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初心者DJ道場 レコード針を選ぼう

今回はレコード針についてです。もちろんこれがなければ音が出ませんから、とても大事なパーツですね。

ここでは、初心者でも扱いやすい針を基準に、おススメのものを挙げていきます。
そのまえに、まずレコード針の基礎についてみてみましょう。

1.レコード針の基礎知識
2.針圧について
3.おススメカートリッジ
4.コンコルド型っていいの?

1.レコード針の基礎知識

レコード針の中がどうなってるかとか、どうやって音を出してるとか、そういう複雑なことは
書きませんが、各部の名称など、知っておくべきことを書いていくことにします。

写真はSHUREのM44Gというカートリッジと、コンコルド型のOrtofonのカートリッジです。
分かりやすいように赤い部分と青い部分に色を塗り分けました。

カートリッジとは交換針が付く部分。
(※上の写真のように針が付いた状態で販売しております。交換針が付いていると記載があるものは、既存で付いている針+交換針とお考えください。)

交換針とはその名の通り先に付いている針です。
針のみですね。これだけではターンテーブルに取り付けることは出来ません。

もし針が折れてしまったら、右の写真のような交換針のみをご購入いただければOKです。
洗剤の詰め替え用などと同じですね。カートリッジを買うより安いです!

交換針は全てカートリッジごとに違い、M44G専用交換針のみ取り付けることが出来ます。
違うカートリッジ専用の交換針は取り付けることが出来ません。
(※M44GにM44-7の針が取り付けれたりと、中には例外もございます。基本的には専用交換針をお買い求めくださいませ。)


例えばこのSHUREの 『M44G』 という針には 『N44G』という交換針があります。
名前を見て分かっていただけた方もいらっしゃると思いますが、N44Gとは、M44G専用の交換針です。

これらを総称して『針』と呼んだりします。カートリッジってあまり親しみの無い呼び名だからですかねぇ。

カートリッジをご購入いただくと、写真のように針が一つ付いている状態になります。
なので、カートリッジと一緒に交換針を買われる必要はございません。

もちろん、折れたときすぐ付け替えれるように交換針を一緒に買われる方もいます!

あいにくSHUREの針は生産終了となってしまいましたが…
JICOというメーカーが代替可能な交換針を取り扱っています。もちろんオタレコでもご注文いただけます!

DJ仕様に改良されたJICOのM44G、M44-7対応交換針についてはこちら!

DJ仕様に改良されたJICOのM44G、M44-7対応蓄光タイプの交換針についてはこちら!

▲「【SHUREユーザー注目】M44G、M44-7対応、DJ仕様に改良された交換針!」オタレコブログでもご紹介しています!

Ortofonのコンコルドシリーズではどうでしょうか。
例えば、Concorde MKII Clubの場合、『Concorde MKII Club単品』、『Concorde MKII Twin Club』、『Stylus Concorde MKII Club』があります。

『Concorde MKII Club単品』は、カートリッジと針が1セットになっています。

『Concorde MKII Twin Club』は、DJ用に特化してるだけあって、2つ一組のセットです。Twinは、2個セット、という意味です。専用ケースも付属しているので、持ち運び用にも便利です。

『Stylus Concorde MKII Club』が、交換針のみです。Stylusは交換針、という意味です。

DJなら是非ともこのコンコルドシリーズをチェックしてみていただきたいですね。
使用用途やグレード別で音質等も様々です。豊富なラインナップからご自分にあいそうなものを是非見つけてみてください!

専用バイナルでPCDJをするDJスタイル、いわゆるDVSでDJをしている人には、下のOrotfon Digitalシリーズがオススメです。
DVSシグナルを正確に拾うことを目的に開発されています。
※DVS以外では使えない、ということはなく、普通のレコードを聞く分にもハイクオリティなサウンドが楽しめます。

ortofon/カートリッジ/Concorde MKII Twin Digital(2本セット) についてはこちら!

旧シリーズ(MK2シリーズより前のモデル)の名称につく記号について

Ortofonの【E】【S】 について。
ortofonの商品名には、Concorde Scratch Sや、
Concorde Nightclub Eなど、EとSという記号が記されています。

これは針先の形状を意味するもので、
【E】 は針先が楕円の形になっていて、
針先が丸い分、レコードの溝から得ることの出来る情報量が大きくなり、
音質がいいとされています。

一方 【S】 は針先が円錐になっており、とがっている為、
音質は 【E】 に比べると若干劣るのですが、針飛びには強いです。

スクラッチや2枚使いなどを多用される方には 【S】 の方が人気です!
また、リスニング専用の方や、音質を重視してDJをされる方には 【E】 が人気です!

2.針圧について

まずカートリッジを買ってきて、ヘッドシェル(これは基本的に、ターンテーブルを買うと付いてきます。)に取り付けるまでは、カートリッジの説明書などを見れば簡単にできると思います。

そして結構難しいのが針圧設定です。これは針にどれだけ重さをかければいいのかを決める作業です。これによって針飛びするか否かが決まります。

最初っから適当にやってしまう人がいますが、とにかくまず、カートリッジの説明書通りにやってください。

そして、まずは必ず説明書に書いてある、その針の適正針圧をけてください。そしてちょっと試しにDJプレイしてみましょう。

針飛びが起きたりしました?そしたら今度はちょっとだけ重くかけてみましょう。

また、ターンテーブルを横から見たとき、カートリッジ本体がレコード盤に触れてしまっていませんか?そんな場合は針圧を少し軽くしたり、トーンアームの高さを上げてください。

すごい地味な作業に思えるかもしれませんが、とても大事なことです。
DJプレイをする際のレコード盤をタッチする強さなどは、人それぞれ違いますし、練習を積み重ねることで変わっていくこともあります。

これが一番良い針圧!!というのはDJ本人にしかわかりません。
つまり、自分にあった針圧を見つけることが、上達への一番の近道なのです。


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