IsoTek/パワーコンディショナー/EVO3 GENESIS

IsoTek 製品の快進撃

IsoTek が 2001 年にイギリスで誕生したころ、まだまだオーディオにおける電源の重要性 は今ほど認知されませんでした。またパッシブフィルターよりもアクティブであるクリー ン電源の方が「格上」というイメージも定着していました。しかし IsoTek の登場によ り、このイメージは一気に覆ることとなりました。

ここ日本でも、パッシブフィルター型のタップなどは、「音は綺麗になるがエネルギー感 が無くなってしまうから使いたくない」との意見が多く、IsoTek 製品を敬遠する販売店も 多くありました。しかし、Delta Filter、DCD Filter という画期的な 2 種類のフィルタリン グ技術を搭載した IsoTek のパッシブフィルター製品は、圧倒的な SN の向上を実現しなが らも、エネルギー感すら高まるとユーザー、販売店で話題となり、瞬く間に電源環境改善 の救世主として浸透したのです。

家電製品などで引き起こされる電源自体から混入するディファレンシャル・モード・ノジ ズと携帯電話や Wi-Fi 信号など空気中を飛び交うコモン・モード・ノイズの双方に有効な IsoTek 製品が支持された理由は「絶対的な効果」にこそあるのです。主催者であるキー ス・マーティンはこう語っています。過去のパッシブフィルター製品は、特定のノイズを 対象にし、そのノイズを除去しているのは間違いありません。しかし、そのフィルター自 身がそれとば別のノイズを引き起こしてしまうという点を無視していました。そのこと が、エネルギー感などの減少に繋がっていたのです。

最近では、クリーン電源の前段に IsoTek 製品を使うユーザーが増えています。ノイズを 除去した後に、波形を整えようという考えです。エネルギー感を失わせない完璧なフィル タリング技術を持つ唯一無二のメーカーとして、これからも IsoTek の製品群はハイエン ドオーディオユーザー必携のアイテムとして支持されていく事でしょう。

全く新しい第 4 の電源が登場

EVO3 GENESISは過去に例のない、新しい方式を採用した正弦波ジェネレーターです。現存する電源アイテムは、大きく分けて3種類に分類されます。IsoTek SIGMASに代表されるパッシブフィルター型と、リジェネレーターと呼ばれる波形を整えるアクティブ型、そしてクリーン電源と呼ばれる事の多い波形を作り出すアクティブ型の３タイプです。フィルター型は電源のノイズ成分を除去する能力に秀でていますが、波形を整える事はできません。リジェネレーター型は波形を整える事は出来ますが、完璧なノイズ除去能力は持っていません。そしてクリーン電源は入力されたAC電源を一度DC変換し、インバーターを使用して波形を作り出します。一見美しく見えるこの波形は、細かく見ると実は曲線ではなくデジタル信号のような階段状の形をしています。３タイプともに一長一短があると言っていいでしょう。

GENESISは、全く新しい発想を用いています。従来とは異なりIsoTek独自の交流生成回路を用いて、AC-DC変換を行わず、インバーターを用いる事なく、完全に新しい正弦波をジェネレーター・セル内部で創り出す事を可能としたのです。出力される電源のTHDは0.05% 〜 0.17%という驚異的な数字です。しかしGENESISの生成方式には大きな犠牲が伴います。つまりインバーターを使う製品に比べて、効率がわるく巨大なアンプを搭載する必要があるため、高価になり筐体も大きく重量もかさみます。

GENESISの出力は最大600Wとなっており、プレーヤーやプリアンプといった前段オーディオ機器専用に設計されています。パワーアンプやプリメインアンプには使用する事ができないため、不便と思われるかもしれません。しかしハイエンド・オーディオユーザーの多くは、プリメインアンプをよりサウンドを追求するためにあえて筐体を分けたセパレート・アンプを選びます。電源も同じです。あえて前段専用で設計したからこそ、ノイズと切り離された、真に滑らかな波形を創り出す事に成功したのです。この事による恩恵はサウンドを聴いていただければ、誰もが納得するに違いありません。パワーアンプやプリメインアンプには、EVO3 TITANやEVO3 SUPER TITANがお使いいただけます。

EVO3 GENESISは、真の正弦波(サインウェーブ)を創り出せる唯一無二の存在。サウンドへのこだわりが強い方なら、GENESISが最良の選択である事に気づいていただけるはずです。

常に正弦波を監視するFEEDBACK CIRCUIT

いくら素晴らしい正弦波を生成することが可能となっても、オーディオ機器を接続して実際に使用すると、その波形は様々な影響を受けて乱れてしまいます。しかしGENESISは巧みな帰還回路(フィードバック)を用いて波形を常に監視。オーディオ機器による乱れをチェックしてリアルタイムに波形補正を行います。これは過去にないIsoTek独自の画期的な技術であり、GENESISに接続された前段機器が能力を最大限に発揮できる大きな要因になっています。

FREQUENCY LINK SYSTEM

GNESISの素晴らしいポイントは、入力される電力の品質がどんなものであろうと、美しく安定した100V 50/60Hzを創り出せるという事です。入力が50Hzであれば50Hz、60Hzであれば60Hzを出力する設計となっていますが、50Hzの環境で60Hzを作り出した方が良いのでは？と思う方もいるかもしれません。しかし使用環境で50Hz/60Hzが混在する事で起こるディファレンス・ビート現象がサウンドを大きく劣化させてしまう事はあまり知られていません。入力されるサイン波と完全に位相をリンクさせた美しい波形を生成する事の方が遙かにサウンドにとってメリットが大きいのです。

ISIS CABINET

GENESISの精密なキャビネットは、ISIS(インデペンデント・システム・アイソレーション・サポート)という特殊な構造を採用しています。メインユニットを囲む上下に配置されたパネルは超高密度圧縮素材で生成された2枚のボードを、特殊な共振減衰材を挟んだ状態でセットされています。そのパネルを4本の高剛性アルミの柱に取り付けることで、外からの振動からも完全に分離された美しいGENESISが完成します。

INTENSE / 1.5m(IEC 3P/20A)付属ケーブル

INTENSEは、EVO3 GENESISの標準付属ケーブルです。導体に純度99.9999%(6N)のOFCを採用。並列ツイスト構造で配置されており、高いRFI/EMIノイズ除去能力を誇ります。内部緩衝材のコットン、ポリエチレン絶縁体、マイラーラップのバリアシールドなど、EVO3 GENESISのパフォーマンスを十分に引き出します。コネクターには高純度24金ゴールドメッキを施したOFCコネクターが採用されています。

• A　導体：
  導体には、Silver-Plated OFCを採用。純度99.9999%（6N）のOFCに、シルバーメッキ処理を施したことにより、優れた伝導特性を実現。並列かつツイスト構造で配置されたことにより、RFI/EMIノイズを除去。
• B　絶縁体：
  絶縁体には誘電率が低く、温度依存性が少ない高周波に適した素材を採用。
• C　ラップ：
  マイラーラップのバリアーシールドを形成。コットンとPVCジャケットのコンビネーションにより、極めて高い絶縁性を獲得。
• D　シールド：アクティブシールド
• E　ジャケット：
  柔軟性と強度を両立したPVCジャケットを採用。
• コネクター：高純度24金ゴールドメッキを施したOFCコネクターを採用。

SPEC

• 入力電圧：AC 100V, 50/60Hz
• 入力コンセント：IEC 20A × 1系統
• 出力電圧：AC 100V, 50/60Hz（入力と同一）
• 出力コンセント：IEC 3P × 4系統
• 出力：最大600W (各セル毎に最大150W)
• ＴＨＤ：0.05% - 0.17%
• サイズ (W x H x D)：500 x 300 x 500 mm
• 重量：45.0 kg