サンプラー?シーケンサー?
実は、MPCなどのみなさんが言うサンプラーは、正しくは『シーケンサー一体型のサンプラー』です。
では、改めてサンプラーとは何か、シーケンサーとは何か、なぜ一体型?そんな疑問を解決していきましょう。
サンプラー?
簡単に言ってしまうとサンプラーとは
録る → 叩く → 録った音が出るという機械です。こう書くと結構分かりやすいですね。
たとえば『GO!!!』って言う声ネタを何度も出したいとしましょう。そんな時に例えばカセットテープやCDにその音を録音し、再生・巻き戻し・再生・巻き戻し・再生・・・・・なんてやっていたら、ポンポンと好きなタイミングで音を出すことが出来ませんよね。
そこでサンプラーではメモリに一気に音を読み込み、パッドを叩けば瞬時に音が出るようになってるわけです。
もっと分かりやすく言うと、ト○ビアの泉のへぇボタン。 あんな感じです。分かりづらいでしょうか^^;
でも、読んでて気づいた方も多いと思いますが、これじゃトラック製作出来そうに無いですよね?
だって 録る → 叩く → 音が出る しかできないわけです。ライブ会場でその場で叩くしか出来そうに無いですよね。
そんな悩みを解決してくれる。それがシーケンサーです。
シーケンサー?
シーケンサーは、パッドを叩いたり、つまみをいじったり等、あなたが起こしたアクションを記録・再生してくれる機械です。
上に書いたように、サンプラーは録って出す機械です。リアルタイムで演奏するしかありません。
そこで、シーケンサーに記録させることでトラック製作・細かいエディットを可能にしていくのです。
MPCなどのサンプラーでは、本体に内蔵されたメトロノーム音を鳴らし、それにあわせてリアルタイムでパッドを叩いてシーケンサーに記録させてトラックを作るのが一般的です。
そのときにシーケンサーが記録するのは音声のデータではなく、『何小節の何拍目でどのパッドが叩かれたか』という情報です。
録音した音を並べるというとわかりやすいでしょうか。
そして、再生ボタンを押すと、その通りに演奏してくれます。人間が完全にテンポに乗ってパッドを叩くのは不可能なので、すこしのテンポのずれはシーケンサーが補正してくれる機能もあります。
ようは電子ピアノです。だれもピアノの前に座ってないのにピアノが演奏されているのを見たことがありませんか?
そのときにちゃんと鍵盤が動いていますよね。
あらかじめ記録されたアクションを再生しているのです。
そんな感じのものがシーケンサーです。
なぜ一体型?
単体のサンプラー、シーケンサーというのは販売されています。
そういうものはMIDI(ミディ)という接続方式でパソコンとかキーボードに繋いで使います。
読んでみただけで結構ややこしそうですよね。正直、いきなり単体サンプラーなどを買うのはお勧めできません。
アイディアをすぐさま形にするために、そういうわずらわしさを排除し、本体の内側でありがたくサンプラーとシーケンサー
が繋がっちゃってるのがシーケンサー一体型サンプラーです。
もちろんMIDIでつながってます。ですが、それを気にすることなく製作が可能です。
これにより 録る → 叩きつつ記録 → 再生 がすばやく出来るわけです。
いまやサンプラーと呼ばれるものはシーケンサー一体型がほとんどですが、実際中ではどんなことが起こっているのかを分かっていて欲しいと思い書きました。
おそまつ。
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