テクニクスの中古コーナー!
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=オタレコようすけ管理人
=SHING02
=DJ $HIN
=牛嶋氏
「SL1200の寿命」
率直な意見を伺いたいんですが、ちゃんとメンテナンスを続けたらSL-1200の寿命ってどのくらいだと思いますか。
ターンテーブルの寿命ですか。モーターは相当壊れないよ
本当壊れないですもんね。
一番危ないのはトーンアームだね。
トーンアームはどうしても弱いんですよ。

レコードの溝は最大でも100ミクロンくらいの幅しかないんですよ。
その中に入ってる音の強弱を、微妙な振動で捉えなくちゃいけない。
捉えた振動を音として再現させよう思ったら、トーンアーム全体がその溝と同じぐらい繊細にできている必要がある。
だからどうしても壊れやすいんです。
逆に言えば、トーンアームをうまくメンテできていれば、かなり長持ちさせられるかもしれない。
メンテナンスか、あるいは交換とか。
気をつけるべき点はトーンアームなんですね。
でも、ばらして組み立てれるだけのスキルがないとなかなか難しそうだね。
でも、機械だから、全く使わないよりは、たまには使ってあげた方がいいんですよね。
当然、機械なら使わないかんです。それはターンテーブルやCDJとかというレベルの話ではなく、他のどの機械についても同じ。

機械は使用を通じて初めて性能を維持できる。
回路とかも、「これは宝物やから」言うてずっとしまいこんどくよりも、電気流したほうがいいってことですね。
そうそう。
ずっと押入れの奥にホコリかぶって置いておいたものをある日出してきたところで、使えなくなってる。
そうなんですね。ショッキングやわ。
定期的にかわいがってあげないといけないんですね。
「これとっておきたいから大事に袋に入れてとっておこう」みたいになるやん。あかんのや。
急に電源入れても、パーツの方もびっくりしちゃいますよ。
「SL1200とCDJ」
この人類初のCDJであるSLB300の開発には携わってらしたんですか。
あー、それ使ってたなあ。
これは僕もよう知らないんですよ。
僕もう当時からマハラジャで使ってたもん。
この機種が出たのもすごく早かったですよね。
これサイズがかなり大きいんだよね。
置き場所に困るぐらい。
要するにSL-1200と同じぐらいのサイズで厚みがもっとあるわけですもんね。
これは一旦フタを開けて回路を見ると、そこからは資料がないと元に戻せない。

それぐらい複雑な設計だったよ。本体下のベースの部分だけがSL-1200のプレーヤーと似た設計になってる。
インシュレーターは確かに似てますよね。
実際使ってたからよく覚えてますね。
ジョグダイヤルの設計もすごいですよね。
僕は触ったことないですけど。
新しいTechnicsのCDJがデビューした当時に周りで一番気にしてたのは、「スクラッチの音が本物っぽく聞こえるか」っていうことでした。

速く動かすとそれなりに本物に似てたんですけど、ゆっくり動かしたときには完全にデジタルの音になっちゃって、そこが弱点だったと思うんですよね。
ダンスミュージックをプレイするDJならその仕様でも全く問題なかっただろうとは思いますけど、スクラッチDJにはあんまりでしたね。
ウシジマさんはCDJの開発にも携わりはったんですか。
CDJは僕は外から見て指示してただけ。
あのモデルもエフェクトを搭載するかどうかとかでずいぶん悩みはったって聞きましたけど。
回路がベースになるところはアナログで使ってるICチップとかをそのまま使ってもらったりもしてたけどね。
「DJのためのテクニクス」
テクニクスチームっていうのは実際大阪と東京ってずっと昔からあったんですか。
大阪と東京とかではなく、テクニクスは元々スピーカーから始まってるんですよ。
テクニクスワンていうスピーカーですよね。
それがもともとのテクニクスの始まりで、音響製品に何かいいブランド名をつけようっていうことで、
スピーカーの名前に使ったテクニクスワンから「テクニクス」っていうのを取ってきたの。
もともとは、ずっと大阪でしたっけ。
そうですね。
東京には工場はあんまり置いてなかったからね。あるとしたら営業の部分だけで。
昔僕がお邪魔させてもらった学校の教室みたいな部屋が、テクニクスの部署ということですよね。
ものすごいでかい、敷地の中をずうっと入っていった所に学校の教室みたいなんがあって。「ここがテクニクスです」って。学校の教室みたいな感じ。

その中でCDJを開発してる人たち、こっちはアナログプレーヤーを開発してる人ら、こっちは針を作ってたりとかってそれぞれがお仕事してて。

あの当時で総勢何人ぐらいいてはったんですか。
あの頃、あそこの中で150名くらいかな。
ほんなら全然知らんとこでいろんなもんが開発されてたんでしょうね。表に出てないもんが。
表に出てない知らないものはあるかもね。
他に、こんなんも作ってたけど、これも出されへんかったとかないんですか。
普通の会社やったら、新製品作る際の申請は「今の商品が売れ筋がどうのこうの」とかいろいろ調べてきて、
それに変わる製品を出そうっていうのが普通の考え方なんですよね。

でもSL-1200に関してはそうじゃなかった。
SL-1200はあくまでもDJのための製品だから、DJ業界に何か変化があったとか、何か要望が出たときに変えましょうという考え方なんです。
ベースのあのデザインは変えたくないって宣言してるんですよ。

結局、他のところと違うのは、設計者が次の商品のことを考えて自分たちで提案しているっていうところなんです。
普通なら、商品企画っていう部署があり、営業があちこち回ってきて、色々な話を聞いた上で商品の企画が練りあがっていくわけ。
Techncisブランドに関して言えば、もう完全にDJのための部署と。
そういうこと
じゃあSL1200の5Gに関しては、なんで、5Gを作ろうっていう話になったんですか。
5Gに関して言うと、まず、スクラッチやったら、もちろんDJのスキルによって差は出てきますけど、どうしても針が飛ぶっていうのは、宿命なんですよね。

それでも、なるべく針を飛ばないようにするためにはどうすればいいのか、そういうコンセプトで作ったモデルですね。

それともう一つはクラブのイベントなんかでね、順番に交代でやっていかなきゃいけない。するとそれぞれが短い時間の中でセッティングせなあかん。
ちょっとでも練習時間とってやりたいから、針圧のセッティングなんかもいちいちバランスとったりしなくてもいいように、ウエイトに目盛りをつけましょうと
なったわけです。
目盛りさえついていれば針圧もすぐ合わせられる。
そしてLEDによるブルーのライト。これはパフォーマンスのために。
なるほど、後はピッチコントロールが16でしたっけ。
倍にしてね。
はい。
MK6のピッチコントロールは、それまでのモデルだとどうしてもね、ICチップの関係でピッチを変えるときのカーブがストレートにならなかったんですよ。

ピッチをあわせるときにターンテーブルの表面のメモリ合わせたときのターンテーブルのしましまのストロボがありますよね。
あれが止まるところとメモリとじゃ若干合わへんとこがあるんですよ。それまではね。MK6ではそれが合うようにしたと。
より正確になったという。
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