検索のヒント  
 

Traktor小ネタ集 使いこなし方、教えます!


<<前の記事へ
>>次の記事へ

13 拍とグリッド線が一致してない場合の直し方って・・・?
たまに受けるご相談として、「曲のbpmはあってるのにグリッド線がズレている」というものがあります。
この状態では、Syncボタンを押しても拍がズレたままミックスされることがあります。

でも、ちゃんと解決法があるので安心してください!


まず、このお題の意味が分かるでしょうか。

「拍とグリッド・・・?ちょっと何言ってるか分かんない」という方のためにご説明します。

音楽を聴いたり、DJしたりするとき、そのリズムにあわせて「1、2、3、4・・・」とカウントしますよね。
それが拍です。前から順に「一拍、二拍、三拍、四拍・・・」なんて数えます。

では、グリッドとはなんでしょう?

グリッドとは、Traktorの波形を表示させたときに波形に現れる白線のことです。



上の画像の波形に等間隔で引かれている縦の線がグリッドです。

このグリッドは、普通は拍(つまりリズム)にあわせて引かれるのですが、時々それとはズレて設定されてしまうことがあります。(レコードからデジタル化した音源などで多いようです)


それを直さないと、Traktorの素晴らしい機能のひとつ「オートシンク」(自動で2つの曲のテンポを合わせてくれる機能)がうまく働かないことがあるんです。

ではどうやって直せばいいのでしょうか?
グリッドの修正はまずグリッドパネルを開きます。



グリッドパネルを開くには、Traktor画面の中央付近、ピッチフェーダーの下にある三角形のボタンを押してください。
そして現れたパネル左側からGRIDを選択すればOK!

では各種ボタンを順に説明していきます。

※これらのボタンはTraktor Pro 3のものです。
 お使いのTraktorには搭載されていないボタンがある場合がございます。


グリッド線は、CUE1を基準に設定されます。
まずは、基準となるCUEの位置を正しく設定しなければなりません。



この番号の付いたハタがCUEです。CUEについてはオタレコ伝承11[HOT CUEを設定してみよう!]にて詳しく説明しています!
このCUE1の位置が微妙にズレていたりしたとき、このボタンを使うのです。左右に押し続ければほんの少しずつCUEが移動していきます!



グリッドの位置が段々テンポとズレてきている場合には、このボタンで修正します。
左のボタンでグリッドの間隔が狭く(=BPMが早く)
右のボタンでグリッドの間隔が広く(=BPMが遅く)なります。

CUE1を基準に動くので、曲の前半部を見ていると、ずーっと押していてもグリッドがほとんど動いていないように見えることがありますが、長い曲の後半部を見るとぐんぐんグリッドが移動していますのでご注意!


上のボタンがいじれない場合はロックがかかっていることがあります。
このボタンで解除しましょう。

逆に、完璧に設定ができたと思ったらこのボタンでロックしておきましょう!



もしその曲のBPMが分かっているのであれば、ここに直接打ち込んでしまいましょう。
あとはグリッドの位置だけ修正すればOKというわけです!


CUE1の位置があまりにもおかしい、ズレすぎていてボタンを押し続けていても全然目的地まで行かない、という場合には一度ゴミ箱ボタンでCUEを消してしまいましょう。

その後、CUEを設定したい地点に再生位置をもって行き、左のCUEボタンを押してください。


これはBPMやグリッドの間隔を倍、もしくは半分にするボタンです。
たとえばBPM180の曲が90と表示されている、BPM85の曲が170と表示されている、などの事態が起きたらこのボタンでBPMを修正しましょう。


「自分で色々と設定してみたらぐちゃぐちゃになってわけわかんなくなっちゃった!元に戻したい!」なんてこともあるでしょう。そんなときにはRESETボタンを押せば全て消えます。

もう一度Traktorに自動でBPMとグリッドの検出をやり直してもらいたい場合はAUTOボタンを押しましょう。


最終手段です。どうしてもうまくBPMがあわせられない場合は、リズムに合わせてこのボタンを「1、2、3、4・・・」と押しましょう。

その押した場所から、Traktorがグリッドを引くべき場所を検出してくれるはずです。


Traktor2 オタレコ伝承ページへ戻る




Traktor ScratchやScratch LiveといったDVSの解説を行っています。