自分でレコーディング機材を揃えて、自分の声・曲を、自分で録音をする。
この「自分で」ということが、実はとても大事なことなんです。
現在、レコーディング周辺機器もかなり便利で低価格になり 多くの人がより気軽にレコーディングをすることができるようになりました。
自分でレコーディングを行う事で見えてくるモノがたくさんあります。
自分でレコーディングをすると何が分かるか。
それは「自分の本当の声」です。
実は人間というのは意外と自分の声がどんな声か分かっていない人が多いのです。
あなたが普段話している声、歌っている声というのは、あなたの想像している声とは少し違います。
分かりやすく言うと、ビデオなどの動画で自分の声を聞くと違和感を感じませんか?
でも周りの人には全く違和感なく聞こえていると思います。
ラップや歌を始める以上、自分の声はしっかり認識しておく必要があると思います。
また、曲をレコーディングしていくうちに分かってくることがあります。
それは「自分の曲や歌い方のクセ」です。
これはどういう事か、ラッパーを例にして説明すると、曲を録音していく中で・・・
・いつも同じタイミングで韻(曲の強調部分)を踏んでいる。
・頻繁に使うフレーズや言葉がある。
・頭の中では歌えるのに、実際歌うと息が続かない。」
・曲の終盤になると喉がもたない。
・頭の中で歌うとカッコいいのに、いざ録音して聞いてみると微妙だった。
などなど、多くのことに気づかされます。
何かに気づいた後は、問題点や気になるところを修正して 更に良質な曲に仕上げていけば良いのです。
自分でレコーディングができれば、撮り直しは何回でも可能です。
また、いくつか曲を作っていくと、「いつも同じような曲ばかりできるな」ということを思うかもしれません。
こんな時に自分のクセが分かっていれば、
・いつもは使わない言葉を使ってみよう。
・韻を踏むタイミングがいつも同じだからちょっと変えてみよう。
などと色々と応用ができるのです。
つまり、自分のクセを知ることで、曲のクオリティーを上げることができるのです。
自分でレコーディングを何度も重ねていくと、スタジオレコーディングへの備えになります。(お金を払ってプロのレコーディングを行ってくれる場所)
自分でレコーディングを続けていくと、
・デモCDレベルでは物足りない。
・もっとプロクオリティーで録音がしたい。
などと色々な向上心や欲求が湧いてくるはずです。
その時使っている機材をグレードアップする人もいますし、中にはスタジオにレコーディングを依頼する人もいると思います。
曲が出来ていきなりぶっつけ本番レコーディングというよりも 事前に自分でレコーディングを行い、しっかりと練習することが大事になります。
スタジオでのレコーディングはだいたいの場合はお金がかかるので、少しでも節約できれば儲けモンです。
時間単位での料金設定がされているスタジオの場合、時間を短縮できればお金の節約になります。
自分でレコーディングをし、自分でミックス(声のEQをいじったり、エフェクトをかけたりの作業)を行い、ミックスなど編集の知識を多少でもかじっておくことによって、スタジオでのレコーディングの際も、より自分の理想とする曲に近づける要望が出せるようになります。
全くの無知と少しでも知っているのとでは雲泥の差です。
自分で曲をいつでも録音できる。
つまりそれは「曲を作りまくれる」ということです。
毎月デモミニアルバムを作って友達に配るということもできてしまいます。
最近はMP3ダウンロード配信やYouTubeへのアップロードなどが誰でも出来る時代になり、人に聞いてもらえる環境が整っています。
良いフレーズや良いリリック、パンチラインなどを思いついた時にすぐに曲にできる。
これって実は曲を作っていく中でかなり重要なことなんです。
自分のスキルアップのためにもなるし、録音しておけば曲のフレーズ等を忘れることもありません。
何より気づいた時には、自分の曲がたくさん完成している。パソコンに入っている。
想像しただけでもテンションが上がりませんか?
自分の曲だけではなく、友達の曲をレコーディングしてあげたり、みんなで曲を作るときにもレコーディングできる人が一人いると制作活動はスムーズに進みます。
自分で録音できるだけで、音楽ライフの充実感や達成感がまるで変わってきます。
過程を知る、苦労を知る、自分を知る。
こういった経験が確実にセンスやスキルに変わります。
はじめから“それっぽいカタチ”を求めること無く、徐々にスキルアップを感じていき、作品に反映していっていただければと思います!
OTAIRECORDはそんなあなたのヤル気を応援しています。