Rane SLシリーズを使い続けるという選択、新たな環境に移行するという選択。

サポートが終了してしまったRane SLを使い続けた場合とSLを諦める場合のメリット・デメリットを紹介いたします。

現在Rane SLシリーズを使用していて前回・前々回のブログを未見の方は本記事を読む前に

【Rane SL2・SL3・ SL4でDVSを使用している方へ重要なお知らせ】Rane SL2・Rane SL3・Rane SL4のサポートが終了しました。

【Serato DJ PRO】Rane SL2・SL3・ SL4サポート終了した今、DJM-900NXS2でSerato Dj Proを使う方法!

をご覧ください。

既に読んでいただいた方は今後どうするのか悩みが尽きない所だと思いますが、今回のブログ記事でみなさまの悩みを解決するお手伝いが出来れば幸いです。

Rane SLシリーズを使い続けた場合。

メリット

  • 使い慣れ親しんだ愛用のDJミキサーを使い続けられる。
  • 追加費用がかからない。
  • 今までと変わらずいつも通りにプレイできる。

使い慣れたDJミキサーは何物にも代え難い存在だと思いますので、使い続けられるのは大きなポイントですね。
当たり前なんですが、追加費用がかからないのは嬉しいですし今までと変わらずプレイできるのは楽です。

デメリット

  • Serato DJ ProとOSのバージョンを上げられない。

え?それだけ??って思った人も多いでしょう。
ですが、これ意外と大きなデメリットに成り得るんです!

使用しているSerato DJ Proのバージョンより後に追加された機能が使えないのはもちろんですが、後に販売された機材にも対応できませんので使ってみたい新製品が出ても使用できないのです。

新しい機材と併用するために最新バージョンのSerato DJ Proをインストールしようとした際、OSもアップデートする必要が出てくる可能性がありますが、SLシリーズはmacOS 10.15 & Windows 10まででしか動作保証がありません。
従って最新バージョンのSerato DJ Proを使うためにOSをアップデートすると、SLが動かなくなるというジレンマを抱えることになります。

今はまだSerato DJ Pro 2.5.5と最新版が共存できるので深刻さは感じないと思いますが、数年以内にSerato DJ Pro 2.5.5以前を使い続けるか最新版かの二択を迫られると思います。

新たな環境に移行した場合。

メリット

  • DJミキサー内蔵のオーディオインターフェイスを使用(所謂ミキサー直差し)するので配線トラブルが起きにくいし、接続も楽。
  • 新しい機材に対応できる。
  • Serato DJ Proの最新機能を使用することができる。

dvs接続例
図を見てもらえば一目瞭然なのですが、ミキサー直差しですとSLを挟まないので配線がすっきりしてますよね。
パソコンとDJミキサーをUSBケーブルでつなぐだけでDVSが使えますので楽ですし、配線トラブルとはほぼ無縁です。
また、最新版のSerato DJ Proを使用することで新しい機材や新機能を使用できるのは常に新しいスタイルを模索しているDJには魅力では無いでしょうか?

デメリット

  • 使い慣れ親しんだ愛用のDJミキサーを使い続けられない可能性がある。
  • それなりに追加費用がかかる。
  • OSのアップデートやパソコンの買い替えが必要になる場合がある。

現在お使いのDJミキサーがSerato DJ Pro対応ミキサーでは無い場合、対応ミキサーに買い換える必要があります。
結構な費用がかかりますし、新しい  DJミキサーに慣れるまでそれなりに時間がかかると思います。
OSのアップデートは慎重に行う必要がありますし、パソコンを買い換えるとなると大変ですよね。

メリット・デメリットを乱暴に纏めると

  • 今使っている環境を変える予定がない(新しい機材を使用する予定がない)人はRane SLシリーズを使い続ける方が良いと思います。
  • 逆に新しい機材を使用する人やSerato DJ Proの最新機能を使いたい人はRane SLシリーズを諦めて新しい環境に移行する必要があります。

ただし、Rane SLシリーズを使い続ける方もパソコンやSLの故障で新しい環境に移行せざるを得ない時は必ず来ます。
新しい環境(最新版Serato DJ ProやSerato DJ Pro対応ミキサー)に対応できる準備をする事を強くお勧めいたします。

アップデートは慎重に

Serato DJ ProやOSは定期的に新しいバージョンが提供されていますが、Serato DJ Pro2.5.6でRane SLシリーズのサポートが終了したようにバージョンが新しいほど良いとは言い切れない場合もあります。

更にOSのアップデートは古いハードウェアやソフトウェアが使用できなくなる場合が多々ありますので、特に注意が必要です。
新バージョンが提供されても直ぐにアップデートせず、メーカーの更新情報やアップデートした人から評判を聞いたりして問題が無い事を必ず確認してください。