=オタレコようすけ管理人
=SHING02
=DJ $HIN
=牛嶋氏
「DMC」
DMCはまだトニープリンスでやってんの? *
DMC=DJの世界的規模の大会
トニープリンスも健在です。もう一線は退いたみたいですが。
日本のDMCがいったん、だめになっちゃったんですよね。
そこで、ヨウスケ君が手上げてくれはって。
あ、そうなんですか。
今年はやらせていただきます。(ようすけ管理人は
2013年DMCを主催。DJ $HIN,SHING02はFINALに出演。)
あ、今年やりますの?
DJ $hinさんのアドバイスも受けながら。
大変やな。トニープリンスも日本来たとき、よう話してたけどな。
あの人がDMCをやらへんかったらここまでDJもすごいことになってないかもしれなかった。
面白いなあ。
初めDMCっていうもんがあることすら、テクニクスのチームは知らんかったらしいですね。
知らんかったですよ。
DMCも35年目って言ってましたね。
だから皆DMCのタイトルが欲しいんよ。ディスコ・ミキシング・クラブ(笑)。
「文化と技術とアイディア」
最後に質問なんですけど、今のパナソニックもそうなんですが、日本の家電自体が世界でも競争力が落ちてて苦労しているわけじゃないですか。
でもその中で、日本独自のリノベーションとか、そういうところを大事にしていかないと、ただ価格競争で勝たなきゃいけなくなるじゃないですか。
だから経営哲学というか、もっとスピリットを大事にしないと、もったいないですよね。
これってどうすればいいんでしょうね。
どうすればっていうてもね。
俺は経営やったことないから分からんけども、考えてほしいのは、何でも今は目先だけで「どこそこで作ったらコストが安いから作ってくれ」とか、高くなったら、
今度はあっちの国に行こうかとか。
これはもうだめやと思うのね。
行き当たりばったりっていうか。
それは必ず何年か先で潰れてしまう。
だから、国内でやっていける力をもっとつけていかなあかんと思う。
そうしないと、日本経済も発展しないし、下手すると、国内で何もモノを作れなくなっちゃう。
要するに頭の中だけで金もうけしようというか。でもそれだとアメリカの二の舞になっちゃう。
それだけは避けたいんだよね。
例えばアメリカで、アップルとかっていう大企業がいろんな意味で成功してる。
これはアメリカにいろんな国の才能が集まって、いわゆる、スーパーチームみたいのができて、成り立ってるわけじゃないですか。
だから、仮に日本が他の国と協力したとしても、一番大事なのはイノベーションをし続けることだと思うんですよね。
新しいアイディアを誰が出そうと、いいものはアイディアを残す。
あるものをより便利により安くするだけじゃなくて、新しいアイディアを採用していく「勇気」が必要だと思うんですよ。
あとはチャレンジ。今の日本にはそういうのはやっぱり足りてないんじゃないかなっていう思います。
経営者にしたらね、そこんとこは非常に難しいとこやと思うね。
逆に、日本はこれだけ、世界的に見ても、製品のクオリティーや、部品一個一個までに対してのこだわりがすごい。
そして管理も世界一だと思います。
そういった能力やポテンシャルは今でもあるわけじゃないですか。
経営を立て直すすごいアイデアが20代から来ようが、50代から来ようが、アイディアの良し悪しを基準に舵をとっていかないといけない。
そういう部分が大事ですよね。
そのためにはエンジニアも現場も一緒にやって、アイディアを採用してくっていう、体制が大事だと思うんですよね。
そういうストーリーがもっと生まれるといいですよね。
そうやって若い子も育てていかんと、今はまだ技術力あるかもしれんけど、これまで日本を引っ張ってきた人らも引退していくわけだからね。
受け継がれへんかったら、そこから先の時代は上には伸びひんからね。
アイデアを生むというか。
「創造の母」っていいますけどね。
実際にヒップホップっていう文化とも三十何年も共に歩んできて、ある意味、ピークがあって変わってきました。
歴史は繰り返すことはできないかもしれないけど、新しいものを常に生み続けていくのはすごく難しい。
なんでもかんでも、デジタルっていうんじゃなくて、人間が手を使っていじる以上、楽器としては、例えば、ギターもドラムもなくなんないのと一緒で。
ターンテーブルも電気は使ってるけれども、アナログの良さっていうのがあるわけじゃないですか。
その通りですね。
アメリカでは結局10代の子がアイディアを出そうがなんだろうが、それに対して、正当な評価が出るんですよ。
でも日本では、LED1個とってもなかなか、体制が変わらないと、トップの人が独創的なら、下も全部、それに言うこときくわけですけども。
トップがそういうアイディア出し続けない限り、下の人間の言うことは採用されないんすよね。
言い続けるしかないよね。
そういう考え方を直してもらうようにね。
大きい会社になればなるほど、そういうのは難しくなるけど、例えば一つの分野の状態であれば、まだ可能性は出てくるんですよ。
たとえば、まず最初にどっかに行って実際に話聞いてきたとして。その意見を元に「こうしましょうや」と提案する。
そこでは、「いっぺん言うたから終わり!」じゃなしに、やっぱり、また言う。変わるまで言う。もちろん、相手にも「あかん」と言われるようじゃダメで、よしと言われるようにもってかなかあかんけどね。
いかに熱意を伝えていくかっていうことですよね。
だからあなた方若い人らに頑張ってもらわないと。
私、年金で食わしてもらえるんです。(笑)
「不可能を可能に」
最近僕が感動した話があって、東京でいろんな発明家とか企業家が集まるスピーチで聞いたことなんですけど、
1人の男の子が山形でずっと研究続けてたことが実現したんですよ。
クモの糸から繊維を作ろうってアイディアで研究をしてて、初め誰もが無理だって言ってたんですけど、彼はずっと研究し続けて、遺伝子のレベルまでタンパク質を
解析して、そしてついに成功したんですよ。
初めはクモの糸をもとに繊維を作ったっていってもほんのちょびっとだったのが、最終的には量産の段階までできたと。
クモの糸でドレス作ってた。スパイバーって名前で。
これは全世界に提供できるらしいよ。んでその繊維も強いんですって。
クモの糸は結構な強度らしいね。
俺も聞いたことあるけど、バイオリンの弦も作れるとか。
不可能を可能にしていくのは努力でしかないですからね。
音楽業界も新しい何かが出てくることを期待しましょう。本日は皆様ありがとうございました。
[了:インタビュー日時:2013/5/29]