MPC 60 (1987)
MPC60 DATA サンプリング周波数/40khz 量子化ビット数/12ビット 内蔵メモリー/768KB(1.5MBまで拡張可能) 同時発音数/16 外形寸法/495(W)×127(H)×471(D)mm 重量/10.5kg 使用ビートメイカー/クエストラヴ、ジャジージェイ、DJクイックDJスクラッチ、ハヴォック(モブディープ)、プリンスポール、モブスクワッド他
リズム・マシンの名機LINN Linndrumの生みの親、ロジャー・リン氏を開発に向かえ、"MIDI Production Center"の頭文字を取って名付けられたMPC初号機。12ビット/40kHzのサンプラー部と99トラックまで扱えるMIDIシーケンサーを内蔵し、サンプルを16パッドで操るMPC特有のインターフェイスはプロのクリエイターを中心に高い評価を得る。サンプリングタイムは標準内蔵メモリーで最大13.19秒、録音したサンプルはフロッピーディスクに保存する方式が採られていた。
MPC 60-Ⅱ (1991)
MPC60mk2 DATA サンプリング周波数/40khz 量子化ビット数/12ビット 内蔵メモリー/768KB(1.5MBまで拡張可能) 同時発音数/16 外形寸法/515(W)×165(H)×427(D)mm 重量/9kg 使用ビートメイカー/カットケミスト、キッドカプリ、ジャーメインデュプリ、DJシャドウ、DJヌマーク、DJプレミア他
MPC60が480000円と高価だったのに対し、アームレストなどの簡略化などで295000円という価格を実現したモデル。サンプルは−1〜+1/2オクターブの範囲でチューニングでき、ほかにリバースやフェードアウト機能、フロントには新たなヘッドフォン端子も備えていた。MPCシリーズはここまでの2台が12ビット仕様となり、独特の荒い音質からDJプレミアをはじめ多くのビートメイカーが愛用したことで、Emu SP1200とともに、”ヒップホップらしい音”の原型を形作った。
MPC 3000 (1994)
MPC3000 DATA サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/2M(32MBまで拡張可能) 同時発音数/32 外形寸法/440(W)×121(H)×405(D)mm 重量/9kg 使用ビートメイカー/アリ・シャヒード(ア・トライブ・コールド・クエスト)、カリームリギンス、 J・ディラ、スウィズビーツ、DJスピナ、DJ Mitsu The Beats、DJ Yutaka、Drドレー、ミスター・ウォルト、他
MPCシリーズ初の16ビット/44.1kHz対応モデル。同社のサンプラーS3000の技術を流用し、当時としてはかなりの高度なステレオサンプリング・32ボイス同時発音を実現。内蔵メモリーも市販のSIMMで 拡張できるなど、基本性能の大幅な強化が図られていた。1990年代前半のヒップホップ隆盛の流れにも乗り、多くのビートメイカーが愛用。発売時の価格は275000円と安価では無かったが、アナログ回路の優秀さからか”出音はMPC3000が一番”とする向きも多い。
MPC 2000 (1997)
MPC2000 DATA サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/2MB(32MBまで拡張可能) 同時発音数/32 外形寸法/405(W)×126(H)×328(D)mm 重量/6.3kg 使用ビートメイカー/イーヴィルディー(ダ・ビートマイナーズ)、オマー・S、カット・ケミスト、カニエ・ウェスト、ダディ・ケヴ、ハウス・シューズ、ワジード他
MPC3000の約半額となる148000円でリリースされた独自開発のコンパクトモデル。LCDディスプレイにはMPCシリーズとしては初となるサンプリングの波形を表示できるグラフィック・ゾーン・エディット機能を搭載。マルチエフェクト=EB16などのオプションも用意され、音作りの幅も広がった。 サンプリングは16ビット/44.1kHzhで、表陣メモリーで21.9秒(モノラル)の取り込みが可能。内側/外側で働きが異なるDATA/DIGITホイールも、一部で熱く支持されている。
MPC 2000XL (1999)
サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/2MB(32MBまで拡張可能) 同時発音数/32 外形寸法/405(W)×126(H)×331(D)mm 重量/5.5kg 使用ビートメイカー/Qティップ、groovemanSpot、ジェル、DJ JIN(ライムスター) ニック・ウィズ、ザヒートメイカーズ、ピートロック、Budamunk、manabua、ラスG他
MPC2000の基本性能を引き継ぎつつ、サンプルのバックアップ・メデイアにZIPやMOディスクが使えるようになり、大容量サンプルの時代の幕を開けたモデル。本機より4つのパッド・バンクが搭載されたほか、チルト・アップ方式のLCDディスプレイが復活。OS面でもサンプルのタイム・ストレッチ/リサンプリングが可能になりほかにもネクスト・シーケンス、トラック・ミュート、フォルダーによるファイル管理等の大幅な機能強化が図られ、爆発的なヒット商品となった。
MPC 4000 (2002)
MPC4000 DATA サンプリング周波数/96khz 量子化ビット数/24ビット 内蔵メモリー/16MB(512MBまで拡張可能) 同時発音数/64 外形寸法/526(W)×170(H)×453(D)mm 重量/10.5kg 使用ビートメイカー/アーソニスト、O.N.O、大沢伸一、KREVA、ジャストブレイズ、ザ・スミージングトーンズ バックワイルド、プレフューズ73、RZA(映画「キル・ビル」制作時)、ロード・フィネス、他
24ビット/96kHz対応の構成のAD/DAコンパーターを搭載。MPC3000以来となるアームレストが復活し、筐体はシリーズ中最大となる。4分音符あたりの分解能は960までアップ。最大イベント数は300000ノート、シーケンス数は128、3.5インチと5インチのドライブ・ベイを搭載するほかUSB接続にも対応し、ak.Sysソフトウェアを経由してコンピューターでファイル管理やエディットも行えるモンスターマシン。Q-Linkノブ/スライダーも本機より搭載されている。
MPC 1000 (2003)
MPC1000 DATA サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/16MB(128MBまで拡張可能) 同時発音数/32 外形寸法/330(W)×75.5(H)×228.2(D)mm 重量/3.45kg 使用ビートメイカー/O.N.O(ライブ時)KREVA、ショウビズ(日本でのセッション時) DJ Mitsu The Beats(GAGLE『Big Bang Theory』制作時)マッド・マイク、ラージ・プロフェッサー、他
取り回しのよい小型ボディに16パッドとQ−Linkスライダー×2を搭載。発表時にはブルー×レッドのボディだったが、2008年にOSがバージョン2にアップデートされサンプルのチョップや自動テンポ・マッチングに対応。ルックスも精かんなブラック・フェイスとなった。同時にメモリーも128Mが標準搭載となり、16ビット/44.1kHzで24分28秒の大容量サンプリングが可能。バランスの取れた仕様と軽量さもあって、セカンド・マシンやライブ・パフォーマンス用として人気を博した。 【モイスタンド】オタイレコードでは、MPC1000のオリジナルサンプラースタンドを販売しております。サンプラースタンドって実は中々売られていませんよね? これはプレイヤーが叩く事を考慮した絶妙な高さと、安定性が確保されています。しかも、ケーブル穴を後ろから出せる設計になっているので、テーブルがごちゃごちゃになることもありません。 詳しくはこちらのページをご覧下さい。http://www.otaiweb.com/shop-item-fidarms0011.html
MPC 500 (2006)
MPC500 DATA サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/16MB(128MBまで拡張可能) 同時発音数/32 外形寸法/266(W)×44(H)×175(D)mm 重量/1.34kg 使用ビートメイカー/オー・ノー、ジャスト・ブレイズ(日本でのセッション時)、ステフ・ポケッツ他
単三電池×6本でも駆動するMPCシリーズの最小モデル。MPC1000と同サイズのパッドを3×4で配置して省スペース化を図っているが、48トラックのシーケンサー、パッドの操作感などのユーザビリティはしっかりとキープされている。メモリーは16MBを標準搭載し、16ビット/44.1kHzで136秒(モノラル)のサンプリングが可能。付属のコンパクト・フラッシュにはMPC500用に最適化されたサウンド・ライブラリーが約110MB付属しており、購入してすぐに音楽制作が行えた。
MPC 2500 (2005)
MPC2500 DATA サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/16MB(128MBまで拡張可能) 同時発音数/32 外形寸法/415(W)×93.5(H)×332.9(D)mm 重量/6.15kg 使用ビートメイカー/アルケミスト、ジャスト・ブレイズ、スキー・ビーツ、DJマグス他
MPC2000XLの後継となるモデルで、サンプルのアタックを自動検知して切り分けるチョップショップ機能、テンポが異なるフレーズ・サンプル同士のBPMを自動で合わせるパッチド・フレーズ、USB端子など、モダンなビート・メイクに欠かせない機能を搭載。メモリーは128MBまで拡張可能で、仮想的に内蔵メモリーを長尺の録音に充当するダイレクト・レコーディング機能も搭載する。発表時のカラーはブラックのみだったが、カラーの異なるSpecial Editionモデルも限定発売された。
MPC 5000 (2008)
MPC5000 DATA サンプリング周波数/44.1khz 量子化ビット数/16ビット 内蔵メモリー/64MB(192MBまで拡張可能) 同時発音数/64 外形寸法/490(W)×85(H)×410(D)mm 重量/8.4kg 使用ビートメイカー/アルケミスト、オー・ノー、クラーク・ケント、ケニードープ、DJ Yutaka、マッド・マイク他
単体機サンプラー/シーケンサーとしてのMPC最終モデル。Q-Linkはノブ×8、スライダー×4を備えるフラッグシップ機で、8トラックのハード・ディスクレコーダー、アルペジエイター機能搭載のアナログ・モデリング シンセ(3VCO+1VCA)、約650MBのサンプル・ライブラリーなどMPC4000より続いて来た"Music Production Center"の究極とも言える仕様。40種類のエフェクトを搭載し、エフェクト・パス×4では最大8基のエフェクトが同時仕様可能だ。
MPC RENAISSANCE (2012)
MPC RENAISSANCE DATA サンプリング周波数/最高24bit / 96kHz(アジャストノブによるゼロ・レーテンシィ) 内蔵メモリー/外部PCシステムに依存(4GB以上推奨) 同時発音数/64 外形寸法/502(W)×70(H)×328(D)mm 重量/4.8kg 使用ビートメイカー/Araab MUZIK、DJプレミア、ピートロック Young Guru、Eric Kupper、88-keysその他
2012年の初頭のNAMMにて新世代MPCのフラッグシップモデルとして発表。本機種より伝統のスタンドアローンからMPCソフトウェアとの同期型となるハイブリッド機種となった。MPC60やMPC2000を思い起こさせるクラシックなベージュ色のボディにはアームレストも装備。16ドラムパッドにはバックライトを搭載し、動作モードやベロシティなどによっては赤/オレンジ/黄色/緑の4色に変化する。アナログ回路はMPC3000と同じ物が採用されており、リアパネルには、アナログターンテーブルを直接繋げる端子を装備している。
MPC STUDIO (2012) / MPC ELEMENT (2014)
MPC STUDIOは、2.5cmにも満たない薄いアルミニウム製ボディに新デザインの薄型ノブを配置し、可搬性に優れたまったく新しいMPC。「MPC RENAISSNACE」と同じ「MPC SOFTWARE」が付属し、伝説的なMPCシリーズの操作性をそのままに、コンピュータでの音楽制作環境とを融合したポータブル・プロダクション・スタジオ。 MPC ELEMENTは、14mmにも満たない薄型軽量ボディに、伝統あるMPC直系のデザインとワークフローを詰め込んだ、MPC。USBケーブル1本でコンピュータと簡単に接続でき、付属のMPC Essentialsソフトウエアとサンプルライブラリで、いつどんな場所へでも最先端の64bit音楽制作スタジオを持ち出すことが可能。
MPC TOUCH (2015)
MPC TOUCH DATA 動作環境 ハードディスク:2GBの空き容量(インストール時) 全てのコンテンツをインストールする場合20GB メモリ:4GB(8GB推奨) CPU:Dual-Coreプロセッサー,2.5GHz以上 OS:Macintosh Mac OS X 10.8.5以降 Windows Windows 7 以降
MPC TOUCHは、先進的なタッチスクリーンのワークフローを追加しながら、伝統のMPCの機能と感触を網羅した、MPCシリーズの未来へと続く革新的な最新モデル。7インチカラーマルチタッチディスプレイを搭載。超高速&超感覚的なワークフローを可能にし、指先で波形をつまんだり、ピンチしたり、MIDIイベントを描いたり、エンベロープを調整したり、サンプルを切ったり、エフェクトを加えたりと、複数の指で正確にトラックやステイタスをコントロール可能。
MPC X (2017) NEW! COMMING SOON…!
AKAI PROFESSIONAL最高傑作のフラグシップモデルが登場! 究極のスタンダード・ビート・プロダクション・エクスペリエンス MPC Xが完成しました MPC X DATA 動作環境 ハードディスク:16GB PC を使わずにハード本体のみで動作するスタンドアローン MPC 10.1inchフルカラーマルチタッチディスプレイ MPC X は、(アメリカ国内では)$1,999 にて、 2017年 第1四半期に発売予定です。 【詳しい情報はこちら】 http://www.akaipro.com/product/mpc-x MPC X 史上最も強力なビート・プロダクション・マシンがその長い歴史を呼び起こします。 パフォーマーとプロデューサーの為のAkai Professional MPCのフラッグシップ機が登場! MPC X を開発するにあたりAkai Professional は過去全てのMPC を洗い直し、これからの未来に本当に必要な ミュージックプロダクションセンターとは何かを思考し新設計を行いました。 MPC X は、美しいフルカラーの10.1 インチマルチタッチスクリーンと、驚くほど敏感反応するRGB バックラ イトを備えた16PAD 搭載のスタンドアロンMPC です。 専用のメニューボタン、大きなマスターエンコーダーノブ、16 個のタッチセンシティブな360°アサイン可能 なポット(Q‐Links)搭載。LED ディスプレイは、個々のパラメータを正確に反映し、直感的な操作を可能に した制作環境を提供します。 MPC X には、Akai Professional の新しいMPC ソフトウェアであるMPC 2.0 が搭載されています。 MPC ソフトウェアのバージョンMPC2.0 はスタンドアローンモードと、パソコンを接続した環境でのDAW モードの両 方を扱う事が可能です。MPC2.0 に追加された新機能には、オーディオトラックレコーディング、タイムワープアルゴリズムの改良、 Q‐Link コントロールの強化、オーディオ・MIDI のドラッグ&ドロップ機能などがあります。 搭載される主な機能 ・PC を使わずにハード本体のみで動作するスタンドアローンMPC。 ・10.1 インチフルカラーマルチタッチディスプレイ。 ・MPC 2.0 ソフトウェアのMIDI コントローラーとしての高い親和性。 ・リチウムイオン電池搭載。 ・アース端子も搭載したターンテーブル(RCA)入力。 ・16GB のハードディスクを搭載(10GB 以上のサウンドコンテンツを含む)。 ・ユーザーが拡張可能な2.5 "SATA ドライブコネクタ(SSD またはHDD)。 ・4 つのフルサイズのMIDI 入力、2 つのフルサイズのMIDI 出力。 ・ヴィンテージシンセモジュールとの同期を可能にするCV /ゲート出力。 ・USB ドライブまたはMIDI コントローラー用の2 つのUSB3.0A 端子スロット。
MPC LIVE (2017) NEW! COMMING SOON…!
単体動作するスタンドアローン型のMPC!パワーと携帯性を兼ね備えた 最高のビートマシンMPC LIVEが誕生。何とバッテリーも搭載! MPC LIVE DATA 動作環境 ハードディスク:16GB PC を使わずにハード本体のみで動作するスタンドアローン MPC 7inchフルカラーマルチタッチディスプレイ MPC Xは、(アメリカ国内では)$1,119にて、 2017年 第1四半期に発売予定です。 【詳しい情報はこちら】 http://www.akaipro.com/product/mpc-xMPC MPC LIVE LIVEは、MPC Touch で導入されたマルチタッチディスプレイによる臨場感溢れるワークフローを継承し、スタンドアローン機能を追加する事で製品自体のステータスを強化しました。 新製品となるMPC Live には、美しいフルカラーの7 インチマルチタッチスクリーンと、驚くほどに感度の良いRGB バックライトのついた16PAD と、クリック動作可能な大型エンコーダノブを搭載しています。 2GB のRAM と16GB のHD を搭載。今迄のMPC スタンドアローン機種と同じ様に動作します。重量は約2.4㎏とコンパクト。 自宅スタジオからライブパフォーマンスを行うステージまで持ち運びに便利なサイズを持ち合わせています。 また内蔵の充電式リチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリ駆動で動作させる事が可能です。 MPC Live に搭載されているのは、Akai Professional の新しいMPC ソフトウェアのMPC2.0 です。 スタンドアローンモードとパソコンを接続した環境でのDAW モードの両方を扱う事が可能です。 MPC2.0 に追加された新機能には、オーディオトラックレコーディング、タイムワープアルゴリズムの改良、Q-‐Link コントロールの強化、オーディオ・MIDI のドラッグ&ドロップ機能などがあります。 搭載される主な機能 ・PC を使わずにハード本体のみで動作するスタンドアローンMPC。 ・7 インチフルカラーマルチタッチディスプレイ。 ・MPC 2.0 ソフトウェアのMIDI コントローラーとしての高い親和性。 ・内部充電式リチウムイオン電池搭載。 ・アース端子も搭載したターンテーブル(RCA)入力。 ・16GB のハードディスクを搭載(10GB 以上のサウンドコンテンツを含む)。 ・ユーザーが拡張可能な2.5 "SATA ドライブコネクタ(SSD またはHDD)。 ・2 系統のMIDI 入出力。 ・サンプリング用の2GB のRAM。 ・SD カードスロット。 ・USB ドライブまたはMIDI コントローラー用の2 つのUSB3.0A 端子スロット
AKAI MPC SPECIAL 出典&引用元 Sound & Recording 2012 December