16の現状
スペックや機能・仕様などが公開されていますが、正直なところ、現時点でのTORAIZ SP-16がどのような商品なのか、まだまだ解析に至っていない状態です。
まだ実機を触れていない現状や、Pioneer DJのオフィシャル動画(YouTube)でも、チュートリアルのような動画は展開されていません。
どんなジャンルの音楽制作に特化している?
ライブでも使える?
などなど、日々トラックメイクを行っている皆さんは具体的な情報を知りたいところですよね。
ただ、現時点で確信に近いポイント がいくつかあります。
まず一つ目。
「音質には期待大!」 ということ。
ここ最近で言えばDJM-900NXS2など、とにかくPioneer DJの音質には度肝を抜かれました。
TORAIZ SP-16には、UK色の強いライブラリを制作すべく立ち上げられた制作会社、「LOOP MASTERS」社のサンプル音源が2GB分付属しています。トランスからヒップホップまでダンス系全般に強く、アグレッシブで解像度の高いサウンドは、ファンが多く定評があります。
そのため、手にしたその日から突き抜ける高音質でバキバキのダンスミュージックトラックが制作できるはず。この期待はまず裏切らないでしょう。
そして二つ目。
「視認性の良さがハンパじゃない」 ということ。
写真を見るとただただカラフルに見えるだけかもしれません。
しかしこれまでのPioneer DJのCDJ等を想像すればすぐに分かりますが、照度が高く、現場での視認性をしっかり意識しています。
7インチという大画面に、タッチディスプレイ。スタンドアロン型サンプラーでのトラックメイクには必須となる「直感」をしっかり汲むような設計に思えます。
視認性の良さは見やすいだけでなく、操作性にも大きく影響しますし、現場でシーケンス無しでライブパフォーマンスをしようものなら、なおさら重要視すべきポイントになるのではないでしょうか。
最後三つ目。
「Dave Smithとの協業で成し得たアナログフィルターは絶対ヤバいだろう」 ということ。
デイヴ・スミス・インストゥルメント(Dave Smith Instruments)はハードウェアシンセを開発するメーカーで、創業者であるデイヴ・スミスは、1970年代に設立されたシーケンシャル・サーキット(Sequential Circuits inc.)というメーカーの創始者でもあります。
シーケンシャル・サーキットは主にシンセサイザーを扱っていたメーカーで、名機と名高い「Prophetシリーズ」などを設計するなど、シンセ界ではとにかく大御所なお方であり、メーカーなのです。
これをソフトシンセの音源等ではなく、スタンドアロン型サンプラーに搭載するというところに、底知れぬ自信を感じます。
というわけで、今後の情報にぜひ期待してください。
ここ最近は、それこそPioneer DJがリリースしているPCDJコントローラーなどによって、女の子でもDJを始めたいという方が増えており、ダンスミュージック業界全体の活気が上がってきているように感じています。
きっと今後、DJだけでなく、ダンスミュージックのライブプレイなどをされるアーティストも増えていくのではないでしょうか?
そのとき、このTORAIZ SP-16がスタンダードに食い込んでいくのか!目が離せません!
Pioneer DJ「TORAIZ SP-16」オフィシャルコメント
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音楽プロデューサー/DJ/ライブパフォーマー向けスタンドアローン型サンプラー
プロデューサー/DJ/ライブパフォーマーが素早く直感的にアイデアを形にし、自分だけのフレーズを次々に生み出すことができるよう、リアルタイムに音を変化させるDJ機器設計の思想と技術を応用し、CDJ 16台分に相当するパワフルな再生エンジンと洗練されたユーザーインターフェースを実現しました。
さらに、Dave Smith Instruments社との協業により実現したアナログフィルターを搭載する事で、楽器のような豊かな表現力による演奏を可能にしました。
音楽制作だけでなくDJやライブパフォーマンスにも使える新しい楽器として、自宅スタジオからステージ上まで、本機一台で多彩な音楽表現を行うことが可能です。
主な機能
■7インチ大型タッチディスプレイ
表示部にフルカラー液晶タッチディスプレイを搭載しています。 パッドと連動したカラー表現により各トラックにアサインされたサンプル音源の情報が見える「HOME」画面の他、各トラックの音源の鳴らし方を瞬時に把握しすぐにパラメーターにアクセスできる「TRACK MENU」画面も便利です。
スピーディーなサンプル音源の選択が可能な「BROWSE」画面など、制作ワークフローに基づき迷わず最短ルートで目的の音にたどりつくことができます。
■ステップシーケンサー/モジュレーター
各トラックのシーケンス情報をそのトラックカラーを把握しながら打ち込めるマルチカラー大型ステップ入力キーとディスプレイ画面上の各種パラメーターとリンクした6つのパラメーターノブの組み合わせにより、音を止めずにステップ単位で狙った音の変化を演出でき、新しいグルーヴを生み出すことができます。
■パフォーマンスパッド
当社のDDJシリーズコントローラーで培ったパフォーマンスパッドの技術やノウハウを活かし、トラックカラーを把握しながらたたけるマルチカラーLEDと指先の感覚を音に伝える高精度なベロシティ検出により、光る楽器としての演奏表現に磨きをかけました。
■リアルタイム処理エンジン/大容量メモリ
16個のトラック全てにリアルタイム動作するタイムストレッチエンジンやアンプエンベロープ、エフェクトなどを装備し、ループ/ワンショット/SFX(効果音)などの用途に合わせどのトラックにアサインしても簡単かつ高音質にサンプル音源をシーケンサーに同期して鳴らすことができます。 また、本体内に8GBのフラッシュメモリを搭載し、スタンドアローンマシンとして安心して使えるライブラリを構築。
■DAVE SMITH INSTRUMENTS社との協業によるアナログフィルターを搭載
シンセサイザー界のレジェンド、Dave Smith氏とのコラボレーションが実現しました。 Dave Smith Prophet-6で採用されているアナログフィルター回路を搭載し、楽器のような豊かなサウンド表現を演出します。
その他
○外部機器や外部システムとの正確な同期演奏機能
MIDI対応機器とのクロック同期はもちろん、CDJ-2000NXS2やXDJ-1000等の PRO DJ LINK 対応のDJシステムとのBEAT SYNC※1機能 (本機のファームウェアを最新のバージョンにアップデートすることでご利用になれます) により、DJがプレイする楽曲と本機との同期演奏を拍単位・小節単位で実現します。
※1 rekordbox?で拍解析された楽曲を対応DJシステムで再生する場合に動作します。
(★要するにDJプレイをしながら、例えばBPM120でDJプレイしていたら勝手にサンプラーのスピードを合わせてくれるという涙物の機能です!DJ+サンプラーのスタイルで表現の可能性がとんでもなく広がります!)
○タッチストリップ
ピッチベンド機能やノートリピート機能に加え、操作パラメーターのカスタマイズが可能なタッチストリップ。
○USBストレージデバイス対応
音源の追加に便利なUSBストレージデバイス対応。
主な仕様
幅:436.5 mm
高さ:74.3 mm
奥行き:261.2 mm
本体質量:3.2 kg
待機時消費電力 (スタンバイ時):< 0.5 W
■入力端子
2 LINE (L/MONO & R, 1/4 inch TS Jack)
1 MIDI (Din)
■出力端子
LINE × 8 (Assignable output, 1/4 inch TS jack)
1 MIDI (Din)
1 Headphone (1/4 inch stereo jack)
■LAN
1
■USB
1 USB A port
1 USB B port