Talking about "PA" featuring "Dub Master X" -Mic of Electro Voice-

Dub Master X

DUBさんに聞いた宅録で買う初めてのElectro-Voice

ようすけ管理人

なるほど。でもなんか凄いありがたいですよね。

Dub Master X

まあだからそれはほら、Electro-Voiceをヨイショしてるわけじゃなくて、俺が困った時助けてもらったからこのマイクには。どうしよう、どうしようっていう時にこれで救われたから。だから救われたものはみんなにほら、共有してほしい。はい、いいマイクあるよ。
うん、いいマイクある。うん、困ってんだって?声。よくかかってくるわけ。電話でもこうやって、なんか声ちっちゃいんですけどいいマイクないですかねみたいな。ワイヤレスなんですよとなると、そういえばこれのカプセルもあるじゃないですか。ND96のワイヤレスヘッド。

ようすけ管理人

あ、あるんですね!

Dub Master X

あるんですよ。

小町康之

ND96のワイヤレスカプセルND96-RC3も用意してます。

Dub Master X

最強ですよ。もう本当に声ちっちゃい人みんなこれになるから今後。

ようすけ管理人

はー凄いですね。あとドラム叩きながらボーカルやるという方のちょっとそういう話が出たんですけど、まあいったらめちゃくちゃ過酷な環境ですよね。

Dub Master X

まあ一番過酷だよね。それはまあ、もちろんそのND96はいいとは思うんですけど、それにしてもやっぱりなんか対策をしないといけない。対策としてはやっぱりとにかく、まず一番効果があるのは大きい声で歌う。まずそこが一番大事だと思うんだけど、そうじゃなくても賢い人はそういう時はちょっとゆるめて叩いてる。豪太(屋敷豪太)なんかそうだよね。ドラムボーカルはモロ被るので、でやっぱそういうのは歌ってる人は苦労するし。今ってイヤモニしてることが多いじゃん。イヤモニしてて自分の声をバーンって上げたら、スネアもうるさくなるわけですよ一緒に。耳の中で。

ようすけ管理人

なりますね。

Dub Master X

でそれはもうつらいわけ。やっぱりね。演奏者はなるべくそこに被らないようなマイクを使ってあげるってことが一つと、あとはやっぱりもう現実問題として、ハットとかスネアとか音量を下げていくとか。であとはね外タレは、意外にハードヒットしない人が多いんだよねドラムって。

ようすけ管理人

へーそうなんですね!

Dub Master X

うーんそんなにハードヒットしない。まあもちろんハードヒットする人もいるんだけどもうさ、触るぐらい。なんかこのままPAとかそのままハウるんじゃねーぐらい音ちっちゃいんだけど、それでやっているとなんかそのスネアの音がちっちゃいからゲイン上げるわけじゃんPAで。そうするとリムショットとかこうカッカッてやるじゃん。そうするとそもそも音がちっちゃいからね、リムがきれいにちゃんと聞こえるってさ、まあそれは相対的なことなんですけど、そういうことを考えているプレイヤー多い。あと強く叩かない。まあ強く叩けばそういう音がなるけど強く叩かない音を好む人も多い。

小町康之

確かにパワーヒッターもそうですが、なんか昔よりドラムの叩き方自体がちょっと変わってきてるかなと思うんですけど。

Dub Master X

うんうん、だからまあパワーヒットはパワーヒットでしか出ない音があるからね。それは全く否定しないんだけど、あのいわゆる今時のソウルだとかファンクっぽいものとかそういうのって別にパワーヒットしてない人とか多いみたい。

ようすけ管理人

そうか、流れで録り方も変わってくるわけですよね。

Dub Master X

あとミュージシャンがそういう音色を欲した時にそういう音色ってハードヒットじゃ出ないんだよなってことを分かって、ちゃんと叩き方を変えてる人も多い。

ようすけ管理人

あとは声の出し方っていう。それにもちょっと関連するんですけどさっきエリンギ(ND96)の話をした時にそのダイヤフラムっていうんですか?エリンギだと距離が。まあ本当にもう5ミリまあちょっと8ミリとかそういうぐらいだと。でももう普通のやつだともう2センチぐらいあると。

Dub Master X

うん。

ようすけ管理人

このマイクの収音の世界って、この5ミリとか、1センチとかで録音の具合がかなり変わると。

Dub Master X

変わる変わる。それはだからよく言われてるのはマイクとか近づけると、近接効果っていうのがあって。マイクっていうのは近づければ近づけるほどローミッドの120Hzとか200Hzぐらいのところが盛り上がるのよ。特性として。盛り上がっちゃうんで、だからこれも一言では言えないっていうかいろんなパターンがあるんだけど。要はマイクは5センチから10センチぐらい離して歌うのが理想と言われてるんだよ。大体これぐらいのところで歌うのが理想と言われてるわけ。その近接効果がなくて。だけど、離して歌うと近接効果よりもハウリングマージンが稼げない。ベタでいく方が音量は稼げるわけだよ。距離が近づけば。

ようすけ管理人

そういうことですね。

Dub Master X

で近づけば近づくほど音量が稼げてなおかつかぶりの音が減るわけじゃん。

ようすけ管理人

そういう風になります。

Dub Master X

だから別にそのバックの音がすごく静かで、曲もそんなにうるさくない曲で歌うんだったら離して歌っててもマージンは稼げるわけ。で、そのいわゆる近接効果が起こらないような状態で歌えばいいのね。だけどガーンとかバーンとか演奏してるところでマイクを離して歌っててそんなに声が大きくなかったら、聞こえないわけ。聞こえないから結局マイクののモニターを上げていくわけ。でゲイン上げていくとかぶりの音と自分の声と相まって、ハウリングを起こすわけ。そこのせめぎ合いなんで。他の現場で誰かにこれぐらい離した方が音がいいって言われましたっ!て言ったとするじゃん。じゃあちょっと待ってと。だけど演奏はバーンと聞かせたいと、大きい音バーンってやりたいって。演奏は大きい音出したくて自分の声もクリアに出したいってことね?マイクを離して歌って音量を出せないのとONマイクで近接効果をEQで処理しながら大きい音で出すのとどっちを取りますか?っていう、選択肢は君にあげますってことね。でいろんな説明をしてどうしたいですか?って言った時に、だったら近接効果で膨らむところはEQで削るからオンマイクで歌ってくださいって。 近づけてね。そしたら声をバーンって出せますと、いややっぱりその音の感じはそういう風にしたくないんでって言ったらじゃあバックの音を下げましょうとか、PAの音量下げましょうとか。っていうことだからその人がどういう表現をしたいのか音量も含めて、っていうことを考えて一緒になって考えるってことが大切。でその一緒になって考えたところの理想のところに持ってくにはどういう手法がありますかっていうことを考える。一緒に。でお互いに納得した上でやれば、まあ一番いいですね。ハッピーじゃない?

ようすけ管理人

一番ハッピーです。

Dub Master X

うん、でやってみたらやっぱりちょっと音量ちっちゃくてお客さんからもっと大きい音を聞きたいとかって言われたとなったらじゃあもっと頑張って声出してみようかとかさそうしないと無理だからねっていう話をするのが普通だと思うよね。それが健全だと思う。
だけどこの健全なことができないこともあるわけ。現場によっては。直接ミュージシャンと話さないでくださいっていうガードが入ったりすることもあるから、マネージメント通してくださいみたいな。そうするとシンプルな話なのに、伝言ゲームで間違って伝わったりするわけ。そうすると「なんですか私の声がちっちゃいってことですか??」みたいなことが始まったりするわけ。

ようすけ管理人

いやだなそれ。

Dub Master X

いやでしょ。嫌だから俺はそういうのを全部取っ払って失礼がないようにちゃんと話をしてお互いどうしたらいいかって、僕らは自分のやりたいことをやってるんじゃなくて、言ってみれば介護の仕事なんで、僕らは。ステージの皆さんが困ってることを解決しに来てるんですよっていう体なんで。じゃあそれをより良くみんながこういうふうにしたいってことをやるためにはどうしたらいいかっていうことを解決しに行く人なんだよね。そういう話をしながらお互いに考えていく。っていうのはこの歳になってできるようになったけど、昔はうるせえな、でっかい声出せとかさ。なんで俺がそんなこと考えなきゃいけないんだよとかって言ってたんだけど、そうじゃないよなーみたいな。みんなで考えないと解決できないことがいっぱいあって、みんなで解決するから、あの人とやったら安心したってことになるんだと思うので。

小町康之

個人ではなくトータル的に見て。

Dub Master X

そうそうそうそう。みんなでよくする、ハッピーになろうよって。そういうことを考えた方がいいですよね、常にみんなが。あとは人に聞く、すぐ。

ようすけ管理人

人に聞く?

Dub Master X

分かんない事をやってみて、何にもトライしないで人に聞くのはアウトだけど自分でいろんな事トライした上で、分かんなかったらすぐ人に聞く。

ようすけ管理人

ダブさんでもそう?

Dub Master X

そうそうそう。後輩スタッフにも、これ使ってやってるんだけどさ、どうやってる?みたいな。あいつどうやってるんだろう?とか。そういう情報交換は常にいろんな人とか。常にやってるよ、あそこのスピーカーどう?とかさ。あそこのPA会社のチューニングどうよ?とかさ。あの人はイケてる、あの人はダメダメだとかさ。なるほど、そうやってどこがどうダメなの?とかさ。じゃあ今度一緒にやってみようとかさ。

小町康之

なかなかできそうでできないことですからね、そういうことって

ようすけ管理人

だからダブさんもずっとフレッシュで最前線にガンガンいけるっていうことなんですか?

Dub Master X

でもほら、こっちはPAカンパニーやフリーのスタッフに頼んでやっていただく立場。助けてっていう僕らを助けてくれる人たちがいっぱいいて、その助けてくれる人たちのいる現場で一生懸命やって結果を出して。あっ、この人ちゃんとできる人なんだなとみんなに認識されると次にまた助けてくれるっていう。こいつとやってると適当でいい加減だからって思われたら先々助けてくれないじゃないですか。それをね、コツコツやって、コツコツ真面目にこう一生懸命やってると助けてくれるんですよ。そう、小町さんがElectro-Voiceに行ったんだって?EVのマイク使ってみたいなとか言うと助けてくれるわけ。

小町康之

逆ですよ、僕は助けてもらってますから。

Dub Master X

使ってみるとやっぱりElectro-Voiceの良さがわかる。わかるから良いものはみんなに教えてあげる。仲間がちょっと困ってる時には教えてあげる。

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