お店のサウンド、PA、音響を研究する
店舗スピーカー研究所
OTAIRECORDようすけ管理人が超初心者の方の為に動画でPA機材などを説明してみました。
お店に、お仕事に本格的な音響を導入するにはどうすればいいの?
プロ用、業務用音響の世界はよくわからない?
業務用音響、PAスピーカーと聞いて、たじろぐ人は少なくないでしょう。
店舗用のスピーカーだったり、業務用の音響というのは大変わかりにくい世界です。
どれくらいの規模のお店やスペースだと、どれくらいの機器が必要なのか?
そういったことは、いくら考えても、調べてもあまり参考になる情報が上がってこないと思います。
それはいったいなぜか?といいますとやはり、音響機器というのは早々何度も何度も買い替えるものではないからです。
買い替える機会が少ないという事は、比較できない、というわけです。
ですから、インターネットや雑誌でレビューなども付きにくいし、そもそもいろんな種類のスピーカーやサウンドシステムを知っている人も、いるところにしかいない、という状況なのです。
知識がないと、専門業者の言いなりになる場合も。
店舗に設置するスピーカーや、イベントで使用するスピーカーに関しては、全く知識がない場合は、割と詳しい人の言いなりにならないといけないのです。
音響というのは大変奥が深く、一朝一夕では、すべてを把握することは絶対できません。
また、一生懸命勉強したところで、現場の経験がないと、これまた具体的なイメージがわかず、という事になってしまいます。
だから、通常は音響の専門業者の言いなりになるか、施工業者にお任せ、となります。
お任せにした結果、自分の思い描く理想と大きくかけ離れる場合も少なくありません。
問題はどのようにオーダーしていいかすらもわからない
音響業者と話し合う際に、どれくらいの規模で、どこに設置して、どういう音を鳴らしたいか、また将来的に、その音響を使用してどのようなことをしたいのか?ということを打ち合わせをするのが通常です。
しかし、どのような機器が必要で、大体市場的にどれくらいの値段がするものか、という事すらわからない場合が結構多いのではないでしょうか?
自分で何もわからなければ、具体的な話し合いにはならず、結局すべてお任せで、となってしまいます。 また、出来上がったものに対して、良かったのかどうかも分からない、というのは少し問題があると思います。
少しだけ知る、だけでも全然違う。
音響に限ったことではないので、これをご覧になられる方も、他の場面で心当たりがあるかもしれませんが、専門の業者さんや、ビジネス上で誰かに依頼などをする場合、アウトラインを知ってお願いするのと、全く知らないので丸投げしてしまうのとでは、全く違います。
わかりやすく例えば、誰かにお使いを頼んで、缶ジュースを買ってきてください、とお願いするとして、スーパーマーケットで購入すれば98円だったのに、自動販売機で購入して来られて130円払うことになった、というケースがあるとします。 「ジュースを買ってきて」とお願いしたら、98円だろうが130円だろうが、ジュースを買ってこれば、依頼された側はミッションを達成したことになります。
しかしどうでしょうか?スーパーマーケットで購入した場合は25%も金額を節約できるのです。
この例ですと、たった32円ですが、規模によってそれが3200円にも32000円にも32万円にもなったりします。しかもあなたが飲むジュースの味は全く同じです!
もし依頼主が、この辺の地理を調べた、もしくは節約の感覚があるならば、「徒歩1分のスーパーマーケットでジュースを買ってきて」と言えるわけです。
32円くらいいいや、と思われる方もいるかもしれません。
しかし、98円で購入して32円は、その買ってきてくれた人にお小遣いとしてあげれば、また頼みやすくなりますよね?ただ使いよりは全然いいわけです。
少々飛躍しましたが、そのようにアウトラインだけでも、大体こんなものなんだ、とわかるだけでも経費の使い方が全然変わってくることでしょう。
店舗やビジネスの音響がカスタマーにもたらす影響
みなさんは、お店に買い物に行ったり、クラブやディスコなどに行った際に、音響をどの程度意識していますか?
おそらく専門の方や関係者じゃない限りそこまで意識しないと思います。
しかし、人間には表面的な意識と潜在的な意識があるのです。
音響や、香り、照明、室温などは、潜在的な意識に訴えかけます。
潜在的な意識においては、「この店は、音がいいから心地よい」、「匂いがいいからリラックスできる」、「照明が素晴らしいから、ライブをより一層楽しめる」、という評価にはなりにくいです。
潜在的な意識は、そういった直接的な評価ではなく、抽象的な評価になりやすいのです。「何かこの店居心地がいいから通ってしまう。」「この店に来ると、気分転換ができる。」そういった抽象的な評価になりがちです。
しかし、そういった条件の積み上げで、お店の雰囲気や格が形成されるわけで、実はこれらの要素はとても重要です。
ちゃんとしていて当たり前
日本に関していうと、比較的に経済や文化が成熟してきて、お店のレベルもだいぶ底上げされてきています。
競争も過剰なまでになってきています。
先ほど述べた潜在的な意識の項であげた条件は必要最低条件ともいえます。
「この店は、音がいいから心地よい」、「匂いがいいからリラックスできる」、「照明が素晴らしいから、ライブをより一層楽しめる」という潜在的な条件を逆説的に言い換えてみてください。
「この店はのBGMはCDが音飛びしていた」「この店何か悪臭がする」「照明が切れていて貧乏くさい」
いかがでしょうか?
こんな評価をされたら、お客はお店に対してひどく印象を悪くするでしょう。
ですから、潜在意識に訴えるお店の条件は、まさに必要最低条件。
しっかりしていて当然、な時代なのです。
店舗に関する音響というブラックボックスを初心者向けに解説します。
絶対にはずせない、だけどよくわからない、店舗の音響の世界をこのサイトで解説していきたいと思います。
一つお断りしておきたいのが、ここで解説することがすべてではないという事です。
音響の世界は大変奥が深く、環境や条件で、必要な条件が様変わりします。
ですから、ここで書かれている事はあくまで参考程度にお願いします。
音が悪くても流行っているお店もありますし、無音のお店だってたくさんあるわけです。
ただ、そういいながらも、今から新規開店を計画していたり、音響機器の導入を検討されている方には、無駄な知識にはならないと思いますので、もしよろしければご参考なさっていただければ幸いです。
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